2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧
さんざん、女としてしたいほうだいしつくして、浮世にあきたら、さっと頭まるめて尼になって、色気ぬけてもまだ、大の男がなんぼうでも奉仕者になってあらわれる。生まれながらの人徳やのうて、これこそ女徳ですわ。*1 女徳 (新潮文庫 (せ-2-2))作者: 瀬戸内…
現役大学生でありながらプロ作家として活躍している人もいる。自分と同じような年齢の人が次々に本を出して話題になっているのを見ると、妬む気持ち、焦る気持ちが心の中で渦を巻きく。そんなときに出会ったのが『かまち』という映画だった。主人公はおれと…
六歳で女を知り、以来千人斬りと称されるほど数多くの女と渡り合った鮫島六右衛門。 まるで昭和の源氏物語のようなこの小説は、実在する人物をモデルにして描かれたそうだ。年老いた六右衛門を中心に、回想場面を孕んで展開していく。 幼いころ初めて関係を…
誰にも渡したくない。この世で一番、大切な人。贅沢な骨 [DVD]出版社/メーカー: ケイエスエス発売日: 2002/03/22メディア: DVD購入: 2人 クリック: 114回この商品を含むブログ (97件) を見る女同士の友情は、良く分らない。どんなふうに接すれば良いか悩んで…
忘れられない人。たとえ六十年という月日が過ぎても。とめられぬ想い。他に何を捨てても。ナビィの恋 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2000/08/25メディア: DVD購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (105件) を見る大学で、オキナ…
邦画によくある「間」が好きだ。セリフのない、場面の展開もない、ただ同じ景色の長回し。その退屈さがたまらない。沙羅双樹 デラックス版 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2004/05/13メディア: DVD クリック: 66回この商品を含…
特別な事件が描かれているわけではない。何気ない日常。どこの家にもありそうな風景。それをぱりっと切り取って見える形にする。まるで写真を撮るかのように。思い出トランプ (新潮文庫)作者: 向田邦子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1983/05メディア: 文庫…
「名を売りたいとは思わない。無名の作品でありたい。自分の創ったものが一人歩きをし、誰かの生活の一部になればいい。誰が作ったかわからないけれど、お気に入りの服があるように。そんな何気ない、暮らしの一場面に溶け込むように」