醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕「フギャー!」と叫んで目が覚める

f:id:mia-nohara:20180725124223j:plain

  • 風のなか
  • 買へるだけの酒
  • 買うてきた
  • 山頭火

一円ばかり欲しいな、と思ふと同時に、蝉の声はよいな、とも思ふ。
天地うるほひあり、といつたやうな感じ。

種田山頭火 行乞記 大田


陰暦水無月十二日、曇りときどき晴れ。

夢に「偽物の悪の黒い大仏」が出てきた。
おれがコンタクトレンズを洗おうとすると、洗面台に水があふれてきて、レンズが流れてしまいそうになるのだ。

ニョウニョウ、とうなされる。
寝言でも唸っていたらしい。
ジロウに「大丈夫か!」と腕を捕まれて「フギャー!」と叫んで目が覚める。
寝ていると猫に戻ってしまうらしい。


ゴミ捨てに行ったが、ビン缶は間に合わなかった。

自分らしくない服はどんどん捨ててしまいたい。
ジャケットやスーツは、もうこれから先着ることは無いだろうと思う。

今日はスイカのビーチボールが流れてきた。

軽い二日酔いっぽい、胃の疲れ。
朝から担々麺のカップラーメンを流し込んでなだめる。

事務所家賃を振り込み、日記を書く。
眠くて眠くて仕方がなく、なかなか進まない。

t.co


久しぶりに静雨庵へ。
温かいつけらー麺をいただく。

スタバは御成も駅前も大混雑。
諦めてルノアールへ。
ルノアールもほぼ満席状態だったけれどなんとか座れる。
レモンティー、ジロウはレモンスカッシュ。

窓辺の席から駅を見下ろすと、花火に向かう人々がうようよと改札から吐き出されるのが見えた。

人の流れに反して、若宮大路小町通りを散歩。

ヒグラシへ。
花火を見るつもりのない人たちで賑わっている。
冷酒、鮪中落ち、冬瓜。

ユニオンで買い物をして帰路につく。
すごい人出である。
民族大移動だ。

ベランダでビールとジャイアントコーンをスタンバイ。
風が無くて煙が流れず、花火は遠慮がちにしか見えなかった。

買ってきた寿司、日本酒。
殿、利息でござる!』を観る。

時代劇風コメディかと思ったら、しんみりと泣かせるいい話であった。