「最果タヒ 詩の展示」を見に横浜美術館へ行く
最果タヒ(さいはて・たひ)の詩の展示を見に、横浜美術館へ行く。これは有望な若手アーティストを紹介する「New Artist Picks(NAP)」シリーズのひとつ。最果さんにとって初めての公立美術館での個展だ。
Café小倉山での展示。カフェのテーブルで詩の断片が書かれたモビールが揺れる。
アートギャラリー1の展示。巨大な詩のモビール。そよぐ葉のように揺れる言葉の森だ。
モビールだけでなく、壁にも詩が記されている。モビールと同じカタチをした光に切り取られる。
横浜美術館内の「Café小倉山」「アートギャラリー1」の他に、「美術情報センター」にも展示が潜んでいる(美術情報センター内は写真NG)。
詩の断片はゆらゆらと揺れる。その場に居合わせた人がその欠片を拾って読むことで、詩が完成する。それは「観測しないと存在しない」量子論みたいだ。
空間を言葉が漂うその様は、ますむらひろし『アタゴオル玉手箱』の「ミイト緯度の指」を思い出させた。
2月から3月にかけての展示期間に合わせてか、「確定申告は済みましたか?」なんて言葉の断片も。ドキッとさせられた人も多いのではないだろうか。
入場は無料。2019年2月23日(土)から3月24日(日)まで。
休館は、木曜日(2019年3月21日[木・祝]は開館)と、3月22日(金)。