醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕唐突に鳩がとまる

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  • どこまでも咲いてゐる
  • 花の名は知らない
  • 山頭火

カルモチンよりアルコール、それが、アルコールよりカルモチンとなりつゝある、喜ぶべきか、悲しむべきか、それはたゞ事実だ、現前どうすることもできない私の転換だ。

種田山頭火 行乞記 (三)

皐月二日、晴れ。

自分だけの仕事場をつくるといいかもしれない。シェアオフィスではなく、自分で好きなようにできる空間がいい。それでいて、あまり閉じこもっておらず、開けている。路面店のような。そういうえばそんな物件に住んでいる夢を見た。台所だけ別の人が借りていて、カフェを営業しているのだ。

8時45分に起きる。風呂で本を読む。読んだ本は以下の通り。入浴時間は48分31秒だった。

日記を書きかけてジロウと出かける。カバンが重すぎるのは嫌なので、今日はパソコンセット一式は家に置いていく。まずは図書館へ。借りていた本10冊すべてを持って行き、7冊を返却、3冊を再貸出する。予約の本を1冊受け取り、新たに2冊書架から選んで借りる。

御成のスターバックスへ。お昼代わりのサラダラップ、ジロウはフィローネ。借りてきた文明の本を高速読みする。

銭洗弁天に向かう。ジロウが何か色々話しているが、全然頭に入ってこない。体調が悪い。弁天様の坂の前で、ウグイスが変な鳴き方をしている。「ホーホケキョ」じゃなくて、「ホーホケ、キョッキョルー」みたいな、不思議な語尾。

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銭洗弁天には、オレンジ色の僧衣を羽織った海外のお坊様の団体が参拝していた。お手水を頭からかけて清めている。本場はそうやるの……? 境内のベンチに座っていたら、だいぶ元気になってきた。

TUZURUに立ち寄る。ジロウは黄色いペンケースを買っていた。ぷらぷら鶴岡八幡宮へ。源氏池で亀をかまって遊んでいたら、唐突にジロウの肩に鳩がとまる。食べ物も持っていないし、ただ突っ立っていただけなんだけど。

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お参りはしないで池の蓮だけ見ていこうと思っていたのだけど、「ちゃんと顔出して行け」という眷属からのお告げ? まだ日もあるから参拝することにした。

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「猫又菩薩として、人間社会で生きづらい半分妖怪の人たちを助ける仕事をしようと思っています」と八幡様に告げる。おみくじを引いたら、「そのまま思うように進みなさい」との答えだった。

との山へ。一番乗りのお客さんは、一見さんらしい60代半ばのおじさんたち4人組。「八海山って何?」って訊いていて、エンドウさんに呆れられている。「酒場に不慣れなオジサン4人組」って、最近流行ってるんだろうか?

歩いて喉が渇いたので生ビールの小、シロ、ツクネ塩、皮、バラ。八海山の話を聞いていたら呑みたくなって、八海山。帰る途中にアジやら血合いやらをジロウが買う。イクラの軍艦とサーモンのお寿司も買った。帰宅してジロウにアジをさばいてもらってちょっと日本酒を呑む。ゲームに興じて21時15分に寝る。