醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

〔日記〕夜明けの飛行機

旅にでるなら夜の飛行機 つぶやくあなた セクシィ (下田逸郎「セクシィ」より) 朝四時起き。平日早朝の鎌倉を発つ。朝早いのに、ラッシュ時よりも電車内でパソコンを広げて仕事をしている人が多い。ご苦労様です。空港でサンドイッチとコーヒー。羽田を飛び…

手帖

iPhoneにスケジュールアプリを入れてみる。みんなが使っているのをみて羨ましくなって。人生でいちばん忙しかったのは大学生のときだ。派遣社員をしながら夜学へ通うというのはなかなかハードだった。当時の手帖は書き込みだらけで隙間もない。随分と紙の手…

転覆、浮上。

ラッシュの駅の階段を駆け上がっていて、ずるっとこける。昨日は生爪を剥がしたし、夏の終わりになにやら怨念か? 憎まれやすき人生ではある。蔵書点検はいよいよ迷子の本探しに突入。15分だけ残業。あわてて駆け足で駅へ向かう。由比ヶ浜Quick silverにて友…

久保田潤『南中島』

クボヂュンこと久保田潤さんの個展『南中島』*1のポストカード? 画集? を見せてもらった。一連の水彩画はちいさなおはなしになっている。クボヂュンの描く絵は、青がとてもきれい。とけてまざりつつあるクリームソーダ(メロンソーダじゃなくて、ブルーハ…

籠もる

小説は毎日書き続けないと書けないものだ。一日でも置くと、書き途中のものを読み返して、あまりの拙さに卒倒しそうになる。でもいいのだ。下手でも書き続ければ。蔵書点検、スキャンはラストスパート。軍手二号もすでに瀕死である......とおもってたら、と…

歯医者、迷子。

身体の重だるさがようやくやわらぐ。蔵書点検終盤。歯科検診へ。自宅付近の路地で迷子になる。鎌倉、恐るべし。虫歯がひとつ発見された。知らなかったけれど、親知らずも生えているとのこと。はやくも親を知らない年齢になってしまった。ヒグラシ文庫。冷酒…

休日出勤、手打ちうどんの会。

そうそうに、人身事故で足止め。十分遅れで業務開始。今日はオープンキャンパスで随分とたくさんの男子高校生たちがやってきた。最近のオープンキャンパスとは、親同伴で来るものであるのか。親の方が熱心に説明を聞いている。ふむ。まだ、躯は重く、怠い。…

葉山、に行けない

葉山の海辺の平屋に友達が住んでいて、そこで20人くらい友達を呼んで宿泊会をしている夢を見た。透き通った青い海。白い砂浜。みんなで水中観察会をやろう、という話になるのだけれど、水着を持ってきていないことを思い出して自転車にまたがる。目が覚める…

池上線、ワンピース。

全身筋肉痛。蔵点恐るべし。 一日中よろよろしている。呑み歩く元気もなく、焼き鳥と缶ビールを2本買って帰る。ワンピースを買う。ONE PIECE 67 (ジャンプコミックス)作者: 尾田栄一郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/08/03メディア: コミック購入: 7人…

バブルを知らない子供たち

図書館のお休み終わり。蔵書点検再開。午前中で5500冊強。左手の人差し指と中指の感覚が無い。新聞の社説 *1をたまたま見て驚く。この国は何処へいこうとしているのだろう。物心ついたときから「不景気」の時代しか知らない。お金は、あればそれはとても便利…

she her her hers、なるにはBOOKS

昨日買ってきたshe her her hersの曲をiPhoneに落とす。 トマト以外の青い野菜は みんな嫌いだって知ってるんだ そう僕だけ そう僕だけ (monologue / she her her hers 「scene」) かわいい歌詞の作詞はとまそん*1。また今日も塩焼きそば。歯医者へ電話。…

〔おすすめ本〕田村元『歌集 北二十条西七丁目』

未刊の同人誌「まるくす」の同人仲間、タムこと田村元*1が歌集を出版した。おめでとう。歌集 北二十二条西七丁目 (りとむコレクション)作者: 田村元出版社/メーカー: 本阿弥書店発売日: 2012/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブロ…

〔日記〕terra verte、女子の足ジャンケン。

今日もすごくいい天気、海日和。がんがん洗濯物をする。昨日の残りのカレー、ガス水。少し執筆。作品公開用のブログ*1のデザインを手直し。小町通りを散歩。先日買ったエプロン型ワンピースがいい感じだったので、色違いを買う。翡翠の指輪も。terra verteへ…

暗くなるまで待って

なんとも青い空、風も穏やか。今日は間違いなく海日和だ。朝から活動的に、冷蔵庫のなかを掃除する。生前の母からもらった山椒の佃煮が二瓶、奥の方から出て来た。誰にいただいたのか忘れた青唐辛子味噌の残りと、真冬に自分で漬けた大根......など。ごめん…

二日酔い、ブルールーム

二日酔い。頭が痛いのでアイスノンをあてがう。トイレまで這ってゆく。しばらく布団の上でもがき暴れている。昼過ぎ、ようやく少しおちつく。ふくやでだしそば。家に帰って、力尽きてまた眠ってしまう。すっかり夜。ブルールームで日本の美味しいビールを2…

大船、同人。

朝から雷雨。雷鳴を布団の中で聴いている。コンビニで唐揚げ入り冷やし中華とカラムーチョを買ってくる。ウィルキンソンのガス水で堪能する。少しだけワインを飲む。唐揚げが入った麺は、大学時代の学食を少し思い出す。料理があんまり好きではないから、随…

ワンピース

夏休み初日。海鳴でひとりラーメンから始める。柚子味の絡めそば、小瓶のビール。小町通りを歩く。手拭屋で藍染めの前掛けを買う。今日のろくでなし猫。アジア雑貨の店で、海へ行くためのエプロン型ワンピースを二着買う。一枚九八〇円也。布団を干す。水着…

西瓜色のイヤホン、5wの電球。

休み前最終日。日頃の激務に堪え兼ねたか、いよいよスキャナが一台ストライキ。電池を抜いておやすみしていただく。壊れる日はいろんな物が壊れるのだ。iPhone純正のイヤホンがついに接触不良。突然音が小さくなったり大きくなったりする。慌てて電気屋へ行…

刺身、ギター。

あまりにもぐっすり眠ってしまい、目が覚めたのはいつも家を出る時刻を五分程過ぎた頃。慌てて飛び起きて支度する。いつも一時間程早めに出発して、喫茶店で珈琲を飲み、片道二キロの道のりをバスでなく徒歩でぷらぷら歩いていくので、多少寝坊をしても遅刻…

大船ホルモン、カラオケ

蔵書点検の助っ人に本社の社員さんが駆けつけてくれる。他の現場はお盆休みなのでたまたま都合がついたとか。せっかくの夏なのに、ありがたいことである。しかも泊まりがけで、まるで合宿のような荷物で来てくださった。汗だくで蔵書点検をすすめる。ひとつ…

海水浴

迎え火代わりにお香をたき、母の分のお猪口に酒をそそぐ。遺影代わりの母の絵に乾杯する。身体があまりにも気怠いので、海へほぐしに行く。今年4回目の海水浴。ようやく海で泳ぐことに慣れてきたみたい。突然波が来ても水を飲まなくなった。それにしても高い…

ラウンジ

贅沢をしてグリーン車の旅。遠い処へ棲んでいる懐かしいひとへ逢いに行く。ホテルのラウンジで時は流れる。 LED LIONでビールとフィッシュ&チップス。おかだ家で芋焼酎(銘柄が難しすぎて読めなかった)とお通し三品。枝豆、冷や奴、鰺の南蛮漬け。高崎で芋焼…

二日酔い、坊ちゃん

ひさしぶりに二日酔いで半日だらだらと過ごす。風が秋のようにやたらと涼しい。小寿々で蕎麦を食って散歩する。八幡様の蓮はちょうど見頃だ。小腹が空いて、大新でエビマヨ炒めと餃子で瓶ビール。帰って、日本酒をほんの少し舐めて後は炭酸水で誤魔化す。連…

軍手に穴、大船

まだまだ続く蔵書点検。ついに軍手に穴が空いた。あわててコンビニへ買いに行く。右手は使わないので、使用前使用後みたい。本日は大船飲み。鞠屋で日本酒2合、三崎マグロの切り落とし、サバのポン酢かけ、ナスの炒めたの。 倉庄へ移って日本酒1合、〆鯖、瓶…

盛華園

まだまだ終わりの見えない蔵書点検。午後は新着図書の装備。材木座の盛華園へ。餃子、ニラレバ炒め、瓶ビール、鶏うま煮そば、紹興酒。帰宅して、厚揚げとスライスしたジャガ芋を炙ってとろけるチーズをかけたもの。レモン汁とタマネみじん切り、オリーブオ…

横須賀遠征

今日も今日とて蔵書点検。軍手の滑り止めのぷつぷつが磨り減って、指先に穴が空きそうになっている。左腕だけに筋肉がつきそうだ…遠征して横須賀へ。興津屋で日本酒辛口、鰯の刺身、ハスのキンピラ。田浦まで戻って、夜城で念願のアジフライ、焼酎がなみなみ…

蔵点後のビールは至福…

今日も蔵書点検。本社から応援あり。普通蔵書点検とは、増員をかけて大人数でやるものだと思っていたが、人員削減の折、なんと今年は基本おれ独りで18万冊と格闘するのだ。三十分につき、二千冊くらいスキャン。一日中やったら左腕ががたがたになった。図書…

軍手、串揚げ。

蔵書点検、二週間目。およそ十八万冊の本の、現物とデータの照合作業。もくもくと書庫にこもる。右手にスキャナ、左手で分厚い正本雑誌を引き出してバーコードを読んでいく。四千冊を超えたあたりで、左手の中指と人差し指の腹の感覚がなくなる。断念して、…

あけっぴろげ

近所のパン屋さんから香ばしい匂いがしてきて目覚める朝。なんだか無性にヨーグルトが食べたくなって、朝いちで東急へ行く。おばちゃんおじちゃんの列にまざって、なぜかポイントスタンプカードをもらう(でもきっと使わない)。網戸をひさしぶりにざぶざぶ…

野原 海明(のはら みあ)と申します。

中島敦の山月記を読んだ時、おれは李徴の苦悶の叫びを我がことのように聞いた。 己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交わって切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。ともに、わが臆病な自尊心と、尊大な羞恥心のせい…