醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕故・中原蒼二の蔵書会へ行く

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  • 残された二つ三つが
  • 熟柿となる
  • 雲のゆきき

山頭火

夕方、駅のポストまでいつてきたが、途中二度も三度も休まなければならなかつた、それほど私のからだは弱つてゐるのである、しかしその弱さが同時に心の平静を持続せしめてゐることも事実だ(私は猫である癖に虎になりたがるのだ、からだにアルコールがまはるとぢつとしてはゐられないのだ)。

種田山頭火 其中日記 (七)

神無月廿日、晴れ。

一秒でも長く机に向かっていたい。書くことが楽しくて楽しくて仕方ないのだ。

8時41分に起きる。やっぱり、日本酒は3合だと多い。睡眠効率は69%、睡眠時間は9時間44分。

アメブロの新しい記事を少し書きかけてから出掛ける。あまりお腹が空かないけれど、タパス&タパスへ。ジェノベーゼとシーザーサラダのセット。今日はとても混んでいる。並ばずに入れたけれど、出るときには店の前の階段にまで行列が出来ていた。

電車で逗子へ。コンビニでお茶を買って、バスを待つ。今日は、故・中原蒼二の蔵書会。

何度も通った「逗子ヒグラシ文庫」こと、中原邸。この山門をくぐるのも、きっと今日が最後になるだろう。

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中原さんの愛猫、たうちゃん(田浦で拾ったから「たうちゃん」)に出迎えられる。なんと、たうちゃんは女の子だったんだそうだ(中原さんの死後に判明)。

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たうちゃんは玄関マットのようになって、お客さんが戸を開けるたびに脱出の機を狙っていた。

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膨大な蔵書の数。よく、こんな数が収まっていたな。

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キンミヤの帆布のバッグをゲット。これも遺品。

中原さんからずっと「読めー、読めー」と言われていた、山本理顕の『地域社会圏主義』があった。ヒグラシ文庫で実現しようとしていたものが、ここに記されているらしい。わかったよ、これは私が買って帰るよ。

地域社会圏主義

地域社会圏主義

ものすごーく意外なことに、「石による癒し」を特集にした雑誌を見つけた。なにこれ、パワーストーンヒーラーになった私へのはなむけなの?

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夜想 (33)

夜想 (33)

こういうスピリチュアル系のもの、嫌いって言ってた気がするんだけどなーと思ったら、澁澤龍彦夫人の龍子さんが寄稿していた。ああ、そういうつながりね。ありがたく頂戴していきます。

ちょうどいいバスがなくて、逗子駅まで歩いて戻る。鎌倉に戻って、家に帰ってデスクワークをしようとも思ったけど、もう飲みに出掛けちゃうことにする。

ヒグラシ文庫へ。今日はさおりさんとえっちゃん。菊水常温二合、鮪中落ち、おでん。とむずに移動して日本酒一合、牛たたき、チキンカレー。

まだ早い時間だったので、ワカメスープをすすりつつ『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を観る。

前の2作よりも、推理小説っぽくって面白い。

21時に寝る。