醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕おせっかい

f:id:mia-nohara:20180420175035j:plain

  • 街の雑音の
  • そらまめの花
  • 山頭火

呪ふべき焼酎よ、お前と私とはほんとにくされ縁だねえ。

種田山頭火 其中日記 (三)

絶望的な思いで目覚めることがなくなった。ありがたい。
なるようになる。なるようにしかならない。それでいいのだ。


平日のこんな朝早くからウインドサーフィンをしている人は何者なのだろうか、と海を見ている。
海開きが待ち遠しい。毎日海に浸かりたい。


ふと、吉本ばななの短編「足てびち」を思い出した。『なんくるない』に収録されている。カメラマンの垂見健吾夫妻がモデルだというその登場人物が住む家を、羨ましく思う。自分だけの砂浜がある家。沖縄で、そういう家に住んでみようと思う。

なんくるない (新潮文庫)

なんくるない (新潮文庫)

読書をしてから、図書館へ行く。そろそろ麦わら帽子をデビューさせてもよさそうだ。
今日のカウンターはもと同僚ばかりで少し照れくさい。

「ドゥローイング・ギャラリーはどちらでしょうか」と訪ねている初老の男性がいた。職員さんがネットで調べて道を教えてあげていたが、おせっかい心を出して、ちゃんとたどり着けるかどうか後をつけてみる。変な横道に入ってしまったら、大きな声で「ドゥローイング・ギャラリーはこっちかぁ」と独り言を言おうと思って。

心配いらなかったようだ。まっすぐ到達されていた。
入り口であさ月の常連さんを見かける。
これは、今晩はあさつきに行けというお導きだな、と勝手に解釈する。

御成スタバへ。新人の女の子が「今日も藤の花がきれいです」と、たどたどしく教えてくれる。可愛い。
調査依頼の作業続き。ブログを書く。

あさ月へ。案の定、さっき見かけた常連さんが来ていた。
遅れて、図書館で道を聞いていたおじさんも到達する。
さっき後をつけていたことは内緒にして、ドゥローイング・ギャラリーの話題を振ってみる。知り合いが個展をしているのだそうだ。案内をいただいた。


岡本半三展
2018年4月19日(木)~4月29(日)
10:00-18:00 4月23日(月)休廊
鎌倉ドゥローイング・ギャラリー
〒248-0012 鎌倉市御成町6-24(鎌倉駅西口より徒歩5分)
TEL : 0467-61-1950

鎌倉ドゥローイング・ギャラリー岡本半三展|鎌倉ドゥローイング・ギャラリー 


ついでに、よく熟れたトマトも肴にいただいた。
コップ酒3杯、鮟鱇の湯引き、エシャロット。

ほろ酔いで帰ってぱったり眠る。