醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕「おみやげ」を考えなきゃいけない相手は友達じゃない気がするんだ

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寝ては覚め、覚めては寝る、夢を見ては起き、起きてはまた夢を見る――いろ/\さま/″\の夢を見た、聖人に夢なしといふが、夢は凡夫の一杯酒だ、それはヱチールでなくてメチールだけれど。

種田山頭火 行乞記 (一)


長月卅日立冬。くもり。

鴻上尚史の人生相談を読む。本当の友達が欲しいという17歳の女子高生に対するアドバイスだ。

 僕は人間関係は「おみやげ」を渡し合う関係が理想だと思っています。

 「おみやげ」って言うのは、あなたにとってプラスになるものです。楽しい話でもいいし、相手の知らない情報でもいいし、お弁当のおすそ分けでもいいし、優しい言葉でもいいし、なぐさめでもいいし、マンガやDVDを貸してあげるのでもいいし、勉強を教えてもいいし。とにかく、あなたが嬉しくなったり、助かったり、気持ちよくなったりするものやことです。

[略]

 そして、「この人と本当の友達になりたい」と思う人がいたら、「自分はどんな『おみやげ』を渡せるんだろう」と考えるのです。

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読んでいてちょっと違和感があった。私は、相手に対する「おみやげ」を考えなくてはいけない相手は、本当の意味での友達ではないように思うのだ。

私にとって友達とは何か。それは、「何かしてくれる相手」じゃなくて、「ただ近くで生きててくれればいい人」なんだと思う。すっげー嫌なやつでも、どーしよーもないやつでもいい。迷惑掛け放題な最低なやつでもいいんだ。そいつがそこにいるということが、ただ嬉しいと思う。だからつい、手を差し伸べたくなってしまう。そういう相手。

そして、誰かにとって私が、そんな存在だったらうれしいな、と思う。でも、究極のところ、そんなふうに思ってくれる人を外に求める必要なんてなくて、ただ自分が自分の友達であれば、それで最高なのだ。


ようやっと10時前に目覚めた。肉を解凍して、小松菜と牛肉の味噌スープをつくる。

日記を書く。


小説を書き始めたら、ジロウが「休みなのにどこにも出掛けないのは後悔する」と言って出掛ける準備を始めたので、慌てて書きかけで身支度をする。郵便局に寄ってから駅前のスタバでひと息。その隙に小説を書き上げる。iPadしか持ってきていなかったからアプリで投稿したけれど、やっぱりパソコンのほうがスムーズだと思った。


大船へ。ルミネで解散してそれぞれ買い物。ソニープラザでコンパクトミラーと、無印良品でカーディガン、タイツを買った。

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焼き鳥こばしへ。懐かしい顔と再会する。

堪能して鎌倉へ。釈迦で日本酒。