醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕全部エールだと思って自分の栄養にする

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  • 虫が鳴く
  • 一人になりきつた
  • 山頭火

いよ/\秋だ、友はまだ来てくれない、私はいはゆる『昏沈』の状態に陥りつゝあるやうだ。

種田山頭火 行乞記 (三)

文月十六日、雨のち曇り。台風10号「クローサ」が通り過ぎ、風はなお強い。

7時28分に起きる。睡眠効率95%。風呂で斎藤岬『ひなたの狼―新選組綺談―』を読む。

9時半に家を出る。今日は、パワーストーンヒーラー養成講座、8月の第1日目。台風の影響で、遠くから来る人は大変そうだ……。

ワンピースを着ていこうと思っていたのだけど、この強風の中をスカートで歩くのは危険な気がしてきた。いざというときに、「助けてもらう人」よりは、今日は「助ける人」でありたいと思って、夏には珍しく長ズボンを着用する。

上は……何着ていこうかなと、昔仕事用に着ていたかりゆしウエアを引っ張り出す。金髪にしてから初めて着たんだが、なんだかチンピラみたいになってしまったよ。

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行きの電車の中で、八木さやちゃんとロンズーさんの対談動画を聴く。

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あーすじぷしーのMahoちゃんの動画も見る。

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早めにテレコムセンターについたので、センターの中の中華料理屋でお昼。日替わり定食は蒸し鶏だった。ランチの定食が1,000円以下だとびっくりする(鎌倉は1,300円くらいが平均だから)。首から社員証を提げた人たちでにぎわっている。近くで働く人が来るということは、人気のお店なんだろう。

受付開始時間少し前に、タイム24ビルへ移動。コンビニは、やはり社員証をつけた人で大行列。ぼーっとレジを待っていたら、「すんません」と抜かしていく人がいる。何事かと思ったら、セルフレジは空いていたらしい。悔しいので、その人の後に初めてセルフレジ体験をする。

フロアのテーブルは、コンビニのお弁当を食べる社員さんで満席。えっ、毎日そんなお昼なのだろうか、この会社の人たちは……ストレスの詰まったサービスばかり生み出されてしまわないだろうか、と心配になる。

会場に移動して初日の講義を受ける。今日は座学。明日から実践とのこと。とても楽しみ。

ゆりかもめに乗って新橋へ戻る。ゆりかもめは、外の景色が面白い。ドアの前にへばりついて、ずっと窓の外を見ている。

鎌倉へもどってとのやまへ。今日の手元はすみちゃん。越の誉2合、レバーの塩、キンキの炭焼き。中島みゆきがかかっているのを聴いていたら、歌いたくなってきた。

明日も早いし、大事な講座なのだから呑み過ぎちゃいけないと思いつつ、エンジンがかかる。ああでも、わざわざ嫌われている人のところに自分から会いに行かなくてもよかったわな。店だし、先客との待ち合わせだし、それで入れてくれないなんていうことはないよな、と思っていたけど甘かった。

人から嫌われるのは、ありがたいことだとこの頃は思う。昔は、嫌われるのが恐かった。

でもさ、「大嫌い」ってつまり、「気になって気になって仕方がない」っていうことでしょう? つまりそれは、「大好き」と同じ意味だよね。

そうか、おれのこと、そんなに好きなのか……。「嫌いなやつのブログとか、Facebookの投稿とかわざわざ見んなよ」なんて前に書いたけど、そんなふうに突っぱねても、ちゃんと目を通してくれているみたいだし。なんて素敵な読者なの。

ありがとう。あなたの「大嫌い」という意思表示を、私は全部エールだと思って自分の栄養にする。

気を取り直してヒグラシ文庫へ。「店にも入れてもらえなかったよー」とみんなに愚痴る。菊水冷酒1合、ピクルス。知り合ったばかりの人とまた再会して盛り上がって、レモンサワーを追加。呑み過ぎ。

帰宅して0時55分に寝る。