醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕嫌なヤツでいられたら

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  • 山に霧が、
  • さびしがらせる霧が
  • 山に
  • 山頭火

もっと嫌なヤツでいられたらよかったなぁと思っている。
期待される役割も演じずに、おとなしく遠慮するのもやめて。
目立たないようにしていたって、どうせ何かが滲み出てきてしまうのだ。
それならば勘違い野郎であっても堂々としていればよかった。

おかしなことに、舞台に上で他人の人生を演じているときだけ、遠慮のない自分が出せた。
それは割と嫌なヤツなんだけれど、おれはその役が結構好きだった。


なんとなくぐったりとしているのは、急に寒さがぶり返したからだと思う。
体がなまっていて、ダンスでも習いたい気分だ。
でも、「女の園」みたいな教室は苦手だ……。

昼過ぎまでだらだらと寝ている。
気付けに日本酒を杯で一杯だけくいっと干す。
御神酒みたいにして。

太陽堂に入ったら15時だというのに列ができていたので、竹扇へ。
みやび(おかめに天ぷらがのっている)。ジロウは山かけ。
腹一杯になる。

御成スタバへ。
書き物と読書。

ぜんぜん腹が減らない。
東急の専門店を眺めてみるも、まったく減らない。
とりあえず、ワインと生ハムとチーズと、デコポンを買って帰る。

酔へばいら/\する、酔はなければぢつとしてゐられない、といつて!
△酒のために苦楽のどん底をきはめることができたのである、尊い悪魔であつたよ、酒は!
今日の身心は雨と酒とでぐつしよりだつた、だがあまり悔いるほどではなかつた、悔いたところで詮もないけれど。

種田山頭火 其中日記 (三)

呑みながら、『セスは語る ― 魂が永遠であるということ』を読む。
これも『かの子繚乱』みたいに分厚くて、読みづらい。

セスは語る ― 魂が永遠であるということ

セスは語る ― 魂が永遠であるということ

ジロウに見せたら「枕?」と言っていた。