醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕脱皮をする感覚に近い

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  • 仔猫みんな
  • 貰はれていつた
  • 梅雨空
  • 山頭火

やつぱり生きてゐることはうるさいなあ、と同時に、死ぬることはおそろしいなあ、あゝ、あゝ。

種田山頭火 行乞記 (三)

皐月九日、晴れときどき曇り、夜は雨。ひんやり。

勤め仕事をしていたときの私は、「頑張っても認められない可哀想な私」を演じていたかっただけなのだな。

嘆いているだけで現実を変えないのはつまらない。可哀想な私ごっこをしている場合じゃないのだ。

8時49分に起きる。風呂で『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』を読む。入浴時間は40分25秒だった。

天袋で場所をとっていた、着なくなった服を一気に処分することにする。学生時代に買ったショッキングピンクのダウン、司書時代に粋がって履いてた、当時流行した花柄のパンツ、東北の出張になんども着ていったもふもふのカーキのオーバー。どれもみんな役目を終えたものたち。服を捨てるのは、脱皮をする感覚に近い。

昼はひさしぶりにカレーつけ麺「波」(WAVE)へ。開店当初によく通っていた。当時は暇そうで、夜の部はおでんとウイスキーを出していた。カレーつけ麺は、最後に御飯とお出汁を入れてお茶漬けにするのだが、そのお出汁がとても美味しいので、いつも少し残しておいて最後にお出汁だけいただく。かつてのおでんもとても美味しかった。

帰宅してコーヒーを淹れる。日記を書く。

頼まれていた原稿を書く。草稿は終わり。あとはブラッシュアップして雰囲気を出していく。

憧れのアーティストさんからFacebookに友達申請が来て舞い上がる。

アメブロを書く。

サイキックの勉強を少しして、図書館の歴史を学ぶ。公共図書館の始まりはギリシャ。なぜ権力者たちは、知を市民に開こうと思ったのだろうか? そのあたりが知りたいのだが、詳しい本はあるのだろうか。

暮六ツ(今の鎌倉では19時39分)になったので呑みに出掛ける。雨がぱらぱらと降っていて肌寒い。ヒグラシ文庫へ。今日はひとみさん。のんべえにうれしいメニューが並んでいた。菊水冷酒三合、鳥刺し、卵黄の醤油漬け、塩ピーマン。話が盛り上がってすいすい呑んで酔っ払う。

帰りにジロウに土産のライチ水と、炭酸水、カップスープを買う。スープは結局食べず、23時26分に寝落ち。