醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕「湖の写真」のほぼ日手帳を手に取り即決する

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  • 朝の水で洗ふ
  • 山頭火

こゝまで来たらもう仕方がない、行けるところまで行かう。

種田山頭火 行乞記 (三)

葉月十二日、晴れ。

恋する相手に念を飛ばしすぎるとうっとうしがられるらしい。しかし恋の醍醐味というのは、そういうもの狂おしさにあると思う。

7時32分に起きる。睡眠効率90%。風呂で高山なおみ『帰ってきた日々ごはん』5巻を読む。入浴時間は1時間4分24秒だった。

サイキックリーディングの案内動画を見てコメントを書く。ジロウは珍しく先に出掛けて行った。

昼は竹扇の日替わり。今日はヒレカツ。満腹である。満腹の腹を抱えて、横浜へ。ほぼ日手帳の幡野広志さんのカバーの実物をどうしても手に取ってみたくなったのだ。

朝、机に向かっていたら、清い風が頬に当たった。それは避暑に毎年訪れていた、榛名湖の風によく似ていた。榛名湖の湖畔では創作がはかどった。きっと異次元に近いのだろう。そんなことを思い出したから、「湖」の写真のカバーを見てみたくなったのだ。

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LOFTに行くつもりが、間違ってモアーズに来てしまう。こちらは東急ハンズだった。グンマーにとっては、LOFTも東急ハンズも「東京に行かないとないオシャレな雑貨屋」という点で同じものなのだ……。

横浜駅西口から東口へ移動。途中、改札前で眼鏡の青年二人組が、

京急東北線って、京急だからこっちの改札でしょ?」
「え、そうなの?」

と話している。さては君たちもお上りさんだな、京浜東北線はJRですぜ、ふっふっふ……と思いながら通り過ぎる。

LOFTに無事たどり着く。「湖の写真」のほぼ日手帳を手に取り、即決する。ばっちりイメージ通り。

LOFTには、ほぼ日手帳のカバー単体は売っていない。すべて手帳本体とセットなのだ。中身の手帳はバレットジャーナルにするつもりだから、カバーだけネットで注文してもよかったのだが、これも何かの縁だと本体の手帳ごと購入する。

向かいの紀伊國屋書店で、プリミ恥部こと白井剛史氏の『地球の新しい愛し方』を買う。

ほくほくと鎌倉に戻る。昨日の台風の影響で、大船より先へ行く横須賀線は本数がかなり少ないらしい。30分間隔くらい。グンマーの通常運転よりはずっと多いので特に不便は感じない。

ボックス席に座って、いそいそと今使っているノートに湖の写真のカバーをかけてみる。いい感じだ。手に取る度にうれしくなりそうだ。

大船駅ホームで、横須賀線の電車を待つ30分の間、『地球の新しい愛し方』を読み進める。真夏のような暑さだ。

横須賀線に乗ると、隣りに立っていたスーツ姿の男性からほんのり香の匂いがする。法事の帰りだろうか。でもちょっと羨ましくなる。お香を買って帰ろう。鎌倉に着いて、岩座でずっと狙っていた獅子の香立てを買う。香は「嵐山香」にした。

帰宅して、日記を書く。

原稿までたどり着かない。あきらめて呑みに繰り出す。ジロウと待ち合わせてとの山へ。越の誉を1合半、レバー、ハツ、トリ、シロ(シロだけタレ)、梅水晶。

ヒグラシ文庫へ移動。今日は聖子さん。一ノ蔵一合、マグロ中落ち(最後のカツオを一切れおまけしてもらった)。買い物しながら帰宅。炭酸水の消費が激しいので多めに買う。21時45分に寝る。