醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕コンビニ

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  • こゝもそこも
  • どくだみの
  • 花ざかり
  • 山頭火

ARG全体会で朝から関内のオフィスへ。9時から19時までみっちり会議。日曜の関内は、やっている店が少ない。海老らーめんが込んでいたので、あきらめてコンビニで冷やしらーめんを買う。

昨日も今日もまたサケナシデー、すこし切ない。
近頃、ひとりごとをいふやうになつた、年齢の加減か、独居のせいか、何とかいふ支那の禅師の話を思ひだしておかしかつたり、くやしかつたりしたことである

種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

うず潮屋で打ち上げ。残念ながらウニは売り切れ。「作」や「写楽」をいただく。

〔日記〕こもる

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  • さみしいからだを
  • ずんぶり浸けた
  • 山頭火

久しぶりに対面の会議のない日。移動せず、ひたすら家にこもって溜まっていた仕事を進める。昼頃、Skype会議。

一も金、二も金、三もまた金だ、金の力は知りすぎるほど知つてゐるが、かうして世間的交渉をつづけてゐると、金の力をあまり知りすぎる!
私の生活は――と今日も私は考へた――搾取といふよりも詐取だ、いかにも殊勝らしく、或る時は坊主らしく、或る時は俳人らしくカムフラーヂユして余命を貪つてゐるのではないか。
法衣を脱ぎ捨てゝしまへ、俳句の話なんかやめてしまへよ。
それにしても、やつぱりさみしい、さみしいですよ。

種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

なかなか仕事が終わらないが、呑みに出掛けることにする。ヒグラシで常温、平目の昆布〆。