醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

若いのね

月島へもんじゃを食べに行く。高校の仲間と、今年度二回目の飲み会だ。

会を重ねるごとに、先輩よりも後輩の方が増えていく。今年から大学生になった後輩たちは、もう八期生なのだという。女の子同士の、可愛らしい会話。自分が十九だったころ、「若い若い」と言われるのは心外だったが、つい彼女たちに向って「若いなぁ」と呟いてしまいたくなる。優越感。そして、素直な羨望。

だけれど、あんなに可愛らしい時代が果たして私にもあったのだろうか。私に向けられた「若い」という言葉は、「こざかしい」の婉曲ではなかったか。「若い」と言われることを、今でも素直に受け取れない。自分の未熟さを指摘されているような気がしてならない。

帰ってきて恋人に「先輩ぶって後輩たちのお代も払ってきたよ」と言ったら「なんだかままごとみたいだな」と言われてしまった。そう、まだまだ大人にはなれないのだ。