醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕中二階

晴れ、さわやか。

九時過ぎに起きる。雲が厚いような気がしていたけれど、お昼に近づくにつれてどんどん晴れてきた。さわやかな風が部屋を吹き抜けていく。

私が居を構えているマンションはちいさめなので、全室角部屋です。一つの階に四部屋しかないから。坂を利用してつくられているので、全部の階が「中二階」のようなふしぎなつくりになっています。エレベーターもついているけれど、階段と階段のあいだ、つまりは踊り場にしか止まらない。引越し屋さんは大変そう。さらに中庭らしきものもついているので、どの部屋を選んでも三つ以上の窓があるみたい。私の部屋はワンルームだけれど、北と西と南に窓があります。日は当たらないけれど風の通りはいい。こんな爽やかな日は最高。

思わずふとんを干す。冷たい風と明るい日差しに当たっていたら、なぜか玉原高原へ雪上観察に行きたくなってしまった。東京にしては澄み切った空気の日だから、玉原の風を思い出したのかもしれない。

お昼は納豆ごはんと梅干、トマト、生姜の味噌漬け(群馬に有名な味噌漬けのお店があるそうです。よく親戚の伯母さんがお土産で持ってきてくれます。私の大好物)。

ネットにつなごうとしたら今日もてこずった。先に配線を整えて、ある程度あったまってからパソコンの電源を入れないとだめみたい。そういう注意書きは、説明書に見当たらない。いちいち配線外してパソコンをしまう人は私だけなのか・・・・・・。でも部屋がコードだらけになるのが嫌なので、使い終わったらパソコンはしまいこむことにしているのです。

秋の午後3時はもう夕暮れ時だ……。ひとりの夜が長いのは苦手だ……。

病院は今日も混んでいる。二時間待ち。ちょうど定期健診の時期なのだろうか。新しくなったBIG-BOXをのぞこうかと思っていたけれど間に合わず。六限の授業に出る。今日はひざ掛け持参。だいぶ冷え込むようになりました。

先週は食欲が満ち溢れていて毎日肉料理や脂っこいものを食べたい気分だったけれど、今週は自分が何を食べたいのかよくわからない。食べられないわけではないけれど、食欲がない。時間が来るからご飯を用意するという感じ。こういうときはとりあえず料理をしてみるべきなのか、それとも断食をしてみるべきなのだろうか。と考えながらチョコレートをつまみつつワインを飲んでいたら、お腹がいっぱいになってしまった。

おネエMANS」が見たかったので、帰ってきてからテレビをつける。けれどその後もずるずるとつけっぱなしにしてしまう。テレビは苦手だなぁ。誰かと一緒に見るのはいいけれど、ひとりで興味のない番組を(でも電源はなかなか切れない)ずるずる見てしまうのはほんとうにいやだ。面白いシーンがあれば楽しい気になるけれど、「自分は一体何をしているんだろう、こんなことしてていいのか」と暗くなっている時間の方が長い。

夜間学部だけれど、夜の授業がほとんどなくなってしまったので、ひとりの夜の過し方を模索中です。帰ってきたら二十二時で、お風呂に入ってバタンキューだった頃が懐かしい。もてあましてしまう。毎日誰かと飲みに行くわけにもいかない。そうか、早く寝ればいいのか。