〔日記〕こもる
- さみしいからだを
- ずんぶり浸けた
- 山頭火
久しぶりに対面の会議のない日。移動せず、ひたすら家にこもって溜まっていた仕事を進める。昼頃、Skype会議。
一も金、二も金、三もまた金だ、金の力は知りすぎるほど知つてゐるが、かうして世間的交渉をつづけてゐると、金の力をあまり知りすぎる!
種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]
私の生活は――と今日も私は考へた――搾取といふよりも詐取だ、いかにも殊勝らしく、或る時は坊主らしく、或る時は俳人らしくカムフラーヂユして余命を貪つてゐるのではないか。
法衣を脱ぎ捨てゝしまへ、俳句の話なんかやめてしまへよ。
それにしても、やつぱりさみしい、さみしいですよ。
なかなか仕事が終わらないが、呑みに出掛けることにする。ヒグラシで常温、平目の昆布〆。