醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日本展示学会の「展示論講座」を受講しました(2)

講義まとめの続きです。毎回企画展を考えるのは大変。予算的にも大きな負担になる。そこで、東京学芸大学の学生らによって、手軽に巡回展のできる小さなユニットの展示を制作している。

日本展示学会の「展示論講座」を受講しました(1)

日本展示学会の「展示論講座」に参加してきました。会場は東京国立博物館の黒田記念館。参加者は、お話できた中では北は秋田県から南は宮崎県まで。博物館・美術館の学芸員だけでなく、水族館の学芸員や図書館司書も参加されていました。講義中に取っていた…

〔日記〕 盲信

九月九日 晴。さびしさにたへきれないので一洵居を訪ふ、それから布佐女を訪ふ。 それからが悪かつた、ぼろ/″\だつた、どろ/″\だつた。…… 種田山頭火 一草庵日記 平成二十七年の九月九日は雨である。台風が近づいているらしい。尊敬することと、盲信する…

〔日記〕 過去

九月八日 曇―晴。うつ/\として自己検討。 ――どこへ行く、何をする、どうしようといふのだ、どうしなければならないのか、どうせずにはゐられないのか、――飽くまで徹底検討せよ。 種田山頭火 一草庵日記 中学の同級生から飲み会の誘いがあったかと思えば、…

〔書評〕五木寛之『親鸞』~ 南無阿弥陀仏とは阿弥陀さまからの問いかけへの返事

人間臭さを感じさせる親鸞。五木寛之の『親鸞』は三部からなる長編小説だ。第一部には、貴族の子として育った八歳から、親鸞と名乗るようになり、越後へ流されるまでが描かれる。 「南無阿弥陀仏と念仏を唱えれば誰でも極楽浄土へ行ける」と教える法然の弟子…

委託業務から得たノウハウは還元すべきもの……か?

アウトソーシングの会議を隣で聞いていた。「アウトソーシングの業務を受けて得た気づきを、受注している会社にフィードバックすること」。なるほど、外部委託というのは、ただ仕事をお願いするだけじゃなくて、働く上で得たノウハウを共有してもらう必要が…

なぜ完璧なスケジュールを立てても、そのとおりにできないのか

スケジュールを立てるのは好きなのだが、なかなかうまくいかない。完璧なスケジュールを立ててみる。この通り進めば、楽勝で仕事は終わるとわかっている。でも、できない。特に、最初の予定が崩れ始めると、とたんに嫌になって放り出してしまう。わかっちゃ…

図書館職員から転身、フリーランス八ヶ月目を向かえて思うことなど

毎朝、目が覚めると真っ先に、半ペラの原稿用紙を三枚、なんでもいいからとにかく埋めるという、瞑想的なことをやっていた。瓶底みたいな分厚いメガネを掛け、寝間着のままで。六畳一間のアパートは、二人分の布団を敷くと他に足の踏み場もないので、自分の…

〔日記〕 河

九月一日 朝の汽車でいつしよに戻る、そして河へ飛びこんで泳いだ、かうでもしなければ、心身のおきどころがないのだ、午後また泳いだ、六根清浄、六根清浄。 二百十日、大震災記念日、昨日の今日だ、つゝましく生活しよう。 今日も夕立がきた、降れ降れ、流…