醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

使徒のルイルイ

昼過ぎまでごろごろとしている。布団が気持ちいい秋の風。そーめんちゃんぷるー、紅茶。日が傾くのが早くなった。

西御門サローネへ、イワサキタクジ氏の個展「見上げる夜空に 使徒のルイルイ」を見に行く。鎌倉に棲んで三年になるけれど、西御門まで足をのばすのは初めて。鎌倉は奥深い。かつて文豪の棲んだその洋館の、奥の茶室が個展会場。茶室は、ちいさく閉じているけれど、宇宙がある。顔のない使徒が小さな十字架のような板切れに下がり、その前の畳には酒の肴とおぼしき数枚の絵。

茶室の奥では古い幻燈機のファンがまわる音。短い、手動の映画。

日が暮れて幽玄な鎌倉の秋。もぐら食堂に行くも休み? 営業時間前? なのかやっておらず残念。散歩がてら、八幡さまを抜けてヒグラシ文庫へ。日本酒。鮪納豆、鶏もも肉の生ハム風、塩辛。

山本餃子へ。 焼き餃子一枚と瓶ビール。バンクが休みだったので、mowaへ。村長のもつ煮込みとキムチ、辛口ジンジャエール冷やおろしを少し。