醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕タスクシュート時間術を始めてみる

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ふと目に留まった本をKindleで買ってみる。佐々木昭吾、大橋悦夫共著の『なぜ、仕事が予定通どおりに終わらないのか?~「時間ない病」の特効薬!タスクシュート時間術』だ。

ARGでは、会議予定だけでなく、作業予定などの「自分との約束」もGoogleの共有カレンダーに入れることとしているけれど、おれはこれがとても苦手だった。今日やることをガチガチにカレンダーに入れておくと、あまのじゃくな気持ちが湧き上がってきて、どうしても他のことをやりたくなるのだ。自由を規制されるというか。しかし本書は、自分の行動をすべてスケジュールで管理することは、自分自身を縛ることではないという。そして必ずしも、あらかじめ決めた予定をその通りにこなさなくてはいけないと思う必要もない。

計画は、カーナビみたいなものだ、と本書は言う。目的地までのルートや、到着予定時刻が案内されるけれど、それはあくまで目安。絶対にその通りに運転しなくちゃいけないわけじゃない。一日の計画も、それと同じようなものであるらしい。

とはいえ、Googleカレンダーだけで自分のスケジュールを管理していると、計画と実際の行動がずれたときにいちいち変更するのが面倒くさい。うまいツールがないかとおもったら、本書に触発されて生み出された「たすくま」というiPhoneアプリがあるのを知った。

わりと良いお値段のアプリだが、解説書はお手頃価格で手に入る。

『たすくま「超」入門』『たすくま「超」入門』

さっそく使い始めてみる。まだ不慣れなので、書評とアプリの解説はまた改めて。

雨、雨、雨、何もかもうんざりしてゐる、無論、私は茶もなく煙草もなく酒もなくてぼんやりしてゐるが。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

今日は休みにするつもりだったが、フォローでところどころ仕事する。福西くんに髪を染めてもらう。この夏は赤だ。

〔日記〕別府市の新しい移動図書館車に会いに行く

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  • 長かつた旅もをはりの
  • 煙管掃除です
  • 山頭火

朝から旅館でSkype会議。その後、別府市内でもう一本会議。BEPPU PROJECTの清島アパートを案内してもらう。

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幸せの黄色いケロリン

清島アパート清島アパート

別府市立図書館の新しい移動図書館車を直接見に行く(ARGがデザインの支援を担当しました)。デザイナーは大岡寛典さん、イラストは宇田川一美さんによるもの。たぶん、ここまで本気で移動図書館車のデザインをしたのは別府市が日本で初めてだろう。

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arg-corp.jp

鉄輪に移動してひょうたん温泉でしばしくつろぐ。お昼には別府名物とり天の定食をいただく。ひょうたん温泉には何度も来ているが、晴れている日に来られたのは初めてだ。中庭の「縁起の湯」を飲んでみる。このお湯を飲むと、「8」の付く日に縁起のいいことが起きるらしい。次の「8」の付く日は誕生日だ。

空港まで行く途中に、新しい図書館を建設中の杵築市へ立ち寄る。城下町の風情の残る情緒あるまちなみだ。大分空港へ。少し早い飛行機で羽田へ戻る。

ありがたい品物が到来した、それはありがたいよりも、私にはむしろもつたいないものだつた、――敬治君の贈物、謄写器が到来したのである、それは敬治君の友情そのものだつた、――私はこれによつてこれから日々の米塩をかせぎだすのである。
今夜も千鳥がなく、虫がなく。……

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ヒグラシ文庫へ。縄のれんをくぐったら、「おかえりー」の声があちこちから上がった。ありがとう、ただいま。

〔日記〕竹田市立図書館を見学する

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  • 旅の法衣が
  • かわくまで
  • 雑草の風
  • 山頭火

熊本を出立し、阿蘇市へ向かう。鎌倉さんの運転で、霧の中を突き進む。

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前が見えない。

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カルデラが美しい。

阿蘇市阿蘇図書館を見学してから、山越え。うねうねとした道を進んで別府に向かう。どうにか辿りついて、とり天発祥の店で昼食。宿の美味しかった朝ご飯がまだ胃に残っている感じだったので、とり天ではなく別府冷麺をいただいた。打ち合わせも無事終えて、開館したばかりの竹田市立図書館へ向かう。

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天井の白いメッシュは、雲をイメージしているのだそうだ。

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犬(?)型のテーブル付き椅子。可愛い。

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おはなしひろばのカーテンは独特な布。

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ここで子どもたちが寝っ転がって本を読んでいた。良い風景であった。

開館前に外からのぞいて見たときには、あまりにも背の高い書架が心配だったが、足を踏み入れてみるとほどよく「森」の感じがする。書架の林を探検しているような。そして、風がすうっと流れるような配置。なんて居心地の良い図書館なんだろう。

設計は、塩塚隆生アトリエ。

塩塚隆生アトリエHOMEPAGE_TOP塩塚隆生アトリエ

よく見ると、書架の上に人形がちらほらと立っている。竹田市内に拠点を置くアートユニット「オレクトロニカ」の作品なんだそうだ。

shioatl.exblog.jp

すぐ隣には、旧図書館が建っている。旧図書館時代から世話をしていた地域猫が、ゆったりと新図書館の駐車場を歩いて行った。猫を大切にする図書館はいい図書館だ。

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手前が新図書館の駐車場。職員が自力で引越作業をされたそうだ。

別府に戻り、第7回となったカボスの会へ向かう。同行の岡本さんと鎌倉さんが、まるでおそろのようだったので後ろから激写。

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こいのぼりへ。念願のとり天とりゅうきゅうをいただく。

また不眠だ、すこし真面目に考へだすと、いつも眠れなくなる、眠れなくなるやうな真面目は嘘だ、少くとも第二義的第三義的だ。
しかし不眠のおかげで、千鳥の声をたんまりと聴くことができた。
どこかそこらで地虫もないてゐる、一声を長くひいてはをり/\なく、夏の底の秋を告げるやうだ。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

二次会は演歌カラオケスナック。おおいに歌い尽くす。解散して、別府タワー脇のコンビニへ。タワーに「ただいま」とつぶやく。

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カップラーメンを食べてぱったりと就寝。

〔日記〕図書館総合展2017フォーラム in 熊本 に出展する

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  • 夕焼うつくしい
  • 旅路もをはり
  • 山頭火

開館前にくまもと森都心プラザに着いて、開館中は撮れない図書館の中の写真を撮る。

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『年刊 田原坂』というフリーペーパーを発見。このレベルの高いイラストは、なんと市の臨時職員が手がけたものなのだという(わりと好みである)。

田原坂資料館(植木町)が展示を一新 : 熊本 : おでかけ - 47NEWS 田原坂資料館(植木町)が展示を一新 : 熊本 : おでかけ - 47NEWS

図書館総合展2017フォーラム in 熊本」の出展準備。重い荷物の運び出しに燃える。

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設営の済んだARGブースと、くつろぐ社長。

なかなかよい売上。ありがたい。昼は再び熊本らーめんをいただく。博多の豚骨よりも、少しあっさりとしているらしい。本場の博多らーめんを食べたことがないのでよくわからない。

ほんとうによくふると、けさはおもつた、頭痛がしてぼんやりしてゐた。
夢精! きまりわるいけれど事実だから仕方がない、もつともそれだけ vital force が残つてるのだらう!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

撤収後は、市街地のライブハウスでレセプション。

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協賛企業プレゼンの猛者たちが、今宵は「グビリオバトル」で旨い酒を熱く紹介するのだ。

二次会へ。眠くて眠くて、途中で寝そうになる。

〔日記〕豪雨の九州へ向かう

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  • おちつかない
  • 朝の時計の
  • とまつてる
  • 山頭火

豪雨の九州へ向かう。積乱雲の上は皮肉にも雲の祭典だった。なかなか揺れたが、見とれてしまう。こんな素晴らしいものを見たなら、もし飛行機が落ちたとしても何の悔いもないとも思う。

空港でレンタカーを借りて、鎌倉さんの運転で図書館めぐり。菊陽町図書館、大津町立おおづ図書館、益城町交流情報センターと廻る。途中、大津町の文化ラーメンでお昼。

熊本市内について、熊本城を見る。無残にも崩れ落ちた石垣。どうやって直すのだろうか……。雨はやんだが、芝生が湿原のようになっている。そうとうな雨量だったのだろう。

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くまもと森都心プラザへ。明日の図書館総合展で配布する資料の準備を手伝う。その後、ホテルにチェックインして、少しだけ仕事。

夜は宿の人々と雑談する、行乞の話、酒の話、釣の話、等、等、――此家の人々はみんな好人物である、かういふ人々と親しくして余生を送ることができるやうになつた私の幸福を祝さう。
当地に草庵をつくるについて、今更のやうに教へられたことは、金の魅力、威力、圧力、いひかへれば金のきゝめであつた。
私は私にふさはしくない、といふよりも不可能とされてゐた貯金を始めることになつた、保證人に対する私の保證物として!(毎月壱円)
そして、私がしみ/″\と感じないではゐられないことは、仏教の所謂、因縁時節である、因縁が熟しなければ、時節が来なければ、人生の事はどうすることも出来ないものである。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

市電で懇親会へでかける。馬肉をたんと食らう。さらに市電でまちなかに戻って二次会。眠くなってしまって、戦線離脱する。

〔日記〕日倉士歳朗ゲリラLIVE

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  • 梅雨あかり、
  • ぱつと花の
  • ひらきたる
  • 山頭火

珍しく会議の無い一日。朝から家でひたすらデスクワーク。途中、スーパーへ小松菜を買いに行く。バラッツのカレー粉でスープカレーをつくる。

たまりにたまっていたメールの山が、16時過ぎにようやくはける。そこからもう一踏ん張り仕事して、19時過ぎに呑みに出る。

雨、少しづゝ晴れてくる。
がよくなつた、昨春以来の脱肛が今朝入浴中ほつとりとおさまつた、大袈裟にいへば、十五ヶ月間反逆してゐた肉塊が温浴に宥められて、元の古巣に立ち戻つたのである、まだしつくりと落ちつかないので、何だか気持悪いけれど、安心のうれしさはある。
とにかく温泉の効験があつた、休養浴泉の甲斐があつたといふものだ、四十日間まんざら遊んではゐなかつたのだ。
建ちさうで建たないのが其中庵でござる、旅では、金がなくては手も足も出ない。
ゆつくり交渉して、あれやこれやのわずらひに堪へて、待たう待たう、待つより外ない。
臭い臭い、肥臭い、こゝでかしこで肥汲取だ、西洋人が、日本は肥臭くて困るといふさうだが、或る意味で、我々日本人は糞尿の中に生活してる

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ひさしぶりのあさ月。マゴチの刺身と日本酒。キリンは高血圧かどうか、という話題。釈迦へ。これからラムでライブをするという日倉士歳朗さんが来ていて、2曲歌ってくれる。とても盛り上がる。

ヒグラシ文庫へ。冷酒一合、島豆腐。ものすごく混んできたので帰る。ばったりと寝てしまう。

〔日記〕「ゆいの森あらかわ」へ視察へ行く

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  • けさはあめの
  • 花いちりん
  • 山頭火

午前中、板橋区立中央図書館で会議。そこから電車を乗り継いで、「ゆいの森あらかわ」へ行く。

東京都荒川区立図書館 ゆいの森あらかわ東京都荒川区立図書館 ゆいの森あらかわ

1階のカフェ・ド・クリエでお昼。ここは図書館フロアとゆるやかにつながっていて、貸出していない本を持ち込んで読むこともできる。カフェの中にも、図書館による特集コーナーが設置されている。このコーナーは、カフェ側の要望で始まったんだそうだ。

板橋区の皆さんとロビーに集合。あっちにもこっちにも、視察の団体がずらずらと並ぶ。視察対応にすっかり慣れた司書さんが、てきぱきと案内をしてくれる。

荒川区の図書館は直営だ。「ゆいの森あらかわ」でも、託児以外は直営で運営している。開館に至るまでの選書の話をうかがった。膨大な数の新規購入図書を、すべて司書が一冊一冊を目で見て判断して選んだのだという。その数なんと30万冊。指揮をとった司書は非正規職員。有能な職員を正規で抱え込めないのはもったいないことだ。この国の雇用制度全般に関わる問題なのかもしれない。

ICタグの導入を最後の最後まで検討していたが、最終的には取りやめとし、従来通りのバーコードによる運営にした。これは下町である荒川で、カウンターでのやりとりを重視したためなんだそうだ。ただし、カウンタースタッフに見られたくない本を借りることもあるだろうと、自動貸出機もわずかながら設置されている。こちらの利用もわりと多いようだ。

解散。しばらくぶらぶらと自由見学をし、空いている席に座ってみる。フロアには、よく見られるような「飲食禁止」だとか「静粛に」だとかいった貼り紙は無い。押しつけのマナーではなく、みんなでモラルを考えていく仕組みなのだろう。

予約制の学習室以外は、持ち込みパソコンの使用も自由だ。コンセントも気軽に使える。おじいさんと高校生の間にはさまって、19時過ぎまで仕事をしてみる。なかなか快適である。

雨、空は暗いが私自身は明るい、其中庵が建ちつゝあるのだから。――
しかし今日も行乞が出来ないので困る、手も足も出ない、まつたくハガキ一枚もだせない。
時々、どしやぶり、よう降るなあ!
昨日も今日も、そして明日も恐らくは酒なし日。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

鎌倉へ戻る。ヒグラシ文庫へ。ポロシャツに帽子といういでたちで行ったら、今度は「ゴルファーみたいね」と言われる。冷酒二合、カニかまタルタル、サーモンのパクチーサラダ仕立て、ひよこ豆のフムス。タローさんにバゲットをたくさんおまけしてもらう。

帰ったらバシャールの新刊が届いていた。鮭トバ、ポテトチップスをお供に、しばし読んで寝る。

野原海明のお仕事一覧(ライター系) 2017年7月6日更新

『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)

第19号 特集1「図書館の指定管理者制度を問い直す〔序論〕」 取材・調査・執筆を担当しました。
www.fujisan.co.jp

第13号 直前スペシャトークセッション
Library of the Year 2015から考える、未来の図書館」の記事化を担当しました。
www.fujisan.co.jp

第12号 特集「図書館×カフェ」 取材・調査・執筆を担当しました。
www.fujisan.co.jp

本格文學朗読演劇『極上文學』クロニクル(徳間書店

「極上文學」は、日本文学の名作を若手俳優たちが演じる朗読演劇。これまでに上演された10作品の名場面が写真集になりました。原作となった文学作品の解説を執筆しました。

本格文學朗読演劇『極上文學』クロニクル

本格文學朗読演劇『極上文學』クロニクル

マガジン航』連載「地方の図書館とその夜」

日本各地のユニークな図書館と、その近くの良き呑み屋(ここ大事)、それらにまつわるイイ男(稀にイイ女)をご紹介していきます。

第2回《長野》アルプスの図書館に「黒船」がやってきた «  マガジン航[kɔː]第2回《長野》アルプスの図書館に「黒船」がやってきた « マガジン航[kɔː]

第1回《気仙沼》「仙人」館長の図書館は遥か海へひらく «  マガジン航[kɔː]第1回《気仙沼》「仙人」館長の図書館は遥か海へひらく « マガジン航[kɔː]

『ファンタジーへの誘い:ストーリーテラーのことのは』(徳間書店

雑誌『TricksterAge』での連載が、1冊の本にまとまりました!
櫛木理宇氏、三上延氏、知念実希人氏、似鳥鶏氏、大沼紀子氏のインタビュー記事執筆を担当しました。

ファンタジーへの誘い: ストーリーテラーのことのは

ファンタジーへの誘い: ストーリーテラーのことのは

『TricksterAge』徳間書店

TricksterAge Vol.32 (ロマンアルバム)

TricksterAge Vol.32 (ロマンアルバム)

 連載「ミステリーカフェ」にて、作家の道尾秀介氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ミステリーカフェ」にて、作家の薬丸岳氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ミステリーカフェ」にて、作家の米澤穂信氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ファンタジーへの誘い」Vol. 7にて、作家の知念実希人氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ファンタジーへの誘い」Vol. 6にて、作家の三上延氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ファンタジーへの誘い」Vol. 5にて、作家の櫛木理宇氏へのインタビュー記事を担当しました。

 「鎌倉・光明寺 -猫が暮らす名刹-」の取材・文を担当しました。

ミュージック・マガジン』2016年2月号

室井滋氏へのインタビュー記事を担当しました。

『髪とアタシ』第二刊

小説「アタシが髪を切る理由」を寄稿しました。

美容文藝誌 髪とアタシ 第二刊 (拡張する美容師)

美容文藝誌 髪とアタシ 第二刊 (拡張する美容師)

Kindleで著書『コメリナ・コムニス』が読めます。

コメリナ・コムニス

コメリナ・コムニス

YADOKARI×さわる知り100

文章執筆を担当しました。
shiri100.yadokari.net

worklife jam

野原海明執筆担当記事一覧
jam.tokyoworkspace.com

特集「図書館の指定管理者制度を問い直す〔序論〕」を執筆しました(ライブラリー・リソース・ガイド:LRG)

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(略称:ARG)が刊行する雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド』(略称:LRG)で、特集「図書館の指定管理者制度を問い直す〔序論〕」を執筆担当した。

指定管理者制度は、おれがちょうど学生だった頃にスタートした。当時図書館司書資格を得るために受講していた講義の担当教員が、日本で最初の指定管理者が運営する図書館「山中湖情報創造館」の館長(当時)だった、小林是綱先生だったのだ。

是綱先生には、「卒業論文指定管理者制度について書きなさいよ」と言われていたが、けっきょく書かないまま卒業してしまった。10年経った今、遅くなりましたが、忘れていた宿題を提出します。

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図書館の指定管理者制度については、とても一回の特集だけでは語り尽くせないと、書いてみてよくわかった。だから今回はタイトルに〔序論〕をつけている。「指定管理者制度とは何か」という基礎の基礎から始め、図書館にこの制度が導入されていった経緯を前段で紹介する。さらに、ニュースでも報道されて話題になった「TUTAYA図書館」問題についても、あらためて振り返ってみた。

「図書館にはなじまない」と批判されることの多い指定管理者制度。それならば、指定管理者として運営している側はどんなふうに考えているのだろう。図書館運営の受託者として最大手の株式会社図書館流通センター(TRC)と、業界第2位の株式会社ヴィアックスに直接話を聞いてみた。

指定管理者制度導入から15年。かつて非正規司書として働いていた野原の視点で、何が批判され、どこに問題があるのか、あらためて見つめ直す。

www.fujisan.co.jp

ネット経由でも、お近くの書店でも買えます。専門雑誌なのでちょっといいお値段ですが、ぜひともどうぞ。

〔日記〕チーム

午前中に家に居るのは、ほんとうに久しぶりだと思う。溜まっていた洗濯と掃除をする。大家さんがやってきて、トイレの天井の水漏れチェック。かなり古いアパートで、いろいろとガタがきているようだが、この沖縄っぽい変な色の鉄筋コンクリートの建物が、おれは結構好きだと思う。

ジロウにトイレットペーパーを買いに行ってもらって、あわてて身支度。「かかん」で麻婆豆腐定食。ヨーへーのコーヒーを飲みに行くジロウと解散して、関内のオフィスへ。今日は重要な会議だ。

2014年、おれが初めてこのオフィスにやってきたときは、みんなまだちぐはぐとしていた。個人事業主が集まる体制の中、チームとしてお互いを助け合えるところにまではまだ至っていなかったと思う。あれから3年。家族に近いような、運命共同体として動き始められるような予感を感じている。

句集「鉢の子」がやつときた、うれしかつたが、うれしさといつしよに失望を感ぜずにはゐられなかつた、北朗兄にはすまないけれど、期待が大きかつたゞけそれだけ失望も大きかつた、装幀も組方も洗練が足りない、都会染みた田舎者! といつたやうな臭気を発散してゐる(誤植があるのは不快である)、第二句集はあざやかなものにしたい!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

臨時全体会の後、残った面子でいそいそと焼き肉へ行く。

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話は尽きず、クロスオーBARへ。しこたま呑んで、終電で帰る。

〔日記〕筋肉痛

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  • ゆふべの鶏に
  • 餌をまいてやる父子で
  • 山頭火

寝返りをうっても、何をしても筋肉痛が痛い。昨日と一昨日は気力でもっていたのだろうか。台所にまで行くのさえ辛いのだ。喉もひりつくし、とにかく寝る。ひたすら眠る。炭酸水を飲もうと思ったら、ここのところ忙しくて切らしていた。冷蔵庫にあったビールを流し込む。

それにしても、私はこゝで改めて「彼」に感謝しないではゐられない、彼とは誰か、子であつて子でない彼、きつてもきれない血縁のつながりを持つ彼の事だ!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

夕方、ジロウと今日最初の遅い飯を食べに出掛ける。 Baan Hua Donでタイのビール(シンハーとリオ)、焼きそば的なものと挽肉炒め的なもの。釈迦で少し良い日本酒、豚肉の塊や、リゾットをコロッケにしたのや、ヒイラギの干物など。ヒグラシに移って冷酒を一合ずつ。セロリと白瓜の漬け物。

スーパーで買物して帰って、泡盛のソーダ割りを少しだけ飲んで寝る。

〔日記〕龍の棲むまち

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目覚めると喉が痛い。疲労で風邪をひきかけているのだろうか。とりあえず出発を少し遅らせてもらって、ホテルのチェックアウトまでデスクワークをする。

ワークショップの下見に旧天竜市へ。うねる川は本当に龍のようだ。まちの至るところに龍にまつわるものがある。清い水が流れている。この上流は伊那谷につながっているのだなと、遠くに住む友人たちの顔を思い浮かべる。

駅舎と一体になっている蕎麦屋で昼食。

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途中駅で、大阪へ向かう岡本さんと解散。きっぷを買ったら、まだハサミが現役だった。

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浜松市街地に戻り、新幹線で鎌倉に戻る。久しぶりに御成のスタバで仕事。

私は貧乏を礼讃するものではない、しかし私は私の貧乏に感謝しなければなるまい、私は貧乏のおかげで、食物の好き嫌ひがなくなつた、何でもおいしくいたゞくことができるやうになつた、そして貧乏のおかげで今日まで生き存らへることが出来たのである、若し私が貧乏にならなかつたならば、私は酒を飲みたいだけ飲んで、飲みすぎつゞけて、そのために死んでしまつたであらうから。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ヒグラシへ。沖縄で買った「海人」の帽子をかぶって行ったら、「今日は海明ちゃん、小学生みたいだね」とタケさんに言われる。

〔日記〕浜松市立中央図書館でワークショップをひらく

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  • 釣られて
  • 目玉まで
  • 食べられちやつた
  • 山頭火

大船から東海道線に乗り換えて小田原へ。全身、ものすごい筋肉痛である。とりあえず浜松にたどり着いて、駅ビルで浜松餃子を食べる。

次回以降のワークショップの下見を兼ねて、歩いて中央図書館まで行く。階段がとてもつらい。坂もつらい。

前半、岡本真による講演会。後半からのワークショップで全体の説明担当。一仕事終えて、打ち上げ。

二日かゝつてやつと焼酎一合だつた!
もう二本ぬけさうな歯がある!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

二次会で鰻の刺身とやらを初めて食す。あんまり悩みを人に相談するほうではないけれど、甘えられるチームのありがたさを感じる。

〔日記〕搬入

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  • 縞萱伸びあがり
  • 塀のそと
  • 山頭火

今日も胃が重い。水族館劇場の現場搬入。寿町の現場はだだっ広い。ヘルメットを被って、4tクレーン車が荷を下ろすところに立ち会う。

その後、4t車に乗って資材置き場へ。初めての積み込み作業をどうにか終える。

彼――彼は彼女の子であつて私の子ではない――から、うれしくもさみしい返事がきた、子でなくて子である子、父であつて父でない父、あゝ。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ヒグラシでちょっとだけ呑んで帰る。

〔日記〕jijicoで呑む

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  • かつと日が照り
  • 逢ひたうなつた
  • 山頭火

旅する仕事場、最終日。短い間だったけど、大変お世話になりました。

朝、御成オフィスでSkype会議。そのまま鍵を返して、銀行で納税手続き。なんだかとても胃が重い。竹扇で納豆おろし蕎麦。そのままThink Spaceに移動して、しばらく仕事。19時半頃、まだもろもろ作業は山だくさんだけどひとまず完了にして、ヨシビとの飲み会へ。

 自戒三条
 一、自分に媚びるな
 一、足らざるに足りてあれ
 一、現実を活かせ
いつもうまい酒を飲むべし、うまい酒は多くとも三合を超ゆるものにあらず、自他共に喜ぶなり。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ソウくんがBUREの跡地に開店したjijicoへ。閉店間際のなか、ビール、赤ワイン、多国籍料理。その後ヒグラシへ移動。大変盛り上がって解散