醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕断念して陸路にした

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  • けさはおわかれの
  • 卵をすゝる
  • 山頭火

あまり草臥れたので一杯やつた、この一杯はまことに効果百パーセントだつた。

種田山頭火 行乞記 (二)

睦月十五日、曇りのち雪。

朝一番でメールを見てしまうと、頭がそっちにひっぱられるな……でも、つい気になって見てしまうんだよな。

6時19分に起きる。睡眠効率81%、睡眠時間は8時間4分。

ふたたび送迎してもらって和倉温泉駅前へ。「はいだるい」というすごい名前の喫茶店でモーニングセット。ブレンドコーヒーとトースト、ゆで卵。

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はいだるい
〒926-0000 石川県七尾市和倉温泉駅前タ2-13
800円(平均)

てくてく歩いて石崎地区コミュニティセンターへ。ここは漁師町なんだそうだ。かっこいいオヤジたちの取材。石川の方言は、なんかキツい言い方をしてもやさしい感じ。北関東出身だからそう余計そう思うのかも(群馬弁は普通に話しててもケンカしてるみたいな感じ)。

七尾駅まで送ってもらって解散。行きと同じく、再び雅亭へ。モーニングが腹に溜まっていたが、前回食べたかった若鶏セットにチャレンジしたくて。でも、揚げるのにわりと時間がかかる……。若鶏セットは、鶏のからあげとうどん、炊き込みご飯にお新香。あわててかっこんで、一時間に一本の電車に乗るためにダッシュする(ちょっと残した)。

飛行機の方が移動時間が短いのだけれど、満席で取れず断念して陸路にしたのだ。七尾駅から鎌倉駅まで、5時間半の旅である。

のんびり車窓を眺める。黒い瓦屋根が美しいと思う。電車に乗っているのは、ほとんどが高校生だ。

金沢から新幹線に乗り換える。トンネルが多いから、本を読んだり居眠りしたり。原田正彦『小さな宇宙人 改訂版』がとても面白くて、一気に読んでしまう。

途中、富山のあたりはじゃんじゃん雪が降っていた。停車駅はとても少ない。長野の次が大宮である。通過する高崎の景色。まるで幻でも見ているかのよう。身を乗り出して眺める。

大宮で湘南新宿ラインに乗り換える。鎌倉について、寄り道せずに帰宅。岐阜で買った地酒を開けて、ジロウがつくった肴を奪う。蕪の炊いたの、きぬかつぎ、里芋の煮物、ジャガイモと豚肉をさっと炒めたの。3合くらい呑んで0時1分に寝る。