原作漫画『JIN-仁-』とドラマ作品はやはり別物であるようだ
『JIN-仁-』、原作を読み始めました。
- 作者: 村上もとか,酒井シヅ,富田泰彦,大庭邦彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: コミック
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二〇〇九年秋、ドラマ化されたこの漫画。私が見始めたのは四話目からだったようです。突如ひきこまれたドラマでした。二〇一一年春の続編放映が決定し、近所のレンタルビデオ屋さんでも大きく取り上げられていて、この機会だから一話目から見てみようと思い立ちました。
現代を生きる脳外科医・南方仁は、ある出来事をきっかけに幕末の江戸へタイムスリップしてしまう。まだ細菌の存在も知られていない時代。もちろん、メスで身体を切り裂く「手術」なんて誰もしらない。しかし、目の前で苦しむ人を見たら救わずにはいられない医者の宿命。
原作の南方先生はより俗で、好奇心旺盛で、すぐに江戸時代に馴染んだように見えました。躊躇いもせず、次々に患者を救っていく。巷の人々には神のように崇められる。
原作1巻を読んだ限りでは、私はドラマの筋の方が好きです。南方先生は、植物状態の恋人を置いたまま江戸へやってきてしまう。戻りたいが戻る方法がわからない。重症患者を助けたいが、いざメスを取り出せば周りの人には人殺しに間違えられる。苦悩、葛藤、孤独。人間らしく、心を打つ。