終わりじゃない
早稲田・葉歩花庭、最後のランチのバイト。
思えばここでのアルバイトも早一年。ちょうど今のような、暖かくなりかけた季節に勤め始めたのでした。一年というのは、過ぎてみればあっという間。ついこのあいだ面接をしたと思ったのに、もういつの間にか季節は廻っていたのでした。
お店の移転。私も四月から最終学年になり、教育実習をはじめ、この先の将来に向けての活動に時間を費やさなくてはならなくなります。アルバイトを続けていても、休まなくてはならない日が多くなってしまう。ちょうどよい潮時なのだと思います。
今日でおしまいという感傷はなく、いつものように仕事を終えました。いつもと違うのは従業員口からではなく、正面玄関から帰ること。週4日だけれど、通いなれたあの場所にもう戻ることはない。お店自体も取り壊されてしまい、私がそこで仕事をしたという形跡もなくなってしまう。
でも、不思議と寂しくないのは何故でしょう。きっとこれが、おしまいではないから。神楽坂の移転先でお店が落ち着き、私自身の行く末も決まったら、またお手伝いする日が来るのかもしれません。スタッフとして働くことがもうないとしても、今度はお客として、何度もお店に足を運ぶでしょう。
終わりじゃない。続いていく。