醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

〔日記〕小川コータ&とまそんのライブに行く

豪快に洗濯をする。 橋のたもとで新興宗教のみなさんが円陣を組んで談笑をしている。

〔日記〕コナリミサト『凪のお暇』を読み始める

起きて、とりあえずあんまりやる気がしなかったので、ジロウが一口だけ残して置いたポテトチップスにんにく味を食べ、自分で買っておいたポテチも平らげる。 ふと広告から目にとまった漫画、『凪のお暇』を読み始める。

〔日記〕内向的で人見知りなのに

また劇団の夢を見る。 私が途中で投げ出した仕事のリカバリーがいかに大変だったか、切々とうったえられる。 ごめんごめん、もう元気になって戻って来たから大丈夫だよ。 そう答えながら、あれ、本当におれは大丈夫なんだろうか? と不安になる。 例えば、電…

〔日記〕すべての生き物が自由でありますように

春がしける日の なにもかも 雑炊にしてすする 山頭火 猫は好きだが、飼ったことはない。 なんとなく居着いた野良猫と暮らしたことはある。 狭い場所に動物を閉じ込めておくことに抵抗がある。 それは、自分が閉所恐怖症であることも関係しているかもしれない…

〔日記〕なんでも自分で済ませてしまう

実家で自分の荷物を片付けている夢を見た。 登山用のザックを背に、ビジネス用のバックパックを腹に抱え、ありったけの大事な物を持ち帰ろうとしているのだ。 「駅まで車で送るよ」と死んだはずの母が言う。 そういえば死ぬ前に最後に会って話したのは、車で…

〔日記〕障害も含めて魅力なのだと思う

例によって、また二日酔いである。 起きるのはあきらめて、カレーうどんをつくる。 布ナプキンのことを調べていて、現代ビジネスの鈴木大介氏の記事に行き当たる。

〔日記〕だって外は春なのだ

ちょっと二日酔い。 シャワーの後にサッポロ一番の塩ラーメンを作って食べる。 早く起きたジロウがうらやましがって、隣でペヤングやきそば野菜炒め風を作って食べている。

〔日記〕ほっこりとして帰る

フリーランスに戻って、やりたいのはライターか? と訊かれれば、そうじゃないと思う。 ライターをやり始めたきっかけは、自分の書くものがお金に変換されるのかどうか試してみたかったからだ。 充分試せたのだから、後は好きに書きたいものを書いていけばい…

〔日記〕海の恐さを知らない

洗濯物を干していると、工事の人たちと目線の高さが同じになってとても恥ずかしい。 道行く人は、特に敬語でも丁寧語でもなく、交通整理のおにいさんに「通っていい?」「道直してるの?」とか、子供みたいに率直に聞いていく。面白い。

〔日記〕ニッと笑って溶けるようにすぐ消える

ようやく日が差してきた。ちょっと元気を取り戻す。 川上弘美の『センセイの鞄』、実写化するなら柄本明よりも寒さんだよなぁと思う、そんな朝。

〔日記〕この身を捧ぐ

雨の予報だったが、雪になった。春分の雪だ。 受けた仕事を、本当に受けてしまってよかったのかと、いじいじと悩んでいる。

〔日記〕呼ばれている

冷たい雨。 夢の中で高校の国語の授業をしていた。おれは実習生らしい。 「それじゃ、音読してもらおうかな」 「えー、そんな子供っぽいことするのー?」 一番前に座っている女子が面倒臭そうに言う。

〔日記〕春の宵を散歩する

あんまりやる気が出ない。 が、冷蔵庫の掃除などする。 でも、やっぱり全然やる気がでないので、今日はぐだぐだとすることにする。

〔日記〕パソコンを持たずに外出する練習

彼岸の入りだ。 昨日は一所懸命に原稿を書いたので、今日は好きなことを思い切りすることにする。 原稿を書くのも好きなことではあるのだけれど、そればかりに根を詰めたので。

〔日記〕神が降りてくる装い

セギさんとライブで一緒に歌っている夢を見た。 夢の中のヒグラシは、地中海の店みたいに白い壁で、光がさんさんと降り注ぐ。

〔日記〕暴力的で血みどろで、救いのないもの

昔の恋人の夢を見る。 起きているうちは顔の造作など思い出せないのに、夢の中では当たり前のようにそこに居る。逢っていない七年分、ちゃんと歳をとっている(といっても、白髪が増えたくらいだけれど)。

〔日記〕鬆の無い野菜みたいに

焦って朝から図書館に行こうとしていたけれど、まあそんなに焦ることもないか、と思い直す。

〔日記〕ゆるされている

風呂で『女のいない男たち』の続きを読む。 今日は「木野」。

小説は何のために、誰のために書くもの? ~ BIG MAGIC「夢中になる」ことからはじめよう。

本書はアーティスト、その中でも特に小説家を志す人を勇気づける本だ。 もっとも著者本人は、読者のためではなく「自分自身のために書いた」と本書の中で強調している(これは後に出てくるけど重要なポイントでもある)。

〔日記〕期待に応えない

とても暖かい。 お願いされていた仕事を少し進める。 果たしておれにまた仕事なんてできるのだろうか、また誰かの期待を裏切ってしまうのではないだろうか、という薄い不安が漂う。

もし、その宝石が食べられるものだったとしたら?〔書評〕長野まゆみ『鉱石倶楽部』

図書館で見つけたその本は、一見は鉱石図鑑のようだった。石の写真があまりに美しかったので手に取ったのだが、解説文を読んでみると、どうもおかしい。

〔日記〕前髪をひとふさだけ青く染める

珍しく7時前にすんなりと起きる。 ゴミ捨てをして、溜まっていた大量の洗濯物を干す。春だ。

〔日記〕就活を辞めようと思ったのは間違っていなかった

また芝居の夢を見る。 どこかうらぶれた島に来ている。小学校の校庭で路上芝居をやることになっている。

〔日記〕名前の消えたポスター

本番の前日に急遽舞台に立つことが決まったという夢を見る。 おだてられると弱い質である。 本当にやる気なの? と焦って止めようとする自分が心の中にいる。

〔日記〕鳥居のワイン

夜中の暴風雨が熱帯の空気を連れてきたようだ。 朝、ゴミ捨てに庭に出てみると、ジャングルみたいな蒸しっとした暖かい空気に包まれた。いいなあ、熱帯に棲んでみたいなぁ。

〔日記〕良きものが次々にやってくる

冷たい雨。一日閉じこもってごろごろとしていようかと思っていたが、今日は午前中に佐川急便が来る。発送を待ちかねていたabrAsusの「小さい財布」が届くのだ。

〔日記〕心をできるだけオジサンにして

ジロウの連休3日目。特に予定もなく、ぷらりと家を出る。 竹扇でお昼。カレー南蛮を太いうどんで、生卵を追加して。ジロウは鍋焼きうどん。 江ノ電に乗って江ノ島水族館へ行くことにする。

〔日記〕何の肩書きもない

のそのそと起きて来たジロウから、思いもよらない朗報を聞く。 願掛けに行っていた神様たちのところへお礼に行くことにする。

〔日記〕物語の中で起きていたことのように

20時には寝てしまう日々を送っているというのに、朝は朝で全然起きられない。 12時間くらい寝て、それでも、布団からべりべりと体を引き剥がすようにして起きる。 布団の中でFacebookを見ていると、おれが行くはずだった場所で仕事をしたり舞台に立ったりし…

〔日記〕独りで行ける強さ

とても暖かい。二十歳の秋に買った白いトレンチコートを久しぶりに着る。 袖がぼろぼろになりつつあるが、これを着ていると、風のようにどこまでも独りで行ける強さを思い出す。