醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕「ジーパンジロウ」と呼ばれていた

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  • 柿の葉柿の実
  • そよがうともしない
  • 山頭火

野を歩いてゐたら、青蘆のそよいでゐるのに心をひかれた、こんなにいゝものがあるのに、何故、旅館とか料理屋とかは下らない生花に気をとられてゐるのだらう、もつたいない、明早朝さつそく私はそれを活けやう。

種田山頭火 行乞記 (三)

2年前の今日に書いた、おすすめ本の紹介記事。

去年の今日書いた、おすすめ本の紹介記事。

皐月九日、雨時々くもり。

昨夜見た夢。前職でお世話になった大学の先生に、ジロウを連れて挨拶に行く。都会の中にある、新しい高層ビルのキャンパスだ。凝った建築家がつくったらしい。見た目はそっけないビルだが、内側が凝っているのだという。

日曜なので総合受付は開いていない。研究棟への入り口にはシャッターが降りている。戸惑っていると、サブ受付にいた受付嬢のおねえさんが出てきて、「○○先生とご面会ですね。承っておりますよ」とつないでくれる。先生の研究室は4階にあるようだ。

エレベーターに乗る。変わったエレベーターだ。石造りで、まるで石棺のようだ。人ひとり分の幅しかなく、鰻の寝床のように細長い。三人乗れば満員である。先に一人の老人(たぶん、大学の先生なんだろう)が乗り込んだので、もうそれでぎゅうぎゅうだ。

エレベータの床は湾曲している。上昇すると、その速度に合わせて床が動き出す。それはまさにルームランナーのように。そしてなんと目当ての階にはとまらない。途中階で降りて乗り換える。今度のは普通の大きさのエレベーターでよかった、と思ったら、階を下るごとに天井が降りてくる。最終的にははいつくばる格好になって、ふたたび1階に戻って来た。閉所恐怖症にはつらい。

ぜえぜえ言っていると、フロアの向こうから背の高い先生がひょこひょこ歩いて迎えにきている。先生の研究棟は違う建物らしい。このエレベーターの苦労はなんだったのか。

8時10分に起きる。気を取り直して、スケッチブックにモーニングページを書く。

風呂で『世界は自分で創る(下1) 201407-201512 「引き寄せる」から「自分の心を生きる」へ』を読む。

昼は由比ガ浜の豊龍(フェンロン)へ。エビ入りワンタン麺、ジロウは五目チャーハン。日曜の早い時間帯だが、宴会客で混み合っている。見ると、二人連れのお客さんのテーブルには、みな生ビールのジョッキが。

アフリカンダンスのクラスへ行く。今日は六合。リズムはフラファレの二回目。今日はベテランの人ばっかり。どうにかそれらしくついていく。

ジャージを忘れてきてたジロウは「ジーパンジロウ」と呼ばれていた。

良い汗をかいて藤沢から大船へ。ルミネのスタバは満席で断念。しばしルミネを散策。仕事をしようかと思ったけれど、せっかく外に出てきたので呑もうかな、という気分になる。大船で行きたい店を探すが、17時台はまだ開いている店が少ない。鎌倉に戻ることにする。

今感じた「やりたいこと」を行動に移す練習をしている。頭で判断するのじゃなく、直感で。これが結構難しい。「これがやりたいかも」と感じても、そのそばから頭が「いやいや、そんな場合では」「それよりは、これをやるべきでしょ」と言い出すから。

鎌倉へ戻って、あさ月を目指すが満席。ヒグラシ文庫へ。菊水冷酒、マグロ中落ち、とろたく。初めて来たらしいカップルに、ヒグラシ文庫のコンセプトを語っているオジサンがいる。「僕は常連だから」というオーラが出ていたが、見覚えのない人だった。

とのやまへ移動する。さっきあさ月に座っていた二人と合流。越の誉、ハツ、トリ、つくね、梅水晶。買い物して帰る。21時30分に寝る。