〔日記〕雨に煙る東京
- 焼き棄てて
- 日記の灰の
- これだけか
- 山頭火
また日記をつけ始める。実は、新年になって、一月八日からつけ始めていた。
だれかの日常生活だなんて、ネットで公開されているところで、どうでもいいものかもしれない。でも、高山なおみさんの日記『日々ごはん』を読んで、おれの人生は確かに変わった。レストランで働いていた日々から、独立していく緩やかな日々への移り変わり。時折はさまっている鋭い指摘、観察眼。夫であるスイセイさんとのやりとり。そんなもののすべてが、とてもうらやましいと思った。
- 作者: 高山なおみ
- 出版社/メーカー: アノニマスタジオ
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 単行本
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だからもう一度、自分も初めてみようと思うのだ。
勿忘草より
わすれぐさ
ちよいと一服やりましよか
カルモチンより
[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]
アルコール
ちよいと一杯やりましよか
銀座へ。四丁目交差点は雨に煙っていた。行きの電車で仕事をするつもりだったが爆睡。銀座駅の発車ベルは「銀座カンカン娘」だ。打ち合わせ時間までまだ間がある。銀ブラをしながら「傘もささずに靴までぬいで……」と口ずさむ。日本デザインセンターで須賀川案件の打ち合わせ。13階の受付からは、カルティエとティファニーの看板が見えた。
中野へ移動。ビーフカレー。スターバックス中野通り店でしばし仕事。雨の中、高井さんのガレージへ。作成をお願いしていた映像を見に行く。ちょいと感動する。ガレージは、少年のまま大人になった男のひとの秘密基地みたいだ。壁に吊された工具、ケースに細かく分類された部品。窓からは桜の木が見える。
中央線で東京駅へ。東京駅の中央線ホームはエスカレーターが長くて少しこわい。横須賀線で鎌倉へ。ここのところ根を詰めていたせいか、またもや電車で爆睡する。鎌倉に着いたのは16時頃だったが、さぼりたい気持ちを優先させることにする。峰倉かずや先生の漫画をKindleで大量に買う。