醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕希少部位のキールが入っていた

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  • 風のなか
  • 酔うて
  • 寝てゐる一人
  • 山頭火

熱い湯にはいつて身を洗ひ心を洗つた。

種田山頭火 其中日記 (五)

如月六日、晴れ。

「芥川賞取っちゃいなよ」
「目指すなら直木賞でしょ」

そんなふうに言われたら決まって答える言葉。

「いや、私はノーベル文学賞を取るよ」

冗談だと思って一笑に付されるか、「それはないね」とサラッと流されるか、たいていはそのどちらかなんだけど、私はいたって真面目である。

でもね、結局は賞を取るために書いているわけじゃないから、どっちでもいいんだ。書けること、書き続けられること、ほんのわずかでも読む人のいること。それがすべて。

6時54分に起きる。パム・グラウトの新刊『こうして、夢は現実になる』を風呂の中で読む。入浴時間は54分50秒だった。

昼はシラス納豆かけご飯、長ネギと油揚げの味噌汁。小説を書いて、日記を書く。

体調があまり良くない。背中が丸まってしまう。今日はこれにて店じまいとする。遠くまで買い物に行く気力がないので、近所のコンビニで赤ワインとチーズ、生ハム、ポテトチップス、コンビーフを買ってくる。ONE PIECEの最新巻を読み返しながら、しばしごろごろする。

ONE PIECE 92 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 92 (ジャンプコミックス)

『大きな鳥にさらわれないよう』も読む。

昼寝していたら夜になった。ジロウがケンタッキーフライドチキンを買ってきてくれる。5ピース買ったら、希少部位の「キール」が入っていた。ササミみたいにパサパサしていて人気はないらしいが、真ん中にヤゲンが入っているので私は好きだ。余すところなくいただく。

22時1分に寝る。