〔日記〕南紀白浜空港を目指す
- 何でこんなに
- さみしい風ふく
- 山頭火
彼――彼は彼女の子であつて私の子ではない――から、うれしくもさみしい返事がきた、子でなくて子である子、父であつて父でない父、あゝ。
種田山頭火 行乞記 (三)
2年前の7月1日は水族館劇場の現場搬入。寿町の現場はだだっ広い。ヘルメットを被って、4tクレーン車が荷を下ろすところに立ち会う。
— 海明(ミア) (@mianohara) 2019年7月1日
〔日記〕搬入 - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌https://t.co/V3as8cGsV4 pic.twitter.com/hMlVY8SBhV
去年の7月1日の日記。「誰々があなたのことをこう言っていたよ」という話は、だいたいアテにならないなとしみじみ思う。
— 海明(ミア) (@mianohara) 2019年7月2日
「誰々があなたのことを褒めていたよ」というプラスのことだけ「そうかそうか」とにまにましながら受けとめて、それ以外はさっぱり気にしないのに限る。https://t.co/QW2gmceVSY pic.twitter.com/rw1NRNw6bH
皐月廿九日、雨のち曇り。
私の前に出現したものは、すべて私自身が創り出したものであると認めます。
あなたの中にある光を見せて下さい。
ありがとう、愛しています。
5時半に起きる。荷造りして羽田空港へ。第1ターミナルにはあんまり来ないから新鮮だ。
JALに乗って南紀白浜空港を目指す。すごく小さい機体にはミニオンズが描かれていた。ドリンクサービスの紙コップもミニオンだ。
この厚い雲のしたに、みんながいるのだね。
「視界不良のため、着陸できない場合は羽田へ引き返します」と言われていたのでハラハラしたけど、無事着陸。タクシーで南方熊楠記念館を目指す。タクシーの運ちゃんはものすごく博学で、マニアックな熊楠の話を聞かせてくれる。観光地のタクシー、すごいぞ。
雨の降るなか、海の美しさに見惚れつつ到着。しばらく一人で館内を散策。その後、館長から熱い解説を聞く。
館内は写真撮影NGだけど、この南方熊楠のパネルのみOK。よく見ると、浴衣を裏表逆に着ている。無頓着だ。
宿は「ホテル花てまり」。客室からはこの絶景。晴れていたら、海水浴をしたかった……。
館長が教えてくれた呑み屋、長久酒場へ。
ホテルに囲まれている……!
紀伊国屋文左衛門の純米はすっきりしたお酒で、結構好み。名物はウツボらしい……。
たまたま隣り合わせた白浜町の議員さんたちと、なぜか観光と図書館と人生についての話題で熱く盛り上がる。
地ビールを教えていただいた。
宿に戻る。静かだ。潮騒しか聞こえない。
吉本ばなな『吹上奇譚 第一話 ミミとこだち』を読みつつ、23時45分に寝る。
吉本ばなな『吹上奇譚 第一話 ミミとこだち』を読む。“ なぜかそれを読んだ人は、生きている人も死んだ人も、その書いたものの発する生き生きとした気で深いところで救われるでしょう。それは過去や記憶、生き方の姿勢、いろいろなことをクリーニングするということなのです” https://t.co/ur3HpZfPAS pic.twitter.com/H0TOgNndUj
— 海明(ミア) (@mianohara) July 1, 2019