醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕自分と誕生日のデートに出掛ける

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  • 聴くでもない
  • おとなりのラヂオ
  • 泣いてゐる
  • 山頭火

酒が好きなために仏門に入るやうになり、貧乏になつたために酒毒から免かれてゐる、世の中の事は変なものであるわい(酒のために自己共に苦しみ悩んだ事はいふまでもないが)。

種田山頭火 行乞記 (三)

水無月十六日、晴れのち曇り。夏らしい暑さ。

今日は誕生日。35才になった。
ジロウはお施餓鬼に行くというので、自分と誕生日のデートに出掛けることにする。真っ赤なワンピースをおろす。

6時26分に起きる。睡眠効率87%。消化が悪かったようだ。

ある町の、お酒を出さない酒場を訪ねる夢を見る。死んだ母と二人でその町に来ている。アルコールを置かない酒場の女将は、母と娘の二人だ。鎌倉の「いさむ」のようなコンビネーションである。

黒い柱と、高いカウンター。店は17時閉店であるそうだ。案内してくれたSさんは、「いいだろ、あと15分あるんだから」と横柄な態度だ(嫌われるタイプの常連さんだ)。Sさんは刺身の入った茶漬けを頼んだ。

名物を聞くと、蛸を生きたまま鍋に入れて饗すものだと言う。蛸の足は100本くらいあり、とても細い。鍋に日が通り始めると、あまりの熱さに一緒に入っている豆腐を蛸が吸い込む。煮上がった黒っぽい蛸は、表面がパリパリとし、中にジューシーな出汁のしみた豆腐が詰まっていて大変美味である。

蛸を食みながら町を散策する。戻ると、店の看板が見つからない。化かされていたのだろうか。何度も行ったり来たりしてようやく見つける。18時を回っていた。閉店時間のために、看板を降ろしていたらしい。女将さんたちは、ちゃんと待っていてくれた。

風呂でThe Rock Girl ®『パワーストーンでヒーラーになる方法 石が教える魂のメッセージ』を読む。入浴時間は1時間8分51秒だった。

noteに写真をUPする。

日記を書く。

昼はタパス&タパスでチーズのたっぷりのったトマトソースのチキンパスタ、サラダセット。『ジョコビッチの生まれ変わる食事』に影響されて、グルテンフリー、乳製品フリーの食生活をもしかすると始めるかもしれないと思って。そしたらこれが食べ納めだ。麺もチーズも好物だから、踏み出さないかもしれないけど。

ジョコビッチの生まれ変わる食事 新装版

ジョコビッチの生まれ変わる食事 新装版

江ノ電に乗って新江ノ島水族館を目指す。

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やたらと魚が寄って来るのだが、今日が誕生日を祝ってくれているのだろうか?

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『海獣の子供』のワンシーンのようだった。

海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)

海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)

イルカショーの前に「ハッピーバースデー」が掛かっていて、ちょっとうるっとくる。ありがとう、世界。

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アシカが目の前を通って行った。

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ペンギンがやけに近い。

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アザラシはサービス精神が旺盛である。

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記念にガチャガチャでクラゲのキーホルダーを買う。白か青が良かったのだが、ピンクのエチゼンクラゲだった……うーむ。

帰りの江ノ電の車内放送で「多摩モノレール」と言っていたのを、「賜物れーる……」とぼんやり聞いている。

鎌倉駅に戻って紀伊国屋をチェック。グルテンフリーのパスタが置いてあることを確認する(確認しただけで、今日は買わない)。

いったん帰宅して身軽になり、とのやまでジロウと待ち合わせ。越の誉、椎茸、青柳の刺身、ハツ。筍へ移動して立山。AZUMIさんのライブへ行くというジロウと踏切で解散して釈迦へ。「35才なんて、まだまだ若いんじゃい!」と姐さん方に言われる。

明日は早いので、帰宅して21時46分に寝る。