醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

銀座 篝(かがり)鎌倉店の新作ラーメン「蛤と牡蠣 汐 Soba」をいただく

f:id:mia-nohara:20190418114314j:plain

2019年2月9日に鎌倉店をオープンさせた「銀座 篝」(ぎんざ かがり)。その名前の通り、本店は銀座のど真ん中で2013年に創業。ミシュランガイドでは2016年、2017年と続けて「ビブグルマン」に選出されている。




ミシュラン「ビブグルマン」ってなに?

ビブグルマンの「ビブ」は、ミシュラン社のキャラクター「ムッシュ・ビバンダム」の愛称だ。日本語サイトでは「ミシュランマン」とも紹介されているキャラクターで、むくむくした体は高く積まれたタイヤがモチーフになっている。

グルマン」(Gourmand)は、「欲張り」「食いしん坊」を意味するフランス語。ビブグルマンは、1997年から設けられた比較的新しい基準なのだ。「ミシュランガイド東京」には2015年度版から採用されている。5,000円以下(サービス料、席料含む)で楽しめる、コストパフォーマンスの高い店にこの称号が与えられる。つまり、ミシュラン的B級グルメ?

ちなみに、ヒグラシ文庫8周年トークショーで登壇した按田優子さんの「按田餃子」も、このミシュランビブグルマンに2016年から3年連続で選ばれている。

看板メニュー「鶏白湯Soba」は鎌倉の飲んべえには不評?

さて、「銀座 篝」の看板メニューは「鶏白湯Soba」。まるでコーンポタージュのようなこっくりとしたスープと、彩り豊かな野菜のトッピングが特徴だ。特に鎌倉店では、鎌倉野菜を取り入れているのがウリのようだ。

www.instagram.com

銀座では長蛇の列ができるというこの鶏白湯Sobaなのだが、鎌倉の飲んべえ仲間の間ではちょっと不評。「裏小町にラーメン屋ができる! 呑んだ後の〆の一杯が食べられる!」という期待が大き過ぎたのかもしれない。オシャレで洋風の鶏白湯を食べた感想の多くは「食べたかったのはこういうラーメンじゃない」というもの。あと、本格料亭っぽい内装がどうやら鼻につくらしい。

私はそんなに悪くないと思っているんだけれど……まあ、たしかにこっくりとしたスープは「若者好み」「外国人好み」という印象。鎌倉在住のシニア層には合わないのかもしれない。

看板メニューの鶏白湯Sobaより、つけ麺の「鶏とポルチーニ茸の醤油つけSoba」のほうが、くどくなくて好きだ。最後に出されるスープ割りのお出汁が滋味深くて、ポタージュっぽいこっくり感が中和される。

あれ、じゃあそもそも、ポタージュ風にしないほうがいいんじゃないの? と思っていたら、そんな感じの新作が登場しました。それが和風Sobaのラインナップ「蛤と牡蠣 汐 Soba」だ。




蛤(ハマグリ)と牡蠣の香りが濃厚なあっさりとした和風スープ

蛤(ハマグリ)と昆布でとった澄んだスープに、牡蠣のコンフィがのっている。具にも蛤が贅沢に入っていて、トッピングには鶏チャーシューと豚チャーシューも。これで看板メニューの鶏白湯Soba(税込1,000円)よりもお安く税込980円

貝の香り豊かな、上品な塩ラーメンという感じ。鶏白湯のファンには少し物足りないかもしれないが、鎌倉の飲んべえにはちょうどよいラーメンなんじゃないだろうか。

鶏白湯Sobaを食べて「これじゃない」と言っていたみなさま、ちょっと「蛤と牡蠣 汐 Soba」も試してみてくださいな。

「銀座 篝 鎌倉店」店舗情報

神奈川県鎌倉市小町2-10-7(通称「もんたビル」の1階)
10:30~21:00(月曜定休)

tabelog.com