〔日記〕プロデューサーは嘘をつくのが仕事
寝てゐて、つく/″\思ふ、百姓といふものはよく働らくなあ、働らくことそのことが一切であるやうに働らいてゐる。
種田山頭火 行乞記 (三)
2年前の6月29日は沖縄県立図書館へ。市場の惣菜屋、亜砂呂でソバを食べる。美味しかった。まだやってるだろうか。
— 海明(ミア) (@mianohara) June 30, 2019
〔日記〕沖縄県立図書館へ行く - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌 https://t.co/q8zIomPgXJ
去年の6月29日の日記。中庭に蟹が集まってきている。よく見るひとには名前をつけたくなる。赤い模様がカッコイイから、このひとは「スポーツカーさん」。あとは、「片手さん」とか。
— 海明(ミア) (@mianohara) July 1, 2019
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皐月廿七日、雨のち曇り。
憧れてはいるけれど、本腰を入れてやっていないことはなんだろう。
8時29分に起きる。風呂で読んだのは心屋仁之助『ゲスな女が、愛される。-あっという間に思い通りの恋愛ができる!』(だったはず)。
心屋仁之助『ゲスな女が、愛される。-あっという間に思い通りの恋愛ができる!』を読む。あなたが今まで彼にしてきたことを、彼にしてもらってみる。「私のために、おいしいお弁当をつくって。」「無理だよー」と言いながらも、喜々としてメニューを考えてくれるかもしれない。https://t.co/TPCgfIz36P pic.twitter.com/Mz8URoLh8r
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今日はアフリカンダンス。ジロウはまだ二日酔いというか、酔っ払っている。旅に備えて洗濯を済ませてサクッと出かける。豊龍で海老入りワンタン麺。ジロウはネギチャーシュー麺。
ちょっと遅刻して六会公民館に到着。今日はフラファレの最終日。初めての人もたくさん。小学生男子の参加者も。
気持ちよく踊り終えて、今日こそ新江ノ島水族館に行こう! と思っていたけど、最終入館時間に間に合わなさそう。諦めて大船で再び解散する。今日ももう、デスクワークする気力がないので、16時台だけどヒグラシ文庫へ。
知った顔でいっぱいだった。中原さんの家へ線香をあげに行っていた人たちのようだ。ひさしぶりの人もいる。「ジロウさんは?」と聞かれる。
「ライブに行った」
「……ミアちゃんは今日、どうしてたの」
「え? アフリカンダンス」
死んじゃったら、もう会えないし。
生前、いかに親しかったかを周りに主張しても仕方ないし。
「……おれは、線香あげに行ってよかったと思ってるよ」
「ちゃんと死んでた?」
「うん、骨壺があった」
「でもさ、誰も死んだとこも遺体も見ていないんだよね」
「そう」
「死んだ死んだ詐欺、だったりして」
ありうるねー、それで女と駆け落ちしてたりして。でも、ほんとうにそうだったらいいね、と言い合う。
「プロデューサーは嘘をつくのが仕事なんだ。そうして相手に夢を見させる。中原は偉大なペテン師だよ」と言っていたのは、こちらも鬼籍に入った櫻井さん。ほんとだ、最期まで立派なペテン師だった。
ひさしぶりの人とたくさん会って飲み過ぎる。最後は中原さんの好きだったまかないサワーで締める。よっぱらってシャッタースピードのあっていない、手ぶれだらけの写真を大量に撮って帰る。21時に寝る。