醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

しいたけ塩辛

筋肉質で真っ黒に灼けた工学部の学生が、図書館のカウンターにやってきて「あの、裏紙でいいんで、紙一枚もらえますか?」と言う。ノートにでもするのかなと思ってみていたら、二つ折りにしたその紙に、キャンパスで摘んで来たとおぼしき四葉のクローバーをはさみ、教科書で押し葉にして持って帰っていった。男子学生とはロマンチックなものである。

退勤後、例のごとくヒグラシ文庫。独りで酒を呑めることの幸せ。ごくごくと日本酒を呑む。しいたけに塩辛、とは、しいたけの傘の上に烏賊の塩辛を敷き、網で炙ったもののこと。香ばしい香りはそれだけで一合呑めてしまいそうだ。二合目と、塩ドーフ、そしてレモンサワー。

コンビニで赤ワインとパスタを買って帰る。ブログを書く。唄をうたう。