時間術を読んで考えたこと。
私の中で、最近一番のヒット。
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新しい生活習慣を取り入れるためには、まずは今までずるずると続けていた何かをやめないとダメ……という考え方もとても参考になった(そうしてお酒をだらだらと飲み続けるのをやめた)。けれども一番「これは!」と思ったのは、一日の時間の使い方を分類してみるという方法でした。その名も「時間投資マトリックス」。
日々の時間の使い方を仕分ける項目は次の4つ。例も一緒に引用いたしました。
- 投資の時間(緊急でないが重要)
- 自己投資のための学習や技術習得
- 集中力を高め、健康を維持するためのスポーツや体力づくり
- ワークライフバランスを保ち、人生を充実させるための家族や恋人との団らん
- 消費の時間(緊急かつ重要)
- お客様との仕事での打合わせ
- 営業訪問
- 仕事上のEメールの読み書き
- プロジェクトの実行、予算の作成
- 集中力を保つために必要な休憩時間
- 浪費の時間(緊急だが重要でない)
- 興味のない仕事のだらだらとしたミーティング
- 長い通勤時間や移動時間
- あまり意味があるとは思えないが期限までに提出しなければならない仕事の書類の製作
- ついだらだらと見てしまう決まった曜日のドラマ
- 惰性で続く職場での飲み会
- 空費の時間(緊急でも重要でもない)
- 家でついだらだらと行ってしまうネットサーフィン
- 休みの午前中の惰眠
- 気づいたら五時間もプレイしていたロールプレイングゲーム
- 友人や恋人とのだらだらとした中身のないおしゃべり
- 家で一人晩酌しているうちに寝込んでしまった時間
- 喫煙している時間*1
これら4つの項目のうち、「空費の時間」「浪費の時間」を減らして「投資の時間」を増やし、「消費の時間」をより効率よく使えるようにすることが毎日を豊かにするための鍵。この考え方は藤沢優月さんの「グレー時間」の考え方とも共通している。
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夢と時間を大切にしたい人の手帳活用法 夢をかなえる時間活用術
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藤沢優月さんの「グレー時間」は、勝間和代さんの「浪費の時間」「空費の時間」にあたる。一日がどうもパッとしない、なんとなく疲れる、つまらない、焦ってしまう……それはきっと、「グレー時間」もしくは「浪費の時間」「空費の時間」が一日の大部分を占めてしまっているから。
それでも人間は機械じゃないから、完璧にネガティブな時間を追い出すことはできない。だらだらと意味もなく過してしまう時間が反対に良い影響をもたらしてくれることも多々ある。それは「変わりたい」という気持ちのサインだったり、「疲れてる」ことを教えてくれるものであったりするのです。
だから、「グレー時間」「空費の時間」「浪費の時間」ばかりが多い自分を責めちゃいけないと私は思う。大切なのは、自分がどれだけネガティブな時間を過しているのかをちゃんと見つめること。一日のうちどのくらいを、楽しくないことに費やしているのかきちんと目を開いてみてみること。そしてそれがもしあまりにも多かったら、「ああ大変なんだな、自分。よくやってるよ、自分。がんばろうな、自分」と声をかけてやればいいんじゃないか。
焦って完璧を目指さない。一歩ずつ一歩ずつ、進んでいけば良い。たまには後退してしまったっていい。またそこから、前に進めばいいんだもの。