〔日記〕さすらい姉妹の芝居「陸奥の運玉義留」を観に上野水上音楽堂へ行く
- ふたゝび渡る
- 関門は雨
- 山頭火
長かつた夜が白みかゝつてきた、あかつきの声が心の中から響く、生活一新の風が吹きだした。
種田山頭火 行乞記 (二)
とにもかくにも、昨日までの自分を捨てゝしまへ、たゞ放下着!
卯月廿七日、曇り。
「自分ビジネスのビジネスモデルは神社」と八木さやちゃんが言っていた。なるほど、用意すべきは、賽銭箱と祈祷のプランかな……。
7時33分に起きる。風呂で本を読む。読んだ本は下記の通り。
kemio『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』を読み終わる。“っていうかそもそも性格って何?って勢いじゃない?”(性格なんて気圧でも変わるし「性格がいい」って概念、いらなくない? そんなの自分の意識でなんとかできる範囲)https://t.co/BdwvnTrRXs pic.twitter.com/yJzzq93hVR
— 野原 海明|ライブラリー・ジャーナリスト/小説家 (@mianohara) June 1, 2019
エミリー・ワプニック『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』を読む。マルチ・ポテンシャライトはスケジュールを詰め込みすぎる傾向がある。いくつのプロジェクトまでなら楽しめる? 限度を超えてしまわないようにすることが大切。https://t.co/vj4J4AYxZb pic.twitter.com/ikkqZwc3WA
— 野原 海明|ライブラリー・ジャーナリスト/小説家 (@mianohara) June 1, 2019
11時に早めの昼飯をラスカルで食べる。チキンのフォー、コリアンダーと煮卵。ちょうどいいボリューム。フォーは物足りなそうに見えて腹持ちがいい。
電車に乗ってうとうとしながら上野を目指す。電車の中で『緊張をとる』を読む。
伊藤丈恭『緊張をとる』を読む。俳優に一番大事な要素は、感情を無理やりつくらなくていいように「信じる力」。わざと漏らそうとした感情は、ニセモノの感情になってしまう。想像したものを信じて「自分ごと」にする。https://t.co/DSExIdbGjs pic.twitter.com/iSLx3DLfTU
— 野原 海明|ライブラリー・ジャーナリスト/小説家 (@mianohara) June 1, 2019
まずは科博の「大哺乳類展」へ。剥製たちの大行進は、吉本ばななの小説『イルカ』を思い出して、写真は撮れなかった。
- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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- メディア: 文庫
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大哺乳類展、メチャ混んでるけど常設展の動物たちから移動したのもいくつかあり、こっちは空いている。 pic.twitter.com/O1YhydPGUS
— :craftsman/kawasima (@kawasima) June 1, 2019
哺乳類展すごかったー🐰
— ぽっぽⓂ️ぽぽキン (@pikapikaface) June 1, 2019
みんなこっちみてた😳 pic.twitter.com/vc18Vsyr94
代わりに、由比ガ浜に打ち上げられたシロナガスクジラの子どものヒゲと頭骨を撮る。
昨年夏、鎌倉市の由比ガ浜海岸に、国内初確認となるシロナガスクジラの赤ちゃんが漂着したのを覚えていますか?
— 特別展「大哺乳類展2―みんなの生き残り作戦」公式 (@mammals2_2019) February 14, 2019
胃の中からプラスチック片が見つかり、神奈川県の「プラごみゼロ宣言」など、環境問題を考える動きも広がっています。#プラスチックごみ pic.twitter.com/R8NYJmbNSR
常設展をちょっとだけ見てミュージアムショップを覗き、上野水上音楽堂へ。さすらい姉妹の「陸奥(みちのく)の運玉義留(うんたまぎるー)」を観に行くのだ。作・演出は翠羅臼。
陸奥と琉球が繋がっていたり、時間がさかしまに進んだり、座敷童にキジムナー、秘められた血縁と邂逅は馴染みのキーワード。でもラストはポップ。なるほど、そこが桃山邑の脚本との違いなのか。
とりあえず、元気そうな劇団員の姿を見られてよかった。泣かす芝居じゃないはずなのに、なぜか目頭から熱い汁が滲み出る。
淡々としゃべりながらもところどころボケる、むぎ(猫)。シュールな大人のお遊戯会だ。
ビールと唐揚げ、ゴーヤチャンプル。開放的な池のほとりの舞台は、芝居するには声が通らず大変そうだったが、観客はのびのびできる。
途中抜けして仲通りの千代本へ。生酒、日本酒。お通しはマカロニサラダ。鰹の刺身、北海道のアスパラ一本揚げ、串カツ、メンチカツ。大変満足して上野東京ラインで鎌倉に戻る。帰宅して『時空を超えて生きる―潜象界と現象界をつなぐ』を読む。
Kan.『時空を超えて生きる―潜象界と現象界をつなぐ』を読む。下北沢のカフェにいたら身体が透け出してしまう。電車に乗ってドアに手をついたらガラスをすり抜けてしまう。明治神宮の芝生でくつろいでいたら、青森の雪の中にテレポーションしている。この一連の現象は何か?https://t.co/90Lr8MyJHW pic.twitter.com/PDJNa4UsDo
— 野原 海明|ライブラリー・ジャーナリスト/小説家 (@mianohara) June 1, 2019
23時13分に寝落ち。