醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕戦国武将になりきってみる

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  • 凩のラヂオ
  • をり/\
  • きこえる
  • 山頭火

また逢うてまた別れる、逢ふたり別れたり、――それが世間相! そして常住だよ。

種田山頭火 行乞記 三八九日記

師走廿四日、雨のち曇り。鎌倉は雪になったらしい。

ノートをほぼ日手帳に切り替える。トモエリバーはやっぱり書きやすい。万年筆のインクが奇麗にのる。

6時15分に起きる。睡眠効率72%、睡眠時間は9時間。

9時に家を出る。東急の前でおにいさんが「さぁ、せかいいち、せかいいちー」と言っている。何が世界一なんだろうと思ったら、「青果市」だった。

とても冷たい雨。今日はセンター試験だという。毎年、センター試験の日は雪が降るというジンクス……。

新横浜へ出て新幹線に乗り込む。東海道新幹線に新横浜から乗るのにだいぶ慣れてきた。前は、東北新幹線ばかりに乗っていたから。EX予約はサクッと買えてとても便利。チケットレスだし。

お昼は新幹線の中で駅弁。「日本橋」という幕之内弁当。焼き鮭に惹かれて。

1時間ほどで名古屋に到着。東海道線に乗り換える。大垣行きだ。「昔はよく、終電で寝ちゃって大垣まで行っちゃったりしてさー」という、酔っ払いたちの自慢話を思い出す。

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岐阜駅までは名古屋から30分もかからない。大船から横浜へ出るくらいの距離感だ。

黄金の信長像のマネをする。

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ホテルに大きな荷物を預けて散策開始。岐阜城方面を目指す。

途中で、巨大な金色の鳥居を発見。

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その名も「金神社」。「こがね神社」と読むそうだ。テレビの取材も来ていて、にぎわっていた。宝珠付きのおみくじを引く。大吉でした。

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ぶらぶら歩いて、みんなの森ぎふメディアコスモスへ。資料を見ながら取材準備をしようと思ってたのだけど、なんと図書館は蔵書点検期間中。がびーん。

公民館的な1階フロアは開いていました。「“普通の主婦”が起業で成功を収めるポイント」というタイトルのパネルディスカッションが開催されていた。時代は自分ビジネスですね!

コンビニで温かいお茶を買ってさらに北上。

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長良川の鵜……ではなく、烏。

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金華山、古くは稲葉山と呼ばれた山のてっぺんに建つ岐阜城。まさに天然の要塞。

こちらは正法寺。「しょうぼうじ」と読む。奈良、鎌倉の大仏とともに「日本三大仏」と呼ばれる「岐阜大仏」さまがおられます。

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大変良い笑顔。参拝すると、ばっちり目が合うのがちょっとうれしい。薬師如来さまだそうですが、この「マニー」みたいな中指と親指で円をつくる印は、なんの印なのでしょうか……?

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大河ドラマ『麒麟がくる』に合わせて、岐阜市歴史博物館のなかに設けられた「大河ドラマ館」におじゃまする。

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戦国武将になりきって偉そうに座れる撮影スポットがあった。係のおねえさんに写真を撮ってもらう。これは大変気分がいい。

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真剣に展示を見ていたら体力を使い果たしたので「光秀横丁」なる出店でたこ焼きを買う。ソース味としょうゆ味が選べるのが嬉しい。飛騨牛のたこ焼き(っていうか、牛焼き?)もあったが、それはやめておいた……。

力尽きてバスに乗る。岐阜公園から岐阜駅までは3.5km。歩くと45分くらい。

ホテルにチェックインして、取材の準備をちょっとしてから呑みに繰り出す。岡本真さんが教えてくれた、名鉄岐阜駅前の居酒屋「蛍」(けい)へ。

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まずは、季節のお酒3品のみくらべセット(50ml×3杯)980円(税込)から。

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左から「初緑 純米吟醸無濾過生原酒」「奥飛騨 純米しぼりたて生酒」「奥飛騨 辛口純米」。アテはまず、冷やしトマト、鮎の唐揚げ。鮎の唐揚げには、「うるか」(鮎の内臓の塩辛)が、ほんのちょっぴり(マッチ棒の先くらい)ついてくる。

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郷土料理、朴葉味噌。朴葉をさらにして、飛騨麹味噌に茸、葱などをのせて炙る。飛騨牛ものってる高級バージョンもあるらしいけれど、シンプルなのにしておいた。

お酒は、奥飛騨の上撰樽酒を追加。樽酒……というか、お店で樽に入れて一晩寝かせ、香りをつけたもの、ということであるらしい。

もうちょっと食べたくなって、この辺りで定番であるらしい明方(みょうかた)ハム。焼きと生と、半々にしてもらった。

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ごちそうさまでした!

居酒屋 蛍
〒500-8175 岐阜県岐阜市長住町2-3 岐阜ビルB1
3,000円(平均)

今回の旅の宿、「天然温泉 金華の湯 ドーミーイン岐阜駅前」へ戻る。ドーミーインといえば、これでしょう!

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夜鳴きそば! 満腹、満足。温泉につかって、村山由佳『ミルク・アンド・ハニー』を読みながら22時45分に寝る。