醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕今日は歓迎ムードらしい

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  • 雑草に風がある
  • 夜明けの水をくむ
  • 山頭火

昨日、裏山で発見された死人は抱合心中だつたさうな、男が八十、女が四十、夫婦だか親子だか解らないさうだ、先月、小郡の木賃宿に泊つて、それから行方不明だつたさうである、とにかく八十の高齢にしてなほかつ縊死しなければならなかつた事情の深さを考へずにはゐられない、老の涙! その涙は辛かつたらう!

種田山頭火 行乞記 伊佐行乞


陰暦皐月十八日、晴れ。半夏生(はんげしょうず)。月経七日目、わりと元気。

朝、霧が立ちこめていた。
雲のなかに居るみたいに。

夜が明けてしばらく経つのに外灯が消えない。
あ、消えた。中途半端な時間だ。
決められた時間に消えるものではないのかもしれない。
明るくなったのを感知する仕組みなのだろうか?


書きたいことも、読みたい本もたくさんあって、一日一日が瞬く間に過ぎていく。

「誰々があなたのことをこう言っていたよ」
という話は、だいたいアテにならないなとしみじみ思う。

「誰々があなたのことを褒めていたよ」
というプラスのことだけ「そうかそうか」とにまにましながら受けとめて、それ以外はさっぱり気にしないのに限る。


ジロウが早く起きて来て、友人のライブがあるという。
珍しくワンピースを着て出掛ける。
竹扇でお昼を食べ終わってサイトを確認して、思っていた場所と違うところだったことを知る。
間に合わなくはないが、今回は断念して、鎌倉観光に切り替える。

裏路地をぶらぶら散歩しつつ八幡宮へ。
お参りすると、ブワッと風が吹いた。
今日は八幡様は歓迎ムードらしい。
お神籤は小吉、ジロウは生まれて初めて大吉をひいたと言う。

橋のたもとで欄干にとまった鳩と見つめ合う。
首をかしげながら、ずっと見ていた。
台湾リスも駆け寄ってくる。

源氏池のほとりで「亀いないね」と言うと、蓮の陰からわやわやとアカミミガメが顔を出して、一斉にこちらに向かって泳いで来た。
亀もじっとこちらを見ている。
なんだか動物に歓迎される日だ。

鎌倉国宝館へ。
仏像を眺めつつ、「韋駄天立像って、イナちゃんに似ているね」と勝手なことを言う。

珈琲井川でお茶する。
レモンスカッシュ。ジロウはブレンドと卵サンド。
レモンスカッシュは、最初から甘くてちょっと残念だった。
今は閉めてしまった「門」の甘くないレモンスカッシュを懐かしく思う。

解散して御成スタバへ。

昨日、電車の中で電車酔いになりながら必死でつくったグローバルナビのタグを直す。
結局、ごくごくシンプルなものにした。
参考にした記事はこちら。

hitsuzi.hatenablog.com


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溜まっていた日記も更新。
満足してヒグラシへ。
マグロぶつのヅケ、ミンククジラのハート、どちらも絶品。冷酒二合。
すごく久しぶりな人が教え子たちをぞろぞろ連れてやってきた。

スーパーで塩焼きそばとポテチを買って帰る。
摂取して寝落ち。