醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕おる商店で猫を愛でる

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朝4時に起きて那覇へ向かう。今回は仕事だ。行きの飛行機ではほとんど寝ていたが、ところどころ目覚める度に、空の様子にはっとする。梅雨空のどよんとした雲の上には、こんなに深い青空が広がっているのか。

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那覇空港について、さっそく沖縄そばをすする。空港の中のそば屋は、なかなかアットホームだった。白人の旅行者が朝からビールを何杯もおかわりして、CTスキャン前立腺の話をしていた(そこだけなぜか日本語だった)。

ゆいレールに乗って県庁前駅へ。リウボウを物色する。牧志の公設市場へ。お昼を食べようと思っていたお惣菜屋は満席だったので、違うお店でおにぎりを買う。沖縄のおにぎりはボリューミーだ。二つ買ったけれど、ちょっと多すぎたかもしれない。

さすがに熱い。体の中の水分がどんどん汗になって流れ、入れ替わったようになる。スタバで珍しくアイスコーヒーを飲む。県庁で待ち合わせして、会議場所へ。なかなか課題が多そうだ。

着てきたかりゆしウエアが汗でぐっしょりしてしまったので、着替えを買うことにする。ラコステならぬ「オコシテ」のポロシャツを「ふとる商店」で買う。ジュニアサイズでちょうどよかった。

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ホテルに戻り、シャワーを浴びてから仕事。あきれるほど仕事が溜まっている。

晴、時々曇る、終日不快、万象憂欝。
不眠が悪夢となつた、恐ろしい夢でなくて嫌な夢だから、かへつてやりきれない。
何もかも苦い、酒も飯も。
最後の晩餐! といふ気分で飲んだ、飲めるだけ飲んだ、ムチヤクチヤだ、しかもムチヤクチヤにはなりきれないのだ。
何といふみじめな人間だらうと自分を罵つた、――こんなにしてまで、私は庵居しなければならないのでせうか――と敬治君に泣言を書きそへた。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

藤崎パイセンに教えてもらったおでんや「悦っちゃん」を探してみたが、それらしい看板が見つからない。どうやらお店が代替わりしてしまったようなのだ。引き返して、昼間歩いていて気になっていた「おる商店」へ。酔い潰れた猫の暖簾がよい感じである。

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本物の猫もいる。悠々と、お客の間を歩いている。

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店主に自慢の猫蛸を見せてもらった。普段は振り子時計の中にしまわれている。

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もう少し呑みたい気分だったが、泡盛はどこまで正気で呑めるのかちょっと自信がなくて、コンビニでオリオンビール鮭とばを買ってホテルに戻る。