醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕まあ、料理というほどのものではない

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  • 風のトマト畑の
  • あいびきで
  • 山頭火

山が青く風が涼しい、落ちつけ、落ちつけ、落ちつきませう。

種田山頭火 行乞記 (三)

文月廿九日、曇りのち晴れ。

清々しく、独り掃除をする。ずっと気になっていた寝室の棚の上の埃を落とす。すっきりとした。

起きたのは6時53分。睡眠効率97%。たいへんよく寝た。風呂で司馬遼太郎『燃えよ剣』を読む。入浴時間は42分28秒だった。

午前中からスーパーに買い物に出かける。ミニトマトとバジル、魚肉ソーセージと炭酸水。久し振りに料理をする。フレッシュミニトマトのスパゲッティ。まあ、料理というほどのものではない。

去年の今頃は、「出費を抑えなきゃ」という気持ちもあって、昼はいつも家でつくって食べていた。なんで全然やらなくなってしまったのだろう……そうか、飯を作り始めるときにいちいちジロウに「食べる?」と聞き、「食べる」といったら二人前の汁物をつくって、書斎のちゃぶ台で二人で並んで食べる。「食べない」という事もあるけれど、炊飯器のスイッチをいれる時間にはまだジロウは寝ているので、いつも多めに炊いている。食材も多めに買ってある(私とジロウと、納豆の好みが違うので納豆のパックは山盛りになる)。そして、大抵無駄にしてしまう。

嫌になってきて、汁物はインスタントで済ますようになってしまった。そのうち米を炊くのさえ嫌になった。そもそも、人と食事をするのが嫌なのかもしれない。食べることよりも本を読むことのほうが好きだから、家で食べるときは、食事は本の「肴」にしたい(独りで外食するときは、本を広げながら食べるというのは作った人に失礼な気がして、イヤホンでYouTubeなどを聴いている)。実家でも家族と食事をすることはほぼなかった。

山盛りのパスタで少しだけ残っていた赤ワインをちびちびやりつつ、資料の続きを読む。グラス二杯のワインでは酔わないのでちょうどいい感じ。

日記を書く。

13時36分から依頼されている原稿の続き。資料を読み終え、山場を書き上げる。再び新しい資料を読みながらメモをつくっていく。19時5分まで。今日は5時間半ぶっ続けだった。

今日はここまでにしてヒグラシ文庫へ。今日はさおりさん。菊水冷酒2合、マグロ中落ち、砂肝、ところてん。オトナの恋の話で盛り上がる。

釈迦へ移動。話が盛り上がってつい日本酒2合、カツレツ、ピーマンの肉詰め。カツレツにはチーズが入っていてとても美味だった。帰宅して22時45分に寝る。