醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕チーム

午前中に家に居るのは、ほんとうに久しぶりだと思う。溜まっていた洗濯と掃除をする。大家さんがやってきて、トイレの天井の水漏れチェック。かなり古いアパートで、いろいろとガタがきているようだが、この沖縄っぽい変な色の鉄筋コンクリートの建物が、おれは結構好きだと思う。

ジロウにトイレットペーパーを買いに行ってもらって、あわてて身支度。「かかん」で麻婆豆腐定食。ヨーへーのコーヒーを飲みに行くジロウと解散して、関内のオフィスへ。今日は重要な会議だ。

2014年、おれが初めてこのオフィスにやってきたときは、みんなまだちぐはぐとしていた。個人事業主が集まる体制の中、チームとしてお互いを助け合えるところにまではまだ至っていなかったと思う。あれから3年。家族に近いような、運命共同体として動き始められるような予感を感じている。

句集「鉢の子」がやつときた、うれしかつたが、うれしさといつしよに失望を感ぜずにはゐられなかつた、北朗兄にはすまないけれど、期待が大きかつたゞけそれだけ失望も大きかつた、装幀も組方も洗練が足りない、都会染みた田舎者! といつたやうな臭気を発散してゐる(誤植があるのは不快である)、第二句集はあざやかなものにしたい!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

臨時全体会の後、残った面子でいそいそと焼き肉へ行く。

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話は尽きず、クロスオーBARへ。しこたま呑んで、終電で帰る。

〔日記〕筋肉痛

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  • ゆふべの鶏に
  • 餌をまいてやる父子で
  • 山頭火

寝返りをうっても、何をしても筋肉痛が痛い。昨日と一昨日は気力でもっていたのだろうか。台所にまで行くのさえ辛いのだ。喉もひりつくし、とにかく寝る。ひたすら眠る。炭酸水を飲もうと思ったら、ここのところ忙しくて切らしていた。冷蔵庫にあったビールを流し込む。

それにしても、私はこゝで改めて「彼」に感謝しないではゐられない、彼とは誰か、子であつて子でない彼、きつてもきれない血縁のつながりを持つ彼の事だ!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

夕方、ジロウと今日最初の遅い飯を食べに出掛ける。 Baan Hua Donでタイのビール(シンハーとリオ)、焼きそば的なものと挽肉炒め的なもの。釈迦で少し良い日本酒、豚肉の塊や、リゾットをコロッケにしたのや、ヒイラギの干物など。ヒグラシに移って冷酒を一合ずつ。セロリと白瓜の漬け物。

スーパーで買物して帰って、泡盛のソーダ割りを少しだけ飲んで寝る。