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醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔観劇〕水族館劇場「この丗のような夢・全」を見に行く

3年ぶりとなる水族館劇場の野戦攻城は、ついに念願の都心へ。新宿はゴールデン街の鎮守、花園神社境内で華々しく幕を上げた。

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新宿区役所本庁舎にもほど近いこの花園神社は、もともと藝能と深い関わりのある神社だ。江戸時代から見世物や演劇、踊りなどが興行された。水族館劇場の巨大なテントが建っていても何の違和感もない。ゴールデン街の街並みと地続きに、まるで遙か昔からそこにあるかのように、今宵の舞台はそびえるのである。

パノラマ島綺譚外傳 パノラマ島綺譚外傳 "この丗のような夢" 特設サイト|水族館劇場

おじゃましたのは千秋楽。遅筆で有名な桃山邑氏の台本も、役者の身体に染み込み滑らかに展開していく。

遠い遠いはるかな昔。街道宿の蚕の森に、斃れた獣を屠る馬殺しの井戸があった。そこはかつて龍が棲んだという伝承を持つ涸れはてた池の水源であり、天変地異がおこるまえぶれに 血のような赤い水が湧き出たという。

Information|水族館劇場

千代次が演じるのは老いた大女優。もう一旗揚げる為に寂れた劇場「赤い風車の館」へやってきた。錯綜する時間、神話と伝説、この世のものではない者たちの抗争。かつての公演でも繰り返し取り上げられたモチーフである、母と娘の確執、藝能の神、歪められた自然。何度も塗り重ねられていくようにして物語は進む。いや、進んでいるのか、循環しているのか。

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恒例の瀧のように流れ落ちる水や、動物との共演の他、今回は本格的なクレーンで飛行機を釣り上げる(もちろん、それにも役者が乗っている)という大掛かりな仕掛けもあった。もはやこの場所こそが、物語の中で言うパノラマ島の人工地獄だ。

まだまだ描き切れていない場面があるように感じた。物語の中でも風兄宇内が演じる劇作家のオババが「この場所で演じられる最高の物語はこれではない!」と叫ぶシーンがある。 それは演出の桃山氏の叫びでもあるように思う。

「また必ず、年内に完全版を首都圏で上演する」。打ち上げで桃山氏はそう言い切った。次の動きから目が離せない。おれはたぶん近いうちに、またこの野戦攻城に足を踏み入れるのだろう。この世の外へこぼれ落ちて行く、声なき人々の叫びを聞くために。

おもいだしてごらん
全世界が消滅したあとに
それでも眼をたずねてくる
はるかなる廢園のまぼろしを

水族館劇場「この丗のような夢・全」

臺本+遅れ+監督:桃山邑
出演:千代次/山本紗由/増田千珠/松林彩/石井理加/竹田舞/南海里/臼井星絢/七ッ森左門/秋浜立/髙橋明歩/伊藤裕作/羽鳥和芳/一色凉太/二見健太/山中秀太郎/淺野雅英/津田三朗/風兄宇内

花園神社 境內特設野外儛臺「黑翁のまぼろし」(東京都新宿区新宿5丁目17-3)
2017年4月14~23日 
全公演 夜7時劇場外顔見世(プロローグ)スタート
全席自由期日指定 上演時間 約130 分

序・顏見卋  歸還するオルフェの歌
破丿幕    戀する獸の呼聲
幕間     棄鄕の夜の糸姫
急丿幕    鏡に幽閉された女優
幕外     沈默にうかぶ赤い風車

Information|水族館劇場Information|水族館劇場

〔日記〕満開

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  • 鉄板をたゝいても
  • 唄うたつてゐる
  • 山頭火

軽い二日酔い。洗濯と掃除はあきらめてジロウに任す。

太陽堂へ。いつのまにか食券制になっていて、動揺する。動揺して、間違えて大盛りを買ってしまうが、変えてもらうのが面倒でそのまま頼む。いつもいたお兄さんは辞めてしまったのだろうか? アルバイト募集の貼り紙がしてあった。

御成のスタバへ。三月の納品祭と、先日までの休暇で溜まったメールにまだ追いつかない。本調子になるのはもう少し先。スタバの桜はちょうど満開だった。プールの青とのコントラストが美しい。外の席に座る人も増えてきた。

御成オフィスへ。土曜日なので人はまばら。昨日の議事録をまとめるが、膨大でこちらもなかなか追いつかない。あきらめて呑みに出る。

朝酒、等、等、入雲洞さんの厚情が身心にしみる、洞の海を渡つて、木村さんを訪ねる、酒、それから同行して小城さんの新居へ、また酒、そしてまた四有三居で酒、酒、酒。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

釈迦で日本酒、カツオ・イカ・青柳。ヒグラシにうつって常温2合?、豚バラソース煮、たこきゅう胡麻酢和え。豚バラを「この豚野郎!」と注文するのが一時流行る。

わりと酔っ払って帰る。深夜、掛け布団と間違えて、コタツがけを掴んで寝返りを打とうとし、コタツで呑んでいたジロウの悲鳴で目が覚める。

〔日記〕遠い昔のこと

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  • もう死ぬる金魚で
  • うつくしう浮く明り
  • 山頭火

早起きして須賀川へ。新白河でツアーのお客さんがぞろぞろと降りていった。白河小峰城の桜でも見に行くのだろうか。

新白河駅で李さんと合流。車窓に次々と満開の桜が流れていく。福島は今が花盛りだ。

午前中、現場事務所で2時間会議。和蘭丹でお昼。ランチボックスとホットコーヒー。午後、中央公民館に移って2時間半会議。久しぶりに17時前に会議が終わる。

郡山駅でおにぎりを二つ買って新幹線に乗り、Kindle鴻上尚史の本を読む。東京駅を散策。横須賀線に乗り換えて少し仕事。

ヒグラシ文庫へ。最近鎌倉に戻ってきたばかりだという、開店当初時代の仲間がやってくる。2011年。つい最近のような、遠い昔のことのような。

「海明ちゃん、もう三十になったの?」
「なったよ。もうすぐ三十三になるよ」

金魚売の声、胡瓜、枇杷、そしてこゝでも金盞花がどこにも飾られてゐた。
酢章魚がおいしかつた、一句もないほどおいしかつた、湯あがりにまた一杯が(実は三杯が)またよかつた、ほんに酒飲みはいやしい。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

懐かしい話に調子にのって呑みすぎる。常温4合、まぐろのりゅうきゅう、豚バラソース、塩ウニとチーズ。帰りに炭酸とイカ天を買ったが力尽きて寝る。

〔日記〕ビーチボール初日

  • けふもいちにち
  • 風をあるいてきた
  • 山頭火

ジロウが珍しく目覚ましをかけて早起きしている。「宮古島効果」らしい。

溜まっていた経理、書類整理。溜まっていたメールの山は、なかなか終わりが見えない。

海がまるで宮古のように青い。今年初めて、ビーチボールが川に流されてきた。「ビーチボール初日」とジロウが言う。

風にはほんたうに困る、塵労を文字通りに感じる、立派な国道が出来てゐる、幅が広くて曲折が少なくて、自動車にはよいが、歩くものには単調で却つてよくない、別れ路の道標はありがたい、福岡県は岡山県のやうに、此点では正確で懇切だ。
行乞相はよかつた、風のやうだつた(所得はダメ)。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

コバカバでお昼。日替わり定食は鶏と豆腐のハンバーグ、ジンジャーソースかけ。銀行で納税。駅前のスタバでコーヒーを買って、関内へ向かう。

100均でApple Pencileにつけるためのグリップを買う。さくら通りは、遅咲きの桜がちょうど満開だった。

necojita.com

オフィスへ。みなに宮古土産を渡す。溜まっていた仕事の続き、勉強会。

クロスオーBARへ。いづみ橋、田人、お通しは冷や奴。帆立焼き、新生姜の肉巻き、ポテトオムレツのオーロラソースがけ。帰りにコンビニでコミックを立ち読みして、チキンとカップヌードルトムヤムクン味を買って帰る。

〔日記〕布団がふっとんだ

Skypeで朝会議。溜まっていた日記を書き、溜まっていたメールを開く。ばたばたと掃除洗濯をしているうちに12時を過ぎてしまった。静雨庵は行列。あきらめてワンダーキッチンでお昼にする。タラのポワレ。御成スタバで少し仕事。湘南新宿ラインに乗る。

電車が急停止する。空調も照明もすべて消えた。線路で何かを轢いたらしい。確認と撤去作業を行うとアナウンスが言っている。窓の外を見ないようにしておろおろと仕事をする。

Twitterで検索したら、線路に布団が飛んできたのが原因らしいとわかった。冗談みたいな展開に胸をなで下ろす。無事、運転再開。打ち合わせの時間に間に合う。

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六本木で打ち合わせ。アプリ「Notability」を自慢する。帰りの電車でも少し仕事。

奥さんが夜中に戻つて来られたので、俊和尚も安心、私も安心だ、しかしかういふ場合に他人が狭マヽつてゐるのはよくないので、早々草鞋を穿く、無論、湯豆腐で朝酒をやつてからのことである。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

釈迦へ。日本酒、マグロのたたきを鮪魚醬(ぎょしょう)でいただく。お刺身もおまけしてもらった。ヒグラシへ。常温、塩豚のワイン煮。今日もまた、みんなが「お帰り」と出迎えてくれる。

〔日記〕お帰り

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  • ひさ/″\きて
  • 波音の
  • さくら花ざかり
  • 山頭火

布団で暴風雨の音を聞いていたが、出掛ける頃には晴れてきた。コンビニでタラコと鮭のおにぎりを買って霞ヶ関へ。電車の中でいくつかKindleの本を買った。

風がふいた、笠どころか、からだまで吹きまくるほどの風だ、旅人をさびしがらせるよ。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

セミナーに参加。初めて「Notability」を使ってiPadでメモを取る。

Notability

Notability

  • Ginger Labs
  • 仕事効率化
  • ¥1,200

鎌倉へ戻る。駅前のスタバでフィローネを頼んで小腹を満たす。ジロウと合流。あさつきは満員で入れず、とのやまへ。日本酒一杯、お通しはヒジキの白和えとタラコ。タコ刺し、トリ、レバー、シロ。ヒグラシへ異動して冷酒、塩豚の白ワイン煮。

「お帰り」と言ってもらえるのはうれしい。鎌倉は帰って来る場所になったのだと思う。

スーパーとコンビニで買い物をして、赤ワインを少し飲んで寝る。

〔日記〕池間島へ

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  • 星がまたたく
  • 旅をつづけてきてゐる
  • 山頭火

最終日。少し早起きしてラッシュガードや水着などを干す。チェックアウトして西平安名崎へ。途中、塩尻マングローブ林を散策する。ワニやカバが泳いできそうなジャングルである。

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漁港の近くの売店で、さんぴん茶とオムライス弁当を買って小腹を満たす。池間大橋を渡って池間島へ。小さな島の真ん中は海だったそうだ。今では湿原になっている。

お食事処まなつで伊勢エビ定食。ジロウは味噌汁。熱帯植物園を散策した後、街まで戻りスーパーで地元の食材を買う。

レンタカーを返して空港へ。レストランで生ビール、泡盛一合、海ぶどう、ふーちゃんぷるー、チリチキン。チリチキンは、エビチリみたいな中華味。

どうも近来飲みすぎる、友人の厚情に甘えるのもよくないけれど、自分を甘やかしてもよくない。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

30分遅れで宮古空港を離陸。那覇空港で乗り換え。羽田の滑走路が一本点検中らしく、なかなか着陸できない。静岡から千葉の辺りを旋回している。30分遅れてようやく着陸。羽田は雨。

重い荷物を家に置いた後、コンビニへ。久しぶりに普通のカップラーメンと焼きたらこおにぎり、イカフライのスナックで日本酒を呑む。

〔日記〕東平安名岬へ

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  • 水たまりが
  • ほがらかに
  • 子供の影うつす
  • 山頭火

のんびり起きて、じゅーしーの残りで朝ご飯。新城(あらぐすく)海岸へ。久しぶりのシュノーケリングをする。海開きをしたとはいえ、水はまだ冷たい。寒い日のプールの後みたいに、ガタガタ震えながら身体を乾かす。シャワーを浴びた後にちょうどスコールがやってきた。

乾いた服をありがたく思いながら、東平安名岬(ひがしへんなざき)へ。岬に生息する植物は尾瀬ヶ原を思い出させる。低木に大きなウド、太い茎の薊、ニッコウキスゲのように咲く鉄砲百合。湿原みたいだ。

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ムイガー断壁を越えてインギャービーチへ。ここもシュノーケリングスポット。ジロウが潜りたさそうにしているが、おれは腹が空いて仕方がない。上野を抜け平良(ひらら)へ。コインパーキングにレンターカーを止め、下里大通り脇の焼き鳥屋に入る。瓶のオリオンビール、豚のネック、ヒザ軟骨、ハラミ、冷や奴。古酒を3杯ずつロックで頼んで分け合う。

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作組(つくるぐみ)へ。テレビは昭和歌謡をやっている。ニコニコ太郎を2合、マグロ納豆、カツオのたたき、冷やしトマト。現金が尽きたので代行を呼んで宿に戻る。代行の仕組みがよくわからなくて二人でおろおろする。

世の中味噌汁! 此言葉はおもしろい。
今夜、はじめて蕨を食べた、筍はまだ。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

宿に着いて、昨日は満席だったほうの飲み屋へ。なんと臨時休業。ぷらぷらと歩いて帰る途中で蛍をたくさん見る。宿のダイニングキッチンで、残りの泡盛をピーナッツで呑む。

〔日記〕伊良部島へ

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  • 松風の
  • ゆきたいところへゆく
  • 山頭火

レンタカー屋から迎えが30分早くなると電話。慌てて荷物をまとめ、ドタバタと「ひららや」を出発。ジロウは数年ぶりの運転で緊張している。

まずは市街地へ。市場に立ち寄る。「ありんこ文庫」の池城さんに再び出逢う。じゅーしーおにぎりを買って朝ご飯にする。

伊良部島へ。最近できたばかりの伊良部大橋を渡る。しとしとと雨。フナウサギバナタ、佐良浜漁港、牧山展望台と巡る。レストラン「さしば」でお昼。鶏カツカレー。普通サイズがものすごい量だ。伊良部そばには、なまり節が入っている。この辺りではカツオとマグロが良く捕れるらしい。

晴れてきた。佐和田の浜へ。引き潮だ。かつての津波で流されてきたという巨大な岩が、浜にごろごろと並んでいる。シュールレアリスムだ。

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下地島空港の周りをぐるりとまわる。浜ではマーメイドの格好をしたおねえさんたちが記念撮影をしていた。

人魚伝説の残る通り池へ。二つ並ぶ巨大な穴は、海中でつながっている。いろんな生き物が出入りするらしく、ダイビングスポットにもなっている。しかし暗く黒いその穴は、異界に通じるまさに「通り池」。近づきたくないおどろおどろしさがあった。

再び橋を渡って、本日の宿「地球人の休憩所」へ。ほったらかしてくれる加減がよくて、とても居心地が良い。

西公園を見物した、花ざかりで人でいつぱいだ、花と酒と、そして、――不景気はどこに、あつた、あつた、それはお茶屋の姐さんの顔に、彼女は欠伸してゐる。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

城辺(ぐすくべ)のこの辺りには、飲み屋は2軒しかないらしい。1軒は長期休業中で、もう1軒は満席だった。あきらめて、Aコープで食材と泡盛を買って帰る。刺身、豚のウデ肉とニラ炒め、トマト、中身汁を最後はじゅーしーで雑炊にしていただく。他に宿泊客は無く、久しぶりに二人で話しながら呑んだ。

〔日記〕宮古散策

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  • 朝からの騷音へ
  • 長い橋かゝる
  • 山頭火

軽い二日酔い。のんびりと起きてシャワーを浴びる。くになか食堂でお昼。宮古そばと野菜そば、てんぷら。ぷらぷらとパイナガマビーチまで散歩。同宿の兄さん二人も来ていた。

ありんこ文庫の池城さんに会いに、オモプラッタへ。分室が少しずつ宮古じゅうに増えているようだ。

ありんこ文庫(宮古島)ありんこ文庫(宮古島)

またぷらぷらと散歩。道ばたでよく猫と出逢う。暇そうな猫は挨拶をしてくれる。宮古神社にお参り。宿に戻って少しのんびりとする。

行乞途上、わからずやが多かつたけれど、今日もやつぱり好日。
女はうるさい、朝から夫婦喧嘩だ、子供もうるさい、朝から泣きわめく、幸にして私は一人だ。……

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

呑みに出掛ける途中に、市立の図書館をのぞく。市役所そばの平良図書館は、19時まで開館していたが郷土資料は置いていなかった。北分館のほうにまとめて置いてあるのだそうだ。どちらも建物はとても古い。

下里大通りを散策。島で初めて見つけた立ち飲み屋「串カツ錦」に入る。泡盛琉球王朝」2合、宮古牛のメンチ串、島らっきょうの揚げたの、豚バラ串、冷やしトマト。串入れがシーサーだった。シーサーならぬ、「シーハー」である。

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迷ったあげく、大衆居酒屋「なみ吉」へ。本島から出張に来ているというおじさんと仲良くなり、古酒をほぼ一本奢ってもらう。

刺身の盛り合わせ、そーめんちゃんぷるー、海ぶどう、などなど。

〔日記〕宮古島へ

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  • 春あを/\と
  • あつい風呂
  • 山頭火

チェックアウトして、市場の八百屋?さんでスパむすびとゆし豆腐をいただく。スタバでコーヒーを飲んでまったりしてから、沖縄県立博物館・美術館へ。山元恵一展「まなざしのシュルレアリスム」とニューコレクションシリーズ「真喜志勉展“アンビバレント”」を観る。

新着情報|美術館|沖縄県立博物館・美術館山元恵一展「まなざしのシュルレアリスム」

新着情報|美術館|沖縄県立博物館・美術館ニューコレクションシリーズ「真喜志勉展“アンビバレント”」

中庭の彫刻でひとしきり写真を撮って遊ぶ。

歩いてホテルに戻って、ゆいレールで空港へ。搭乗口の前でスパむすびとフライドチキンを頬張る。

孕める女をよく見うける、やつぱり春らしい。
日々好日に違ひないが、今日はたしかに好日だつた。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

宮古島に着陸。タクシーで「ひららや」へ。チェックインして、「たからや」でおでんとスクガラス豆腐、泡盛二合。「中山」でピッチャー泡盛、んぎゃな和え、ぐるくんの唐揚げ。多良川を買って宿に戻り、みんなで呑む。

〔日記〕首里へ

ゆいレール首里へ向かう。首里城は海を見渡せる高台にある。空を駆けていくようなモノレール!

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雨で肌寒い。沖縄で初めて肌寒いという体感を味わう。首里城は思ったよりコンパクトだった。小さな長安みたい。さんぴん茶と宮廷のお菓子をいただく。ピーナッツの香りがする素朴な味わいだった。

売店で折りたたみ傘を買って、首里城下を散策。生協のスーパーをのぞいてみる。首里図書館にも立ち寄って、「ウチナーグチ」の本を探す。「図書館って観光客が来ても面白いんだね」と、ジロウが感心したように言う。万松院へお参り。臨済宗の寺だ。鎌倉との縁を感じる。

駅近くの「ゆし豆腐」のお店でお昼。隣の人が頼んでいた「ゆし豆腐定食」は、ご飯とゆし豆腐の他に主菜(魚のてんぷら?)がついていてすごいボリュームだった。ソーキそばの大、ゆし豆腐のみの大。満腹となる。

しと/\と降る、まつたく春雨だ、その音に聴き入りながらちびり/\と飲む、水烏賊一尾五銭、生卵弐個五銭、酒二合十五銭の散財だ、うれしかつた。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

ゆいレールで「おもろまち」駅へ。ショッピングモールをうろうろする。スタバで休憩。ジロウは赤い島ぞうりを買っていた。図書館で見たウチナーグチの本を球陽堂書房で探す。

安里八幡宮まで散歩。境内が幼稚園になっていて、園児に呼び止められる。それまでそこが神社だと気がつかなかった。後ろに巨大なビルを背負っている八幡様は、にぎやかな子どもたちを見守って、にこにこと笑っていそうな神様だった。

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八幡神徳寺にもご挨拶。そのままぷらぷらと丘を下って、国際通りに戻る。市場の古本屋ウララで、ku:nelの沖縄特集号と、山之口貘の詩を高田渡やつれれこ社中、ふちがみとふなとが歌うアルバムを買う。

国際通りの北側の裏道を散策。5年前にジロウと来た店を見つけた。代がかわっていたが、常連さんは当時のまま。泡盛2杯と簡単なつまみのちょい呑みセットをいただく。北大東島から通ってきているというお客さんが、巨大なキュウリをお店に差し入れしていた。

栄町市場商店街へ。焼き鳥「だいちゃん」で泡盛と魚のてんぷら、とまとベーコン串。三線職人のおじぃと記念撮影をする。

ハイサイ酒場へ。泡盛とポーク玉子。コンビニで炭酸と久米仙のグリーンボトルを買ってホテルに戻る。

〔日記〕那覇へ

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  • 旅のつかれの
  • 腹が鳴ります
  • 山頭火

冷たい雨。冬に逆戻りしたような。荷造りをしてタクシーを呼ぶ。羽田空港へ。いつもの店で讃岐うどん、スタバのコーヒー。大きな機体だけれど、那覇へ向かう人は少なく、座席はガラガラとしている。約2時間、うたた寝しながら空を飛ぶ。下界は白い雲しか見えない。「闇しか見えない地下鉄みたいだね。空鉄?」とジロウが言う。

那覇はほどよい暖かさ。風が吹くと少し肌寒い。ゆいレール牧志へ。ホテルにチェックインしてから、国際通りと市場のあたりをぶらぶら散歩する。かなり奥の住宅地の中までも。

那覇は猫が多い。話しかけると答えるし、近寄ってくる。

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市場近くのお惣菜屋さんが「せんべろ」をやっている。多良川を二人で二合、海ぶどう、てんぷらの盛り合わせ、てびちの煮込み。どれもとても美味しかった。温かい島豆腐をおまけしてもらった。

酒は嗜好品である、それが必需品となつては助からない、酒が生活内容の主となつては呪はれてあれ。
木の芽はほんたうに美しい、花よりも美しい、此宿の周囲は桑畑、美しい芽が出てゐる、無果花の芽も美しい。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

安里までぷらぷらと歩く。呑み屋街を散策。三周くらいしてから駅前に戻り、「二十番」で泡盛と山羊のさしみをいただく。

ファミマで買い物をしたら、ボトル入りのガムが当たった。沖縄そばのカップラーメンを買ったが、食べる前にぐっすり眠ってしまった。

〔日記〕相当若いよね

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  • しづかな道となり
  • どくだみの芽
  • 山頭火

銀座にて打ち合わせ。松屋通りのスタバで少し仕事。

京急で横浜へ。ジョイナスで買い物。最近のアクセサリー屋は300円均一のものが多い。すぐ壊れてしまう髪留めやピアスは、安いのをいくつか買って、季節ごとに買い換えるくらいがちょうどいいのかもしれない。無印良品でバスタオルと足拭きマット、ベルト、ナッツ、麦わら帽子を買う。持っている麦わら帽子はこれで5個目になる。

ジロウと合流。水中カメラをヨドバシで選ぶ。スタバでコーヒーを飲んで、一拍置いて考える。東急ハンズで、ずっと欲しいと思っていたトイレ用品一式を買う。ヨドバシに戻って、改めてカメラをどれにするか決める。

さすがに田舎は気持がよい、手掴みで米を出すやうな人もなく、逢ふ人はみな会釈する、こちらが恥づかしくなるほどだ。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

大船駅解散。家に戻って旅支度。トイレ用品一式も交換する。少し仕事して、ヒグラシへ。初めて来たという団体客でにぎわっている。
「ミアちゃんって言うの? ミアちゃん、相当若いよね」
「若いっすよ」
「20代? 学生さん?」
「そこまで若くはないっす」

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角っこからはよく店内が見渡せる。常温二合、マグロ漬け、よっぱらい鶏。家に帰ってワイン、チーズ、トムヤムクンカップヌードル。『ぼのぼの』を読んで寝る。

〔日記〕さくらにふる雨

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  • 春風の
  • ボールにうたれた
  • (行乞途上)
  • 山頭火

さくらを見に千葉へ。あいにくの雨だが、雨に散るさくらは美しいと思う。濡れた舗道に散らばる花びら。

花、花、花だ、満目の花だ、歩々みな花だ、『見るところ花にあらざるはなし』『触目皆花』である、南国の春では、千紫万紅といふ漢語が、形容詞ではなくて実感だ。

[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]

鎌倉駅で焼きたての惣菜パンと珈琲を買った。グリーン車でのんびりと向かう。少し仕事。珍しく少し高級なランチをいただいたら、物足りなくて夕方にラーメンをすすってしまった。

千葉は、遠いようでいてとても近い。東京湾のすぐ向こうに見えるくらいに。

戻ってきて駅前のスタバで仕事。20時に切り上げてヒグラシへ。サノさんとひとみさんのコンビ。塩ウニとパルミジャーノチーズ、よっぱらい鶏。他のお客さんの余した熱燗をいただく。4合。おおいに酔っ払う。