〔日記〕ほっこりとして帰る
- 夜のふかうして
- あついあつい
- お茶がある
- 山頭火
フリーランスに戻って、やりたいのはライターか? と訊かれれば、そうじゃないと思う。
ライターをやり始めたきっかけは、自分の書くものがお金に変換されるのかどうか試してみたかったからだ。
充分試せたのだから、後は好きに書きたいものを書いていけばいいのだ。
仕事を通して、たくさんの人に知り合えた。
肩書きも無くなり、利害関係も無くなり、それでもまた会いたいと思える人が友達なんだろう。
非家庭的、非社会的、非国家的な私である、私は非人情的に生きる外ない。
種田山頭火 其中日記 (三)
晩には、味噌汁をこしらへて吸ふた、おいしかつた。
図書館に行って資料を借りる。
ここのところ、少しずつ毎日予約本が届く。
図書館の前で小学生の男の子が、「たくさん借りすぎちゃって、カバンが重いんだよなあ」と独り言を言っていた。おれもおんなじだ、と思う。
御成スタバで書き物の続き。資料を読み込むのは好き。
「この仕事していると、絶対自分では勉強しない分野のことに詳しくなったりして、面白いですよね」と、売れっ子ライターの知人が言っていた。確かにそう思う。
でもやっぱり、得意、不得意の分野ってある。
例えばおれは、結婚式場の素晴らしさとか、キラキラした言葉で書くのは不得手だったな。
今日原稿を渡したかったけれど、いまいちまとまらない。
続きは明日にしよう。
大量の資料を一度家に置いてから、ミロコマチコのネコ科のバッグを提げて電車に乗る。
3人だけの小さな飲み会。
「もう仕事じゃないんだから、そんなに気をつかわなくていいんだよ」と諭される。
お土産を持っていったら、みんながみんなお土産を持ってきていて、交換会みたいになった。
ほっこりとして帰る。
店を閉めてきたジロウと大船駅で待ち合わせ。
ホームで熱い熱いお茶を買う。