醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕同じ種類の生き物

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  • ゆふ風さわがしく
  • わたしも旅人
  • 山頭火

私の滞在もずゐぶん長くなつた、桑が芽ぶいて伸びた。……

種田山頭火 旅日記

卯月十四日、晴れ。

思っていたより早く生理が来たが、今日は久しぶりの須賀川への旅である。無理をしないで、気ままに行こう。

6時11分に起きる。8時5分に鎌倉を発つ電車で須賀川へ向かう。今日は新白河経由だ。東北本線に乗り換える。ジロウが「スマホ見ている人が少ないね」と言う。他の車両に乗っていったスーツの人たちは、図書館総合展の出展者の人たちだろうなぁ。

お昼前に須賀川駅に到着。須賀川市は、光の国と姉妹都市なのだ。ウルトラマンの生みの親であり、特撮の神様と呼ばれた円谷英二監督の出身地である。

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駅を降り立つと、須賀川市のゆるキャラ「ボータン」が出迎えてくれる(逆光だが)。牡丹の花とたいまつの火を掛け合わせているのだ。

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出張のときは慌ただしくタクシーで通った道を、今日はのんびりとジロウと歩く。釈迦堂川は今日も美しい。夏にはここで盛大な花火大会が開かれる。

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市の中心街へ向かう通りには、ウルトラマンのモニュメントが並ぶ。

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街に溶け込むゼットン。

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緑に映えるウルトラセブン。

昼は香伏でラーメン。お客さんは総合展出展関係者ばかりだった。ラーメンをすすりながらお久しぶりですの挨拶をする。おそらくめったにない混み具合に、お店はやや混乱気味。

ホテルウィングに大きな荷物を置いて、大束屋へ水出し珈琲を飲みに行く。こちらもお店は混乱していた。須賀川のランチタイムに、こんなに人がやってくるのは珍しいことなのだろう。

ちょっと遅れてtetteに到着。フォーラムに参加する。

ジロウも1部だけ参加。これまでになかった、新しいものをつくる人たちの話、けっこう刺激を受けたらしい。会場を出てぷらぷらしていると、かつて仕事でお世話になった人たちが次々に声をかけてくださる。うれしい。

施設をぷらぷら見てくるというジロウと解散。第3部の「円谷英二と須賀川ーいまなぜ円谷英二ミュージアムなのか」が始まる前に、駆け足で5階まで行ってミュージアムを見学。

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初代ゴジラスーツは撮影可。

第3部が始まった。

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李さんの可愛い笑顔が撮れたので、とりあえず貼っておこう。

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ジロウと合流。3階のテラスにある、つり椅子がいたくお気に召したらしい。ホテルにチェックインを済ませて、散歩に出かける。

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同じ種類の生き物。

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市庁舎の展望台に昇って、夕闇に明かりを灯すtetteを眺める。

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なんども打ち合わせに赴いた旧図書館は更地になっていた。

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とり峰はらだをハシゴ。どちらも憶えていてくれたみたいだ。うれしい。

22時4分に寝る。