〔日記〕山形新幹線で通っているらしい
晴、今年は誰もがいふやうにカラツユかも知れない。
種田山頭火 行乞記 北九州行乞
畑の手入。
苦もなく句もない、ノンキな一日だつた。
筍、螢、蛙。……
陰暦卯月卅日。不正出血、活力低い。
秋田の鹿角あたりの町で、子ども図書館に勤めることになった夢を見る。
閲覧担当のリーダーだが、嘱託なので出勤は週に3~4日なのだという。
保育士の資格を持っている小学校時代の友人(男)が、乳児が預けられたときの担当を長いこと務めている(なお、現実の彼は保育士ではまったくない)。
友人は勤務がある日にだけ、山形新幹線で通っているらしい。
勤務開始の7時に到着するためには、前の晩に家を出る必要がある。
夕食を採ると、仕事へ行く恰好をして新幹線に乗り込むのだ。
深夜運行というものがあるらしくて、途中新幹線はどこかの駅で停車するが、そのまま夜が明けるまで乗っていて仮眠をとってもいいのだという(現実にはそんな新幹線はない)。
「山形新幹線はしょっちゅう動物をはねて止まるし、そうなると鈍行に乗り換えなくちゃいけないから、深夜便がいちばん安心なんだよ」と言う。
そんな過酷な通勤はいやだなぁ、だったら秋田でアパートを借りて単身赴任をしようかなぁ、と考えている。
いやまてよ、午後から始まる私の勤務なら、普通に朝、新幹線で出勤して、終電ギリギリで帰って来ればいいじゃないか、と思い直す。
ああ、どちらにしても、なんでそんな遠くに勤めることにしちゃったのかなぁ、辞令が出る前だけど、「やっぱり辞めます」って言っちゃおうかなぁ。
と、逡巡しながら目が覚めた。
貧血気味なのか気圧のせいなのか、怠くて体がふわふわとしている。
ゴミ捨てに行くために早めに起きて風呂に入ったが、また布団に戻ってごろごろとする。
とにかく肉を摂取しないと、と思う。
六地蔵の一閑人で青唐つけ麺のトントロチャーシュー。
思ったより肉は薄切りで今日の肉欠乏には物足りない感じ。
ジロウと解散して図書館へ。
予約していた畦地梅太郎の画集を受け取る。
御成スタバで、溜まっていた日記をまとめて更新。
実家から帰って来たジロウと合流して、買い物、ヒグラシへ。
帰りがけに、スポーツカーで焼き芋屋やってる粋なおにいさんと遭遇する。