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醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

「図書館総合展2017 フォーラム in武蔵野」に行って来ました。(その1)

年に数回開催される図書館総合展の地域フォーラム。2017年の第2回は、東京都武蔵野市で開催された。

武蔵野で図書館と言えば、やはり「武蔵野プレイス」だろう。3部からなるフォーラムの大トリ「年間190万人を集める武蔵野プレイスの設計と実践」は、武蔵野プレイス立ち上げに携わった前田洋一氏(武蔵野生涯学習振興事業団 理事長)を話し手とし、野末俊比古先生(青山学院大学教育人間科学部准教授)が聞き手を務める形で開催された。会場は成蹊大学である。

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緑あふれるキャンパスに建つのは、キノコのような独特な形状をした「プラネット」と呼ばれるグループ閲覧室を持つ大学図書館である。館内の写真をお見せできないのが残念だ。

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フォーラム会場は6号館4階の会議室。登壇しているのが前田洋一氏。

複数の機能が連携・融合する「コミュニティの場」

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「ひと・まち・情報 創造館武蔵野プレイス」は、平成23年7月9日にオープンをした。「武蔵野プレイス」という名前だけ聞くと、マンションだと思われることもあると前田氏は苦笑する。しかし計画段階から呼ばれていたこの名称が、一般公募でも一番人気だったそうだ。「複合機能施設」と呼ばれるこの公共施設は、図書館、生涯学習センター、市民活動センター、青少年センターなどの機能を持っている。

価値観が多様化し、情報化が急速に進んでいくと共に、社会的な機能の多くがデジタル化されていくなか、市民がコミュニティから遊離した状態になっていることが機具されていた。今こそ「コミュニティの場」としての公共施設が必要であろうと、平成10年からこの施設の機能は計画されていたという。

「複合機能施設」と呼ぶのにも意味がある、と前田氏は説明する。これまでの複合施設は、ただ単に複数の部署が同じ施設内に入居しているだけだった。しかし武蔵野プレイスの場合は、それぞれの役割が並置しているのではなく、機能として連携・融合しているのだ。

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複合機能を相互に支えるハードとソフト

武蔵野プレイスのハードとソフトは相互に作用し、複合機能を支えている。

ハードに代表されるのは「ブラウジング」のための構造だ。図書館で言うブラウジングとは、特に目的無く本棚をめぐり、気になる本を見つける行為を指す。武蔵野プレイスでは、あえて図書館フロアを多層の階に散らしている。ぐるぐると館内を歩き回ることで、目的以外の本にも出会う機会をつくろうという仕掛けである。

一方でソフトとして一体的管理・運営には、指定管理者制度を採用して対応した。管理者となった公益財団法人武蔵野生涯学習振興事業団のスタッフは、それぞれの専門性を持ちながらも「自分たちは武蔵野プレイス全体のスタッフである」という意識を持って業務に当たっている。

「目的的利用」から「状況的利用」へ

公共施設にある課題は、忙しいビジネスパーソンへ、どうやってサービスを届けるのか、ということだ。なかでも図書館は、リタイヤしたシルバーや、絵本を求める子ども連れ、勉強する場所を探す学生たちの利用が多くなりがちだ。働く20~50代は、図書館にそもそも期待さえ抱いていないため、行政にクレームを言うこともない。物言わぬこの層をターゲットとするため、武蔵野プレイスが目指したのは、「目的的利用」ではなく「状況的利用」を促進させることだった。

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「用事があるから図書館へ行く」という「目的的利用」ではなく、「面白そうだから仕事帰りにふらっと立ち寄る」という「状況的利用」へと舵をきったことで、ビジネスパーソンだけでなく、従来の利用者も喜ぶようなサービスが提供できるようになった。

大人立ち入り禁止!? 青少年の王国

さて、武蔵野プレイスで最も特徴的と言われるのが、「青少年活動支援」である。それまでまちには、やんちゃな青少年の居場所が無かった。騒ぐとすぐに大人たちから「うるさい!」と叱られてしまうからだ。

武蔵野プレイスの地下2階「スタジオラウンジ」は、そんな青少年たちの王国である。このフロアだけで年間の来館者は10万人にもなる。人が集まりすぎて、フロアの二酸化炭素の数値が上がってしまうなんていう冗談みたいなこともあったのだとそうだ。

ここでは読書はもちろん、宿題をしたっていいし、おしゃべりしてはしゃいでも構わない。お菓子やカップラーメンを食べていいし、弁当を温められる電子レンジだってある。ゲームだってOKだ。しかも貸し出しまでしてくれる。

ただし、ここにはひとつだけ厳しいルールがある。それは、フロア中央の絨毯部分には、「大人は決して入ってはいけない」ということ。

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このルールを決めるまでには、かなりの葛藤があったそうだ。大人だって使わせても構わないのではないだろうか。しかし、ある日勘違いした大人が、にぎやかにはしゃぐ子どもたちを「うるさい!」と叱ってしまったら、このスペースの意味はまったくなくなってしまう。思い切ったルールではあるが、この決まりがあるからこそ、武蔵野プレイスの地下は子どもたちの王国となったのだ。

子どもたちにはさまざまな機能をどんどんと使ってもらいたいが、本を手に取るのはハードルが高いらしい。そのため図書館担当者は、ついにこのフロアに本を持ってきて、直接手渡してみるというデリバリーサービスまで始めたのだそうだ。

なお、このフロアにあるダンススタジオは、子どもたちからも利用の際にお金を徴収する。これは、「公共で使うものが壊れてしまった場合には、それを直すお金が必要である」という認識を子どもたちに身につけてもらうためだという。

驚異の来館者数

開館当初の来館者数目標は80万人だった。これは、今までの中央図書館(武蔵野市には「武蔵野プレイス」以外に中央館機能を担う図書館がある)の来館者数を遙かに上回る数だった。びくびくとしながら設定した目標値だったが、開館してみるとあっという間の達成してしまった。なんと最初の9ヶ月間で、100万人を突破してしまったのだという。開館から6年経ち、累計来館者数は1000万人を超えた。理由は定かでは無いが、中央図書館の利用も同様に伸びてきているのだそうだ。

(つづきます)

〔日記〕ウルトラマンの目線の高さ

須賀川2日目。早起きして資料づくり。
朝一から会議。設計チーム皆で大束屋でランチ。また庁舎に戻って、フリースペースを借りて仕事をする。

6階の「ウルトラフロア」という展望台に昇ってみた。ウルトラマンの目線と同じ高さなのだそうだ。
須賀川市ウルトラマンの生みの親、円谷英二監督の故郷である。

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建設中の市民交流センター「tette」

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現在の須賀川市図書館(右)と中央公民館(左・中央)

嬉野と川棚とを比べて、前者は温泉に於て優り、後者は地形に於て申分がない、嬉野は視野が広すぎる、川棚は山裾に丘陵をめぐらして、私の最も好きな風景である。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

ちょっとだけ打ち合わせして、再び大束屋へ。水出しコーヒーとゴーダチーズトースト(ハーフ)。

ISHIMOTO+UNEMORI(須賀川市市民交流センタープロジェクト室)にて、「すかがわtalk」の vol.2 に参加。

須賀川プロジェクト室:第2回トークイベント開催
Sukagawa Project... - 畝森泰行建築設計事務所 I Unemori Architects | Facebook須賀川プロジェクト室:第2回トークイベント開催
Sukagawa Project... - 畝森泰行建築設計事務所 I Unemori Architects | Facebook

ほぼ満員の新幹線で、終電の少し前に鎌倉へ帰る。日本酒と鮭とば、スルメゲソを買う。

〔日記〕ひょっこり

母の命日に、母ではなくジロウの父親が夢枕に立ったらしい。生前は会うことのなかったおれの母とジロウの父だが、きっとあの世で良い呑み友達になっているに違いない。

とても動けないので、しようことなしに休養する、年はとりたくないものだ、としみ/″\思ふ。
終日終夜、寝そべつて、並べてある修養全集を片端から読みつゞける、それはあまりに講談社的だけれど。――

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

6時に家を出て須賀川へ向かう。午前中、大学の研究室のみなさんと打ち合わせ。会議の後、新しい須賀川市役所を学生さんたちと散策する。ゼミというものに入ったことがないので、大学生の集団は新鮮である。

和蘭丹でみんなでお昼。焼き肉ランチをいただく。別の会議に出ていた李さんと合流。公民館で図書館のみなさんと打ち合わせ。庁舎に戻って、もう一本打ち合わせ。

ホテルにチェックインして今度はSkype会議。溜まっていた作業をしているうちに20時を過ぎる。呑みに繰り出すことにする。

須賀川で新しく飲み屋を開拓。「はらだ」で日本酒三杯、焼き鳥、鶏天、じゃこサラダ、お好みキャベツ焼き。大将が煮込みをおまけしてくれた。


ホテルに戻って、電気も消さずに爆睡。「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングを大声で歌う夢を見た(本当に歌っていたかもしれない)。

〔日記〕彷徨い出る

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  • コドモが泣いて
  • ハナが咲いてゐた
  • 山頭火

あんまり早起きはできなかった。それでも6時半には起きる。
小腹が空いて雑炊をつくる。
なかなかグッと、仕事に入り込めない。気持ちがふわふわと、どこかに彷徨い出るような。

15時過ぎ、米を炊いて一汁一菜をいただく。「腐る経済」について読んでいる。

鶴見へ。駅ビルのスタバで少し仕事。ジョナサンで打ち合わせ。
鎌倉へ戻って釈迦へ。日本酒一合、筍の肉味噌かけ。ヒグラシに移動して、常温二合、塩豚、冷や奴。

すつかり夏になつた、睡眠不足でも身心は十分だ、小串町行乞、泊つて食べて、そしてちよつぽり飲むだけはいたゞいた。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

今日のヒグラシは静かだ。男性の独り客が多い。ちびりちびりと呑んで、ほろ酔いで帰る。

〔日記〕おひつをめぐる冒険

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  • 焼芋をつゝんでくれた
  • 号外も読む
  • 山頭火

お休み。『宝石の国』7巻が発売されたので、Kindleですぐ買ってワインをちびちびやりながら読む。

宝石の国(7) (アフタヌーンKC)

宝石の国(7) (アフタヌーンKC)

ほろ酔いになったので、久しぶりにギターを取り出してきて唄う。唄い草臥れて二度寝する。

ジロウが起きて来たので、一緒に出掛けることにする。平日の午後の江ノ電は、鎌倉高校の学生でいっぱいだった。途中で降りようと思っていたが、あまりにもぎゅうぎゅうだったので立ち上がりづらく、終点の藤沢駅まで行く。まだ行っていなかった湘南T-SITEに行ってみることにする。

real.tsite.jp

釜浅商店でおひつを見つけたが、残念ながら3.5合のサイズは売り切れだった。また何か縁があるだろう。

www.kama-asa.co.jp

藤沢駅周辺で呑もうと思っていたが、あまりピンとこない。茅ヶ崎まで出てみることにする。

焼き鳥の玄関先で白黒の猫が店番をしていた。面白そうだったが、カラオケ大会が始まっているみたいだったので、入るのはやめておいた。とりあえずジンギスカンへ。レバー、ジンギスカン、ハラミなど。日本酒一杯半。

先日からいつも同宿するお遍路さん(同行といふべきだらうか)、逢ふたびに、口をひらけば、いくら貰つた、どこで御馳走になつた、何を食べた、いくら残つた、等々ばかりだ、あゝあゝお修行はしたくないものだ、いつとなくみんな乞食根性になつてしまふ!

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

駅の反対側に行って、三原山へ。

三原山

食べログ三原山

大徳利と小徳利、エシャロット、すじこ、鯵酢、もろきゅう。ほどよく酔っ払ったので、鎌倉ではどこにも寄らず、まっすぐに帰る。

〔日記〕栄区でなにか

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  • けふは霰に
  • たゝかれてゐる
  • 山頭火

早起きして、冷蔵庫の中を大いに掃除する。土井善晴の『一汁一菜でよいという提案』に感化されて買い出しに行く。

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

詳しいレビューはまた改めて。

東急には残念ながらおひつは売っていなかった(形から入るタイプである)。代わりに本を買ってしまう。

マンガで教養 やさしい仏像

マンガで教養 やさしい仏像

絵がわりと好きだ。

玄米と味噌、煮干しと鰹節を買う。やまかで、湘南産のレタスとトマト、切り落としベーコンを買う。滋味深い感じの、一汁一菜の昼飯をつくる(3年ぶりくらいに料理をした)。

しばらく家で仕事。黄昏エレジーへ。杉さんが「横浜市栄区でなにか」の集まりを、栄区にあるエレジーでやりたいと言ってくれたので。

横浜市栄区でなにか - ホーム | Facebook横浜市栄区でなにか - ホーム | Facebook

10名程集まる。みなさん、ゆったりと呑んでいってくれたようでよかった。

此宿はおもしろい、遊廓(といつても四五軒に過ぎないが)の中にある、しかも巡査駐在所の前に。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

店じまいを済ませて、呑みに繰り出したがるジロウをたしなめつつタクシーで帰る。

〔書評〕瞑想が苦手な人にもできるマインドフルネス ~ ジャン・チョーズン・ベイズ『「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門』

「マインドフルネス」という言葉を良く聞くようになった。名付け親は、マサチューセッツ大学医学大学院のジョン・カバット・ジン教授だという。『「今、ここ」に意識を集中する練習』の中では次のように説明されている。

マインドフルネスとは、自分の体や頭や心のなか、さらに身の周りに起きていることに意識を完全に向けること。批判や判断のくわわらない「気づき」*1

マインドフルネスと聞くと、思い浮かぶのは「瞑想」だ。けれど、瞑想だけがマインドフルネスではないという点にポイントを絞っているのが本書の特徴なのだ。

「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門

「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門

本書で紹介される53個の「練習」は、それぞれ一週間ずつ、ゆっくりと時間をかけて取り組めるようになっている。例えば、「『利き手でないほうの手』を使う」(WEEK1)とか、「痕跡を残さないように暮らす」(WEEK2)とか。どこから初めても構わないし、習熟したいものがあれば2週間以上続けてみてもいい。それぞれに「取り込むコツ」として、練習を日々の生活の中で忘れないようにするためのアイデアも紹介されている。

私は長いこと「瞑想」を避けてきていた。それは、十代の頃に読んだ好きな本、『西の魔女が死んだ』の中に、こんなセリフが出てくるからだ。

「この世には、悪魔がうようよしています。瞑想などで意識が朦朧となった、しかも精神力の弱い人間を乗っ取ろうと、いつでも目を光らせているのですよ」*2

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

これは主人公の少女「まい」が、魔女修行を始めようとするときに、魔女であるおばあちゃんが語った言葉だ。瞑想が悪いというわけではない。しかし初心者は、瞑想よりもまず、日々の生活を整えることから始めて、精神力を強くしようという考えだ。確かに習慣は何にも勝る。考えなくても体が動くルーティンワークは、その人の人生をつくっていく。

マインドフルネスのブームに誘われて、短い瞑想や呼吸法に挑戦してみたがうまくいかなかった。隙さえあれば本やスマートフォンを手に取る活字中毒の自分に、空白の時間はほんの一分間でも辛いものだ。けれどそうやって、常に何かを頭に取り入れている状態が良くないことは感じていた。いつでもハイスピードで走っているようで、心がここにいない、頭だけの生き物になっているような感覚。感情が引き攣れていくような感じ。

呼吸法の本を読み、瞑想の本を読み、話題のマインドフルネスが良いらしいのはわかったけれど、すぐ飽きてしまうし、続けられない……そんな中、本書の紹介する「練習」だけは、欠かさずに続けられている。

この本に出会ったのは、別府のデパートの中にある本やだった。それまでも地元の書店でよく見かけていたけれど、手に取ろうとは思わなかった。別府には仕事で行っていて、それ以外の仕事もパンパンに詰まっていて、何だかもういろんな感覚が麻痺しているみたいなときだった。その日の別府は関東よりもずっと寒く、雪までちらついていた。視察と会議を済ませ、旅館でチームメンバーと解散した後、どうしても私はそのままデスクワークに突入する気になれなかった。別府湾沿いの国道をぶらぶらと散歩し、たどり着いた「ゆめタウン」で出会ったのがこの本だった。合わせてもう一冊手に取ったのが『夜廻り猫』だったから、よっぽど私は参っていたのだろう。

漫画家・深谷かおるが、Twitterで始めた8コマ漫画。反響を呼び書籍化された。夜廻り猫「遠藤」が、心で泣く人に寄り添う、人情味あふれるエピソードがたくさん詰まっている。

雪の別府で始めた「練習」は、ついに18週目に突入した。続けてきて変わったことがある。出張に継ぐ出張の毎日で、掃除も洗濯もまともにできずグチャグチャになっていた部屋の状況が、少しずつ好転してきたのだ。「痕跡を残さないように暮らす」(WEEK2)では、「他の場所はできなくても、せめて洗面台だけはいつもきれいにしておこう」と決めていた。できないときがあっても自分をせめず、少しずつ少しずつ積み重ねていった結果、「朝起きたら、どこか一箇所だけでいいから掃除をする」が習慣となったのだ。

まだ練習は前半。その先を読んでしまいたいという気持ちはあるけれど、毎週月曜が来る度に読み進めていくのが、すっかり楽しみになっている。また何ヶ月かしたら、その後について書きたいと思います。

*1: ジャン・チョーズン・ベイズ『「今、ここ」に意識を集中する練習』日本実業出版社、2016.10、p.14

*2:梨木香歩西の魔女が死んだ新潮文庫、2001.12、p.68

〔日記〕豆腐三昧

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  • こんやの宿も
  • 燕を泊めてゐる
  • 山頭火

ひさしぶりに会議も出張も無い仕事の日。とても健やかである。
日の出とともに起きて、10分間だけ二度寝。この二度寝が大変心地よい。
シャワーを浴びて、どんどん洗濯をする。掃除もする。じっくりとブログを書いて、溜まっていた仕事をこなす。

気になっていた仕事を書き出しておいたものを眺め、5分間ずつ手をつけてみる。気の重い仕事も、5分だけならやってみようという気を起こせるし、一度手をつけてみれば続きがやりたくなるものだ。

ジロウはまだ起きない。一人で「かかん」へ行く。まだ二度目の来店なのに「いつもありがとうございます!」と言われる。麻婆豆腐定食。

御成のスタバへ。仕事の続き。
混んできて、ネットも重くなってきたので、御成オフィスへ移動する。出社するのはたいてい土日祝日の夕方だ。会議が無いときが、最近はそれくらいしかないのかもしれない。自分の仕事をする時間を確保するのが結構大変だ。

同宿六人、みんなおもしろい、あゝおもしろのうきよかな、蛙がゲロ/\人間ウロ/\。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

釈迦へ。脳みそを絞りきったので言葉が出てこない。無言で酒をすする。日本酒二合、鰯のカルパッチョ冷や汁豆腐バージョン。ヒグラシ文庫へ。常温一合、ハムがのったタケさんのタケヤッコ。やたら豆腐ばかり食べた一日だった。

牛乳と、珍しくビターチョコレートを買って帰る。

神奈川県資料室研究会(神資研)の理事を今年度も務めます。

2017(平成29)年5月19日、神奈川県立川崎図書館2階ホールにて、神奈川県資料室研究会の平成29年度総会が開かれました。今回の総会は、平成28年度末でいったん任期満了となった理事を改めて選出する会に当たります。10名の理事のうちの一人として、今期も選出いただきました。2期目も精一杯務めたいと思います。

神奈川県資料室研究会(神資研:しんしけん)とは

神奈川県資料室研究会は、略称を「神資研(しんしけん)」と言います(ひらがなで書くと可愛いです)。1961年に設立された京浜地区資料室運営研究会を母体とし、1963年に発足しました。企業や大学、公共機関等の資料室、図書館、情報部門が会員となっています。名称に「神奈川」とついていますが、神奈川県内にとどまらず、近隣都県からの参加も可能です。平成28年度末の時点では、正会員88、賛助会員11、個人会員26という構成になっています。

神資研とは - 神奈川県資料室研究会神資研とは - 神奈川県資料室研究会

月に一度開催される月例会では、時宜に応じたテーマを取り上げ、講演会やパネルディスカッション、見学会を開催しています。さらに、直接月例会に参加できない場合でも、内容を共有できるよう「神資研ニュース」を会員に向けて発行しています。

これら月例会等のテーマを設定して講師を招くことや、神資研ニュース、年報の執筆・編集等が、理事の大切なお仕事となります。

私は昨年度(平成28)の春から理事を務めていますが、まだまだ手探り状態で、貢献度低めで申し訳ない感じです……。「いそがしいときはしょうがないのよ」と先輩理事のみなさんに励まされつつ、今年度もがんばります。

こんな活動をしています

近日開催されるイベントを2つ紹介します。

◆6月例会 見学会●大和市立図書館

6月例会のお知らせ - 神奈川県資料室研究会6月例会のお知らせ - 神奈川県資料室研究会

2017年6月16日(金)に開催される6月例会では、昨年オープンした「大和市文化創造拠点シリウス」内の大和市立図書館を見学に行きます(今回の参加者は会員限定です。講演会などの場合は、会員以外も受け付けることがあります)。

健康づくりに力を入れている大和市。図書館のほかに、芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内こども広場から成るシリウスでは、健康をテーマとした取り組みが進められているのだとか。月例会では、担当の方に直接お話を伺い、ご案内いただきます。

大和市文化創造拠点大和市文化創造拠点シリウス

デポジット・ライブラリー現地視察と意見交換の会

デポジット・ライブラリー見学会のお知らせ - 神奈川県資料室研究会デポジット・ライブラリー見学会のお知らせ - 神奈川県資料室研究会

こちらは月例会とは別に、2017年6月23日(金)に開催されます。「科学技術系外国語雑誌デポジットライブラリー」は、神資研と神奈川県立川崎図書館の共同事業として2004年4月に創設しました。神資研に参加している機関で、保管が困難になった学術用雑誌等を県立川崎図書館に寄贈してもらい、会員や県民のみなさんに広く活用してもらおうという取り組みです。約500タイトルでスタートし、現在はなんと約1,800タイトルにおよぶ洋雑誌を所蔵しています。普段は公開していない保管場所ですが、この機会には見学が可能となります。

デポジット・ライブラリーのご案内 - 神奈川県資料室研究会デポジット・ライブラリーのご案内 - 神奈川県資料室研究会

詳しいご案内は神資研の公式サイトをご覧ください。企業の図書室や研究機関の図書室で、日々手探りで頑張るライブラリアンのみなさんと、共に成長し相談し合える場所として、今後とも盛り立てていきたいと思います!

〔日記〕ハワイの天気

休養日。九時前に床に就いたのに、昼過ぎまでこんこんと眠った。体がだるく、バキバキに凝っている。布団の上をごろごろとして背中をほぐす。

ジロウと昼飯へ。麺屋波でカレーつけ麺。平日の変な時間だったからすぐに入れた。開店当初、暇そうな店主とだらだら話をした頃のことを思い出した。

ジロウの買い出しに付き合ってから、表駅のスタバへ。店に出るジロウを見送り、ぶらぶらと散歩する。午前中の雷雨に洗われて、山の緑が南国のようにまぶしい。ハワイの天気みたいだと思った(行ったことはない)。

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何といふ山のうつくしさだらう、このあたりに草庵を結ばうかと思つたほどのうつくしさだつた。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

小町通りに変わった配色の鳩がいた。緑に黒の縁取りは、龍の鱗のようにも見える。写真を撮ろうとして近づいたら、豆鉄砲をくらったような顔をして小走りで逃げていった。

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御成のスタバでハイビスカスティー。「珍しいですね」と言われる。

ヒグラシ文庫へ。久しぶりに「冷酒」を二合。カツオの漬け、狸奴(最近は「狸野郎」と呼ぶのが流行っているらしい。途中から「狸ちゃん」になった)。

釈迦へ。上の日本酒一合、半熟ピータン。体がほぐれて、歌と踊りを求めている感じ。揚々と歌いながら帰る。浜で熱唱しようかと思ったが、思い直してワインとミートソーススパゲッティを買う。

〔日記〕2回来る

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昨夜の乗り過ごすというご乱行のせいで、起きてもまだ酔っ払っている。

久しぶりに満員の通勤電車で学芸大学駅へ。商店街が元気な街だ。

打ち合わせをサクッと終えて鎌倉へ戻る。iphoneSIMカードを感知しなくなってしまったので、SoftBankショップで見てもらう。バックグラウンドのアプリを開き過ぎると、そういうふうになりやすいらしい。SIMカードを拭ってもらったら正常に戻った。

ちょうどジロウが起きてくるころなので、家に一度戻る。洗濯をして、一緒に昼飯を食べに出掛ける。1日が2回来たみたいな不思議な感じだ。

ソウ君が旧BUREの店舗で新しくお店を始めたというので行ってみる。おれはラムとひよこ豆のカレー、ジロウは唐揚げ定食。スパイスが効いている、体に優しい感じの多国籍料理。二日酔いの胃にありがたい。

裏駅の御成スタバが満席だったので、表駅のスタバへ。ハイビスカスティーを飲んで、少し仕事。

若宮オフィスへ。18時半まで仕事。ものすごくグッタリしている。明日は休むことにする。

新緑で明かりの灯る若宮大路が美しかった。

同宿の同行はうれしい老人だつた、酒好きで、不幸で、そして乞食だ!

  種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年

 釈迦へ。鰆の白子と日本酒。ヒグラシへ。常温とひたし豆の明太子和え。けっこう酔っ払う。帰りにファミチキを2つ買ったらしいが、食べずに21時前にぐっすり眠ってしまった。

〔日記〕行き過ぎて衣笠

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朝早くに家を出て全体会。議題が盛りだくさんである。
昼は勝治の青唐痛辛麺激辛。
議題が多すぎて会議はなかなか終わらない。開始してからおよそ10時間後、議題はまだ残っていたが諦めてみなで呑みに出掛ける。

クロスオーBARは9周年だとか。大変目出度い。

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生ビール2杯、日本酒3合。アオリイカとマグロ中落ちは絶品だった。「ほぼ肉だよね」と皆で言い合う。

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すつかり初夏風景となつた、歩くには暑い、行乞するには懶い、一日も早く嬉野温泉に草庵を結ばう。
けふの道はよい道だつた、こんやの宿はよい宿だ。
花だらけ、水だらけ、花がうつくしい、水がうまい(酒はもう苦くなつた)。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

疲れが出たのか、帰りの電車で爆睡。目が覚めたら衣笠だった。しょんぼりとタクシーで鎌倉に戻る。

〔日記〕乾燥レモン

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  • 葉桜となつて
  • 水に影ある
  • 山頭火

昨夜は床についたのが1時過ぎだった。無理せず、7時まで寝る。
9時から朝のSkype会議。その後すぐに家を出て都内へ。

ガストで昼飯。チキンのガーリックソースかけ。帰りに東京駅の新しくできた雑貨屋をひとしきり眺める。

鎌倉に戻って、若宮オフィスへ。19時まで仕事。
釈迦に行こうとしたら定休日だった。ヒグラシへ。常温三合、カツオの漬け、鮎、煮豚。

酔っ払って、なぞの乾燥レモンを買って帰る。

〔日記〕ニューヨークの公共空間に学ぶ

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  • ぎつしり
  • 乗り合つて
  • 草青々
  • 山頭火

二度寝をして5時に起きた。久しぶりに午前中に会議や移動の予定が無く、少しゆとりがある。大量に溜まっていた洗濯をする。

関内へ。唐家村でランチ。黒酢豚定食。オフィスに戻って打ち合わせ、イベントの準備。「公共空間のイノベーション~ニューヨークの変化に学ぶ横浜の可能性~」と題して、ニューヨークの公共空間を視察に行って来た横浜市会の議員のみなさんにお話していただいた。

公共空間のイノベーション~ニューヨークの変化に学ぶ横浜の可能性~公共空間のイノベーション~ニューヨークの変化に学ぶ横浜の可能性~

会場は大入り満員。80名近く入った。

打ち上げで「わん」、二次会で「いっちゃが」。眠くて先に離脱する。

〔日記〕熊本のcobyさん

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いろいろと山場だが、お休みを頂戴する。
昼過ぎまでごろごろとしている。赤ワインとカマンベールチーズ。『ONE PIECE』を少し前の巻から読み返す。

休みなのでゆるい格好をする。モンペと、ずだ袋風ショルダーバッグ、髪は三つ編み。テーマは「疎開児童」なのだ。

ジロウと「かかん」に行ってみたとしたが、14時半を回っていてすでに準備中に。「Kamakura Baan Hua Don」へ行くことにする。トムヤムクンラーメンの生センマイ。ジロウはセン・ヤック。

御成のスタバへ。イラストを練習したいと思って、『読みやすい文字と伝わるイラスト』をKindleストアで買う。

線の引き方をひとしきり練習した後、ARGスタッフの似顔絵を描いて遊ぶ。

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ヒグラシ文庫へ。常温二合と塩マグロ、カツオの漁師風。
熊本から来たという、ミュージシャンのcobyさんと話をする。この後、ラムでライブなのだそうだ。明日の由比ガ浜のプチロックにも出演するのだという。

釈迦で日本酒一合、トマトピクルスと鰯丸干し。ちょうどいい時間になったのでラムへ。ジンリッキー。cobyさん、浅川マキを唄ってくれた。酔っ払いなので遠慮無くハモった。

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「ただいまー」とヒグラシに戻る。日本酒一合。帰りにスーパーでイカフライと炭酸を買ったが、細かいことは覚えていない。

しつかりしろ、と私は私自身に叫ぶ外なかつた、あゝ。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]