醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

早起きのおへそ ~ 「私のカントリー別冊 暮らしのおへそ」

行き詰ったときは、本に答えを探すことが多い。暮らしのおへそ―THE STORIES OF 13 PEOPLE AND THEIR EVERYDAY HABITS (私のカントリー別冊)出版社/メーカー: 主婦と生活社発売日: 2006/01メディア: ムック購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (18件…

やる気

どうしてこんなにやる気が出ないのだろう。ふらりふらりとかわしているうちに、レポートの締切が近づく。身体もあちこちが不調。そういう時期なのかもしれない。

ぶらりと黄昏のなかを散歩する。太鼓の音につられて境内にのぼる。秋祭りだ。地元秋祭りはこじんまりとしている。浴衣を着て踊っているのは地元の奥方。ブロンドの留学生も飛び入りしている。狂ったように踊っている日本人学生もいる。缶ビールとお好み焼き…

産婦人科

体調が悪い。どういうわけか、ここ半年くらい、月に2回生理が来る。夜型生活のツケがまわってきたのだろうか。カラダのリズムが崩れているようだ。産婦人科に足を運ぶ。クラシックのかかる待合室。圧倒的に女性が多い中、若いカップルの姿もあり、まるでド…

ラム・ソーダ

ラムのソーダ割り。私は一体何がしたいのだろうと、思う。淡い陶酔の中。

クラフト・エヴィング商會 「クラウド・コレクター <手帖版>」

すぐそこの遠い場所、「AZOTH(アゾット)」。新版 クラウド・コレクター (ちくま文庫)作者: クラフト・エヴィング商會出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/04/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (56件) を見る いいかい、こ…

甘いもの

甘いものは苦手なのだけれど、無性に食べたくなる日が年に二回くらいある。今日は裏通りの店でケーキを買って帰る。ひとくち、ふたくち……だんだん甘さが息苦しくなってくる。無理して食べて、ちょっと後悔する。一人暮らしの切なさは、食べ切れないものを誰…

句。読、点

一日に句読点をうつこと。ともすればたらたらと過ぎていってしまう一日に。忙しさにかまけて走り去ってしまう一日に。ふっ、と息をつく時間が欲しい。私の句読点は喫茶店だ。例えば昼休みに。何処かへ出掛けた帰りに。いたたまれない夜に。ベルを鳴らしてド…

司書の卵キャンプ@山中湖情報創造館(2/2)

山中湖から帰ってきました。東京はまだむし暑いのですね。新宿駅に降り立ったとたん、インド綿のスカーフがしっとりと湿ってしまいました。実りの多い三日間でした。「図書館はこうでなくてはならない」という、かっちり固まった概念が崩れました。山中湖情…

司書の卵キャンプ@山中湖情報創造館(1/2)

山中湖情報創造館に来ています。雨は嫌いではないけれど、せっかくの富士山が見られないのが残念。半袖では寒いほどの夜です。山中湖情報創造館は、日本で初めて、指定管理者制度を取り入れた公共図書館です。大学卒業後、司書への道を考えている私は、デー…

恋の距離

恋愛において大切なことは、距離感だと思っている。つい気を抜くと、「あなたがすべて」になってしまいそうになる。自分の人生何を差し置いても、彼の傍にいられればいいと。そしてそういう時は、たいていうまくいかない。うとましがられる。空回りする。恋…

〔おすすめ本〕江國香織 「神様のボート」

淡々とすすむ日々。けれどそこはいつも狂気でみちている。神様のボート (新潮文庫)作者: 江國香織出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/06/28メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 71回この商品を含むブログ (178件) を見る葉子と草子の親子は、母と私の関係と…

福島へ

フロントガラスから差し込む日差しが、痛いくらいに腕を焼く。それなのに空には鰯雲が泳いでいる。下ばかり向いて歩いていたようだ。高速にのると空がひらける。ようやく秋の気配に気がついた。夏と秋の境目を見落としてしまうところだった。対岸を埋め尽く…