2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
高橋修二からは、あれから一度も連絡はなかった。私からもメッセージをすることはない。ときどき、平凡な投稿がFacebookのタイムラインに流れてくる。ラーメンを食べただとか、娘を連れて海に行っただとか。 思い出したようにお互いの投稿に「いいね」ボタン…
最初に手に入れたスタバのカードは、横浜赤レンガ街の限定デザインだった。 横浜の事務所に通うのが嬉しくて、その柄にしたのだ。 でも、もうそろそろ違うものが欲しいと思っていた。 2018年秋のアニーバーサリーブレンドは、サイレン(人魚)のデザインだ。
生理の血を、ナプキンまかせにするのじゃなく、トイレに行ったときに自分で排泄できるようにする。 初経から紙の生理ナプキンを使うのがあたりまえだったから、そんなことできるわけないと思っていた。ところが、トイレで「血を出そう」と意識するだけで、だ…
興味を持って著書をいろいろ手にとって見たけれど、「女子女子した感じ」というか、「オンナオンナした感じ」というか、何かムワッと鼻に来る感じがして、どうも最初は好きになれなかったのだ。 まあ、きっとそれは、私が自分の中のオンナの部分を否定してい…
図書館へ行く。 ヨウシュヤマゴボウがたわわに実っていた。 子供の頃、「洋酒ヤマゴボウ」なんだと思っていたけれど、そんなわけはなく「洋種ヤマゴボウ」なのだ。 そして有毒である。
横須賀の法務局で手続きをし、合同庁舎の食堂で海を見ながらカツカレーをいただく。 A定食とB定食は早くも売り切れ。 「水曜、社食のBランチ♪」と、つい歌ってしまう。
ふと、無性に髪が切りたくなる。 濡れて乾くまでの間、肌にべったりとまとわりつく感じに嫌気がさしてきたのだ。 自由になりたい。 ドライヤーも、専用のシャンプーもいらないくらい、自由に。
『パンク侍、斬られて候』を読む。 映画で、茶山半郎を演じる浅野忠信が「やはり、グリエールチーズでないとダメだな」とつぶやくのはアドリブなのかと思っていたが、原作にもちゃんと書かれていたのだな。
ライターのスキルは、「文章が書ける」ことだけじゃないのだ。ひとくくりにまとめられてしまうことも多いけれど、実はいろんなタイプがある。ライターによって、それぞれ得意分野は違うはずだ。たとえば、こんなふうに。
なかなか起きられず午後から活動を始める。 机に向かうと、まさに夏の、海水浴の海。 いても立ってもいられず、水着に着替えて家を出る。 海開きの頃から真夏のように暑く、何の用事にも縛られない夏だったはずなのに、今年最初の海水浴が今日になってしまっ…
「愛し合う」だなんて言うけれど、そんなふうに感じたことは一度もない。 その手に触れられているとき、私は自分の体をただの物体のように思う。セックスドールと変わらない、女の体の形をした玩具。
「前橋市」のイントネーションが、地元のそれと違って「おや?」と思ったけれど、劇中の架空の前橋市なのよね、きっとそうなのよね。
彼岸と此岸は向かい合わせだ。 こちらで眠るときに見るのが夢なのと同じように、夢の中で眠くなったときに見るのが現実なのだろう。 夢か現か。どちらも同じ幻。
生活費を稼ぐために仕事をしていたとき、私は仕事人としての私を演じなければならなかった。 その仕事はずっと憧れていたもので、好きなことで生活費を稼げるならありがたいと思おうとしていたけれど、「野原海明」という人格のまま働くことはできなかった。
マイペースの一人っ子フーフである。 マイペースだからこそ、人にものすごく気をつかうのだけれど、他人からは「気をつかっている」ようにはまったく見えない。 「誰かに何かを、ほんの少しだけ合わせる」だけでも、それはマイペース人間にとって、ものすご…
子どもの頃は、学校の友人。 就職すれば、職場の友人。 どっちも関係なくなった今、それでも会いたいと思う人が友達なんだろうなぁと思う。
二日酔いだ。 もう酒は呑まなくてもいいように思う。 しかし、酒を呑まずにどうやって晩飯を食べていたのか、すっかり忘れてしまったなぁ。 ああ、そうか。 酒を呑むようになるまでは、食べることに対して関心が無かったのだ。 食べるよりは、本を読んでいた…
まだ17才。 そこに描かれた性描写は衝撃的で、わー、すごーく、エローい!と思いながら読んでいたけれど、あれからさらに17年が経ち、あの頃と倍の年齢になった私が今改めて読み返すと、とてもとても可愛らしい。 もっとおおっぴらな「ふゆみ先輩」もそのダ…
黄昏エレジーへ。 今日はエレジーでAZUMIさんの初ライブ。 わがままを言って、「6月25日」を2回歌ってもらう。 大変うれしい。
夕方に起き上がってシャワーを浴びる。 ひさしぶりにカーキ色のアイシャドウを引っ張り出してきて塗ったら、少し元気が出る。
スカートじゃ仕事にならないから、と、長いこと新しいスカートを買っていなかった。 仕事を辞めたこの春に、ワンピースを何着も買ってみたけれど、どんなワンピースが自分に似合うのかわからなくなっていて失敗のほうが多かった。 夏も盛りになって、ようや…
図書館職員を辞めて公共施設のコンサルタントになったとき、親しい友人が 「あんた、自分にしか興味がないのに公共の仕事なんてできるんかいな」 と言った。 それは、すっごい図星で、返す言葉は何にもなかった。 公共サービスの仕事をしながらも、その言葉…
今日は旧暦の七夕だ。 空の星と星は逢えただろうか。
トーハク(東京国立博物館)の縄文展は17時閉館 。カハク(国立科学博物館)の昆虫展も同じく17時閉館 。 しかし、上野公園に着いたのは16時半……。どちらにも入館できないじゃないーと思っていたら、なんと上野動物園がお盆の時期だけ20時まで開園しているの…
家で花を活け替えて、しばしだらだらする。 ゲームに興じる。 真剣にやって、クリアしてしまった。
あさつきへ。 漁港はお盆休みらしい。 しめ鯖と焼き鯖をいただく。 「サバサバだ」とやっちゃんが言う。
このところよく眠れない。 3時頃にいつも目が覚めてしまう。 高い声の鳥がずっとさえずっていた。 何か伝えたいことでもあるのだろうか。
「さんざん親にわがまま言ってきたし、そろそろお母さんの期待にこたえなきゃなって。 美里はそんなことを言っていた。さっぱりとした顔をしていた。 「なにそれ。それが結婚なの?」 「まあね。『もっとちゃんとして、まっとうに、きちんと』生きることにし…
印鑑証明を取るジロウに付き合って家を出る。 まだ15時だというのにすごく暗い。 分厚い雲がもりもりと湧き上がっていく。 世紀末のようだ。 市役所に着くと同時にぱらぱらと雨は降り始め、用が終わるとともにやんだ。
大学を卒業してから、同性の友達ができなくなった。それは、坂井とばかり会っていたからではあるけれど、それだけじゃないと思う。例えば、懐かしい男友達から連絡があれば、すぐさま東京にまでも出掛けて行くのだから。