〔日記〕「やりたいことリスト」をやめる
濡れて歩く、一歩一歩、両側の山が迫る、谷川の音がうれしい。
種田山頭火 行乞記 広島・尾道
すゝき、はぎ、そしてききようやあざみや、名も知らぬ秋花。
山家に高くかゝげてある出征の日の丸、ぶらりと糸瓜。
葉月十一日、雨。降り出したら随分と寒くなり、この秋初めての長袖を出した。
ノートは20冊目になった。これまで、ノートには「やりたいことリスト」を書き続けていた。最初のころはまだ精神科に通院していて、「やりたいこと」は「死んでしまいたい」だとか「ただひたすら寝ていたい」だとか、そんなくらいしかなかった。
ちょっとずつ、書けることが増えていく。「ナントカという本が読みたい」だとか「天橋立を見てみたい」とか。そうしているうちに、何ページにもまたがる長いリストとなった。
ノートを新しいものに切り替えるたびに、このリストを書き写していたけれど、それも大変なほどになった。それに、かなり前に書いてまだ着手していないことは、情熱が薄れてきているのを感じる。
いっそ、リストを書かないことに決めた。もうそのとき、その瞬間に、やりたいと思ったことをどんどんやるのだ。後に取っておく必要なんてないのだ。
納豆ご飯の昼食を食べ、ひたすら仙厓の記事を書いた。
一度見たらやみつき! ヘタウマな禅画にくすりと笑ってしまう「仙厓礼賛」展に行って来ました。グッズがまた良かった。
— 野原 海明 (@mianohara) September 20, 2018
ヘタウマ禅画の主峰!「仙厓礼賛」展を見に出光美術館へ行って来た[東京都千代田区] - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明(@mianohara) https://t.co/1vgpi9URNe
日記も書く。
わりと早く起きて散歩に出かける。秋の海はサーフィン天国だ。年齢層もぐっと上がる。人は多いけれど静かで、いつも来る人しかいない。
— 野原 海明 (@mianohara) September 20, 2018
〔日記〕年齢層もぐっと上がる - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明(@mianohara) https://t.co/fJNilP0IAD
書き上げて、雨はどんどんと強くなるのに、呑みに行きたくて仕方なくなる。嫌がるジロウを連れ出してひら乃を目指す。
しかし、お休みだった……。との山へ行く。そして釈迦へ。鴨葱の鍋が絶品だった。きりたんぽを入れていただいた。