L PACK 小さな家 @blanClass
blanClass*1で開催中の、L PACK[小さな家]*2というイベント? パフォーマンス? におじゃましてきた。
blanClassは、横浜市港区の住宅街のなかにひっそりとある。民家と民家の間、細い小さな石段。両脇には隣家から生えて来た大きな庭木が生い茂り、柑橘系の実がなってる。斜面に沿って造られた、小さなオープンスペース。さまざまなアーティストや専門家が使う。土曜の夜にはイベントをやっていて、その模様をインターネットで生中継している。表現者と観客の距離がとても近いところ。
L PACK*3のふたりは、バックパックに珈琲の焙煎器をしのばせて、どこでも「コーヒーのある風景」にしてしまうひとたち。学生時代は建築を学んでいたんだそうだ。講義のなかで課題として設計される架空の建物。住む人の無い、からっぽの箱。人より先に、ハコのあることの不自然。住む人無しに、「住まい」は建てられない。
住むってなんだろう。
ふたりはblanClass、空っぽの教室という名前のその場所で、とりあえず一週間暮らしてみることにした。バックパックひとつにコーヒーの焙煎器を詰め込んで。
そんなもの、普通のひとは「暮らし」に必要としないのだ。さらさらのインスタントコーヒーにポットのお湯を注げば、そこそこ美味しいコーヒーは飲めてしまうから。
だけど彼らは、何にもないところでとりあえず豆を炒る。あたりに香ばしい匂いが漂う。何にも無いところが、僕らの空間になる。
ほら、コーヒーの時間だよ。
午後からはL PACKの暮らしにおじゃまできる。なんにもわからないけれど、ふらりと立ち寄る。
淹れたての珈琲をごちそうになる。ここは彼らの「家」ではないし、おれは彼らの「知り合い」ではない。だけれど、「住まい」におじゃまして、一緒に珈琲を飲んでいるという不思議。
暮らしの模様はUSTREAMで公開*4されています。アーカイブもあるので、おれが珈琲を飲んでいるところもしっかりと記録されている...。