日曜一考
中休みである。といっても梅雨のことではなくて、レポートのことだ。
怒涛の一週間が過ぎ、次のレポート締切まで少しゆとりができた。こんなときにこそ少しずつ進めておくべきなのだが、一向にはかどらない。どうも私という人間は、お尻に火がつかないと行動に移せないらしい。
日がな一日、寝転んで過ごす。日のささない空を見上げていると、またさらに眠気が増す。
日曜日が苦手だった。気がつくと起きてから寝るまでに誰とも話していない。それどころか、部屋の外に一歩も出ない日もある。
今住んでいる部屋はまだいい。窓から通りを歩く人が見えるから。前のアパートでは青空と、空っぽの駐車場と白い壁しか見えなかった。時折鳥が啼くばかりである。他に何の物音もしない。そんな部屋で一人寝転んでいると、この世の果てに迷い込んだような気がした。生きとし生けるものがすべて果てた地に、ただ一人でいるような。
慌てて恋人に電話を掛ける。そんなときに限って繋がらない。
一人でいるのが好きなくせに、一人ぼっちは苦手なのだ。誰かといれば無性に一人になりたくなり、一人でいれば人恋しくなる。誰かに頼りたくなる。
けれど本当は知っている。人は皆一人なのだ。誰かといても、体を重ねても一人なのだ。自分を楽しませることが出来るのは、自分でしかない。
所詮独り。それはひっくり返せば、自分とはいつも一緒にいるということ。上手に孤独を抱えて生きていきたい。独りきりでも立っていられるように。