醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

白濁(四十六)

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思った通り、美里は先に店についていた。会うたびに、ひとまわりずつ丸く、大きくなっている。濃いアイメイクだけは学生時代とかわらない。

「結衣の好きそうな店だね。なんかすごく変」

 と美里は言った。混み合った店内に対して、マンションのちょっと広めのベランダくらいのテラス席には、美里しか座っていなかった。右手が手持ち無沙汰に宙に浮いている。子どもができる前は、いつもその指に煙草が挟まれていた。



続きは下記リンクからどうぞ。

mianohara.goat.me

〔日記〕その場で舞い踊る

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  • 大地したしう
  • 夜を明かしたり
  • 波の音
  • 山頭火

今日の道は山路だからよかつた、萩がうれしかつた、自動車よ、あまり走るな、萩がこぼれます。

種田山頭火 行乞記 (一)


長月朔日、晴れ。

ヒグラシが懐かしい昔の雰囲気に戻って来ていて、つい嬉しくて呑み過ぎる。それでも6時には起きて坐禅をする。半跏趺坐を20分組むと、歩けないくらいにしびれる。ちょっと体が重い。横になるとそのまま動かなくなりそうな。

日記を書いて、


小説を書く。


ポートフォリオを作りやすいというWebデザインプラットフォームを知り、ちょっといじってみるがあまりぴんとこない。


結局、いままで使っていたWiXで手直しをすることにした。

ジロウに「やさしいナポリタン」を作ってもらう(トマトケチャップが足らなかったのだ)。日没前に散歩にでかける。鶴岡八幡宮にお参り。おみくじにたいへん嬉しいことが書いてあってその場で舞い踊る。

島森書店を散策した後、ひら乃へ。やげん、つくね、とりもも、ささみわさび、バラ。熱燗、樽酒。調子にのって、釈迦、ヒグラシと檀家参りしてから帰る。