醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

2018-11-13から1日間の記事一覧

白濁(六十六)

裏駅のカレー屋に入った。お昼時なのに、奇跡的にカウンター席が一人分だけ空いていた。お店で一番辛いエスニックカリーを頼む。その辛さが、自分のまわりをぼんやりと囲む濁った繭を破いてくれるのを期待して。 今更、涙が出てきた。何の涙? よくわからな…

〔日記〕だばだばと泣く

もう呑みに行くことはないのか、と思ったら、突然さみしくてさみしくて仕方なくなる。昔、東村山で一人暮らしをしていたときに感じたようなパニック。たった一人で、地の果てに取り残されたような。