醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

早起きのおへそ ~ 「私のカントリー別冊 暮らしのおへそ」

行き詰ったときは、本に答えを探すことが多い。

暮らしの中心をささえる「習慣」を、この本では「おへそ」と呼ぶ。習慣は強い味方だ。ぼろぼろになりそうな時、何気ない「おへそ」に助けられる。立ち直るあしがかりになる。

何かを変えてみたくて、平松洋子さんの早起きのおへそを真似してみた。さすがにはじめから四時、五時には起きられないから、七時に目覚ましをかけて。九時に起きてばたばたと仕事に出掛けていたのが嘘みたいに、ゆったりと一日が始まる。無理はせず、身体の求めるままに、ちょっとずつ朝型になってゆけばいい。

同じ一時間でも、夜のそれと朝のそれとは全く違う。夜の時間はいつのまにか過ぎてしまう。朝は一分一分が貴重に思える。

朝日のなかで、ゆっくりと紅茶を淹れる。そうだ、忘れていた。こんなゆるやかな時間。熱いお茶がこんなにも身体に浸透していくこと。