2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧
向田ファンならお馴染み、「う」の抽斗についての一節を含むエッセイ集。運命を感じさせる「ヒコーキ」もこの本に納められている。霊長類ヒト科動物図鑑 (文春文庫 (277‐5))作者: 向田邦子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1984/08メディア: 文庫購入: 1人 …
あさきゆめみし(7) (講談社漫画文庫)作者: 大和和紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/07/31メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (9件) を見る当代一の貴公子と名高い薫と匂の宮に愛されながら、その苦悩は深まるばかり。誠実な…
臣下として最高の位に上り詰めた光源氏と、内親王である正妻、女三宮との間に生まれた子。この上ない身分、美貌に生まれつきながら、薫の心には晴れないものがある。自分を生んですぐに出家してしまった母。光源氏とは似ていないらしい己の顔。自分は一体誰…
中休みである。といっても梅雨のことではなくて、レポートのことだ。怒涛の一週間が過ぎ、次のレポート締切まで少しゆとりができた。こんなときにこそ少しずつ進めておくべきなのだが、一向にはかどらない。どうも私という人間は、お尻に火がつかないと行動…
先日、銀座松坂屋で開催されていていた向田邦子展を観てきた。「縦の会」に出てくる本妻、二号、三号の実物にお会いする。どきっとする名であるが、万年筆のことである。この三本の万年筆は文庫の表紙にもなっている。陰陽師の挿絵も描いていらっしゃる村上…
あさきゆめみし(5) (講談社漫画文庫)作者: 大和和紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/07/31メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る絶世の美男子もやがて歳をとる。彼の中年の季節は、その栄光とは裏腹に、苦悩に満ちた…
もう何度も観たけれど、観るたびに美しい映像と音楽に惹き込まれる。がんばっていきまっしょい [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2005/03/02メディア: DVD購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (63件) を見る物語は現代から始まり、…
「おねがい。さっきの駅の名前、もう一度言って」 「上野。尾久。赤羽。浦和。大宮。宮原。上尾。桶川。北本。鴻巣。吹上。行田。熊谷。籠原。深谷」 サチ子は、耳たぶが熱くなり、息が苦しくなった。酔いが廻ってくるのが判った。 「岡部。本庄。神保原。新…
ほんのわずかな手紙と日記。それだけで伝わってしまう。誰よりも近かった二人の距離。そして、あるかなきかの亀裂。恋人の書くラジオを聴き、書き留めるのを日課とした彼。忙しい仕事の合間、足繁く通いつめた彼女。そして彼が撮った、幾枚もの彼女のポート…
七月。夏本番、より少し手前。一番好きな季節。これからやってくる夏の熱気が、一歩下がって控えている。夏休みはこれからなのだという、あの解き放たれた感覚。しかし大学生の七月というのは、なかなかにしんどい季節である。普段のんびりと生息している分…